夜勤ってキツイですよね。若い頃は元気なので体への負担もそう気にならず夜勤明けでそのままディズニーランドへgoとかもよくやっていました。しかし年々キツくなるのが夜勤です。
転職するなら夜勤がないところでと考える方が少なくないのではないでしょうか?
看護師の資格を取って、多くの方がまず最初に就職するのは大学病院や日赤などの大きな病院なのではないでしょうか。そこでは夜勤がつきものです。
結婚、出産、育児とライフイベントがたくさんあるので、病棟で夜勤をしてがっつり仕事って長期的に考えると難しくなってきますよね。
日勤の常勤で働くことを考え、長い目でみて働くことのできる転職先をいくつか紹介していきますね。
①クリニック
日勤だけで働くことを考えると1番に考えるのはクリニックかと思います。ハードルも低いです。パートを想像してしまいがちですが、常勤で募集しているクリニックもたくさんあります。
お給料は相場としては低めになってしまいますが、住んでいる場所の近くで探すことができるのが大きなメリットですね。探せばたくさん見つかりますし、自分の得意分野の科で働くことが可能なのも魅力です。
母体のしっかりしたクリニックですと、福利厚生などのサポートもきちんとしてくれるところがあります。
クリニックの特徴として「中抜け時間」というものがあります。これがなかなかクセモノです。クリニックは午前診療、午後診療と分かれていることが多いです。なのでその間の14?16時とか中途半端に家に帰らないといけない時間があるのです。そのため、クリニックで働くことを考える場合は本当に距離的に近い場所をお勧めします。
少数派ですが中抜けがないクリニックもあります。選ぶときはそこはしっかり確認した方が良いです。
中抜け時間ですが、うまく活用する方もいるみたいです。2、3時間の間家に帰ることができることを利用して、夕飯の支度や家事を済ませてしまうというような時間の使い方です。ライフスタイルは少し変わってしまうかもしれませんが、うまく時間を割り振って調整すれば働けないことはないという職場ですね。
実際に就職を考えた時、クリニックという狭い社会なので人間関係が気になると思います。そこで、就職前に一度患者として受診してみるという面白い手があります。看護師の知人が就職前にやっていました。面接ではなかなか人間関係ってわかりにくいですが、患者としてなら見られる面があるかも知れないです。
②美容系
とにかくお給料が良いです。だいたい月30?50万くらいはもらえます。ありがたいですね。美容整形、脱毛など色々あり、脱毛だとお給料は少し下がります。
美容系は入職へのハードルがあります。やはり面接で容姿は見られるようです。年齢も若くないと難しいと考えてしまわれがちですが、年齢の縛りはあまりないみたいです。
夜勤はもちろんないのですが、終業時間が20?21時くらいと遅めのところが多いのがネックです。夕飯を作ることを考えるとちょっと遅く不便さを感じてしまいますよね。でもお給料は良いのでどっちを取るかという話です。
業務内容は手術介助など看護師らしい部分がありますし、美容に関心の高い方には楽しい職場だと思われます。自分自身も無料で美容点滴やシミとりをしてもらってるという話をよく聞きますし、羨ましいです。それ目当てに就職したいと思ったこともあります。
たくさんメリットがありますが、美容業界は商品や施術をお勧めしていくお仕事なので「営業」がメインのところも多いです。ノルマがあって営業していくという今までの看護師としての仕事とは大きく変わる面がありそうです。看護師の資格を使って全く別の業種でトライしてみたいという方には良いかもしれません。
③保育園看護師
お給料は高くはないですが、小さなお子様が好きな方におすすめの転職先です。人気が高く求人はなかなか出ないので、この業種で転職したい方は求人が出たらすぐに募集することをお勧めします。
保育園に常駐する看護師は1人もしくは2人のことが多いです。体調の悪い子供を観察する業務や緊急時の対応も必要となります。誤飲や痙攣などの対応ができないといけません。自分1人だけが看護師だった場合、緊急時にはかなりスキルを要しますし観察力が必要と思われます。
しかし基本的には健康な子供が来る場所ですので、何もトラブルなく保育士さんと一緒に子供たちの保育をするところが多いです。注意としては、クラスの受け持ちをさせられる施設があることです。
看護師というよりはほぼ保育士のような業種ですね。
④健康診断や人間ドッグのみを行う施設
健診センターは求人が多くもちろん夜勤もありません。一部ですが、VIPな患者さんだけが健診や人間ドッグを受ける施設があります。そういうところですと、お給料は美容系並みに高く人気があります。年収500万くらいのところもありました。ただやはりこちらもハードルは高めです。容姿も見られますし、接遇が重要になりますので言葉遣いや礼儀正しさが面接で見られます。
業務内容としては健診ですので、看護師としてのアセスメント力やスキルはそこまで必要とされないです。サービス重視ですのでホテルマンになったような感覚だそうです。
⑤訪問看護師
最近人気のある業種です。需要が高まっているので求人が多く、上場している大きな企業が母体の事業所も結構あります。つまりは福利厚生が手厚いということです。お給料は働き方によって結構変わります。年収500万くらいもらえるところもあるようです。
しかし、新しくステーションを構えた施設がですと経営がうまくいかず潰れるところも多いのも事実です。下調べはしっかりした方が無難です。
訪問看護には夜勤はないのですが、オンコールというシステムがあります。利用者さんやその家族から夜に電話がかかってきて呼び出されることもあります。オンコールの当番の日は電話を持って家に帰り待機するような形です。もちろんオンコールの当番の際は手当てが発生します。プチ夜勤をやっているような感覚です。電話を持っていてもオンコールが全く鳴らないことや、電話だけで対応が可能な場合もあります。緊急で利用者さんの家まで行かなければいけない場合は、別で手当てをもらえることが多いです。
事業所が契約している利用者さんの重症度が高い場合はオンコールの頻度が高いようです。なので、訪問看護を考える場合はオンコールを持たされる頻度や緊急出動の頻度などを確認した方が良いです。たくさん稼ぎたい、ばりばり働きたいという方はオンコールを持った方が手当が入ってくるので、自分の働きたい程度にやって転職先を考えるのも良い手だと思います。
事業所1つあたり看護師が多くても10人くらいですので、狭い社会です。病棟による雰囲気の差を想像してもらうとわかりやすいですが、事業所ごとに雰囲気がだいぶ異なります。就職を考える場合、一度見学させてもらうことをお勧めします。
一部の業種だけですが、抜粋してお伝えしていきました。
結婚や出産を考えて転職する場合は、パートよりも日勤常勤の正職員として就職することをお勧めします。せっかくですから産休、育休をしっかりもらって長く働いた方が何度も職場を変えずに済みますし、金銭的にも心配が減るかと思います。パートですとボーナスがもらえませんし、年収が大きく変わります。
また、看護師の資格はいつでも需要があります。病棟勤務がもし合わなかったとしても、看護師資格を要する他の仕事がいくらでもあります。長く働くのもいいですが、自分に合う場所を探したり、様々な業種にトライしてみるのもありだと思います。
まとめ
夜勤をしなくても働ける職場はたくさんあります。色々と探してみると良いです。ワークライフバランスを考えて、仕事と家庭を両立し無理なく健康的に働くことが何より大切だと私は思います。看護師として働く場所は病院だけではないので、ライフスタイルに合わせた自分に合う職場でせっかくの資格を生かしてもらいたいです。
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