慢性期の療養型病院って大変?楽? 特徴をお伝えします。

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#515 2018/12/02UP
慢性期の療養型病院って大変?楽? 特徴をお伝えします。
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ゆったりとした穏やかなイメージのある慢性期の療養型病院。急性期病院で働く看護師の友人に「慢性期って楽?」と聞かれたことがあります。私自身は新卒で就職後、数年が経過し急性期で働いたことはないため、急性期の忙しさについての経験はありませんが、慢性期ならではの看護をお伝えします。

慢性期療養型病院の特徴

慢性期のため病状としては落ち着いている方が多い慢性期の療養型病院。私自身も入職当初は、穏やかな病院だからゆったりしているのかな?と思っていました。しかし、実際に働いてみると「落ち着いている=楽」ではありませんでした。慢性期だからこそ既往歴の多い患者さんがいるため、熱発などひとつの症状をとって考えても、考えられる原因は無限大なのです…。

どのような患者さんがいるの?

高齢者の方が多く、100歳を超えている患者さんもいらっしゃいます。ADLとしては、寝たきりで全介助の患者さんがほとんどです。疾患としては、私の病棟には院内で受けている透析患者が大半を占めていますが骨折、癌、肺炎、脳梗塞、脊髄損傷、COPD、パーキンソン、ハンチントン舞踏病などのとても幅広い領域の疾患を抱えている患者さんがいるためその分の多くの知識が必要です。しかし、経過は緩やかであり1人当たりの医療処置が少ないことから、1人1人の患者さんと向き合う時間を持つことができます。

現場にはどのような看護師が働いているの?

新卒から働いている人、急性期から離れたくて…と転職してきた人、子育てを優先したい人、旦那さんの扶養内で働きたい人など様々な背景を持つ看護師がいます。私の病棟内での経験年数としては、新卒?3年目、10年目以上の看護師が多く、いわゆる中堅はおらず人は足りていません。常に募集をしているのが現状です。

療養型病院の仕事内容は?求められる看護とは?

医師やリハビリよりも、看護師や介護士が主体となる現場です。慢性期では積極的な治療は行われておらず、患者さんが安心、安全、安楽に日常生活を送れるように支援する役割が強いと感じています。例えば、オムツ交換や入浴介助、清拭、食事介助、褥瘡処置、点滴管理などなど。生活のケアを中心に行なっています。

もちろん、急変時対応や日勤帯の緊急入院、輪番制ですが夜勤帯の緊急入院もあります。しかし、寝たきりで意思疎通が困難な患者さんが多いため「つらい」「苦しい」「助けて」と言葉にして伝えられる患者さんは少ないです。それによって、少しの異変に気付く力や予測する力がとても重要です。観察やケアとあわせて、常に五感を研ぎ澄ませて、日々の状態をアセスメントする力が必要です。

また、透析患者さんが多いため、食事や飲水制限を行なっている患者さんが多くいらっしゃいます。しかし、正直なところほとんどの患者さんは、その制限を守ることが出来ていません。看護師や介護士に隠れて間食をしているのです。病院にいながらも、病院で配膳される食事以外でどのように食べ物や飲み物を入手していると思いますか?

売店でこっそり購入する患者さんもいらっしゃいますが、ほとんどの場合は患者さんの御家族が面会の手土産として持ってくるのです…。透析をしている=大丈夫でしょ?と考え、病識の薄い患者さんや御家族が多くいらっしゃるのが現状なのです。そのような患者さんのほとんどは透析中に血圧が低下し、嘔吐や意識レベルが低下します。しかし、時間が経つと体調は良くなるため、これらを何度も何度も繰り返しているのですが暴言を言われることも多々あります…。もちろん、その都度説明を行い必要があればドクターにも介入して頂いているのですが…なかなか改善されることは難しく、今後の課題でもあります。

ですが絶対に諦めず、患者さんのために透析管理を行うことも必要な看護であると考えています。

楽しいこと、つらいこととは?

なんといっても1人1人の患者さんと向き合い、患者さんに合わせたコミュニケーションを通じて信頼関係を築いていけることが何よりもやりがいや楽しさを感じます。

日々のケアが、患者さんの日常生活を少しでも良いと感じてもらうこと、少しでも安心して生活して頂くことが楽しさややりがいに大きく繋がっています。

それに反して、親しくなった患者さんの状態が悪くなってしまったり亡くなってしまうことが何年経ってもつらいと感じます。しかしながら患者さんの御家族が1番つらいため、現場で泣くことは出来ません。とはいえ、ずっと近くでケアさせて頂いていた患者さんです。悲しくてつらいと感じてしまい、どんなに現場で我慢出来たとしても、自宅に帰ってから涙を流すことは今だにあります…。

慢性期の療養型病院を検討している方々へ

転職の理由は人それぞれ様々な理由があると思います。慢性期では比較的、残業は少なくプライベートの時間を確保しやすいとよく言われる病院です。もちろんプライベートな時間も大切ですが、慢性期病院でせっかく働くならば、1人1人の患者さんと真摯に向き合うことが好きな方、日々のケアを通じて患者さんのより良い療養環境を作ることに充実感を感じられる方にぜひぜひ入職して頂きたいです。

新人からベテランまで幅広い看護師がいるため、教育や復職である場合であってもサポートはしっかりしていると思います。しかしながら病院ごとに雰囲気やサポート体制も異なると思いますので、まずは募集を出している病院にどんどん見学に行ってほしいです。

かくいう私は、様々な領域を学びたいと考えているため、次は急性期病院への転職が決まっています。慢性期経験者から見る急性期、急性期経験者から見る慢性期という異なる視点が、違うステージに行った時にこそ、活かすことが出来るのではないでしょうか。みなさん頑張りましょう!

まとめ

落ち着いていて穏やかイメージのある慢性期の療養型病院ならではの看護を少しでも知って頂けたでしょうか?ぜひ、病院選びの際にはご参考にしてみてください。

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