患者さんと内服薬のアセスメントのコツ 

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#1454 2021/05/22UP
患者さんと内服薬のアセスメントのコツ 
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入院をしている患者さんは、ほとんど薬を内服しています。その時、いろいろな方面からアセスメントをすることが大切です。ここでは、入院をしている患者さんが内服薬を飲むことについて、どのようにアセスメントしたらいいのかお話します。

・患者さんの疾患と内服薬のアセスメント

まずなんといっても重要な事は、患者さんの疾患と内服薬をアセスメントすることです。患者さんの疾患と症状により、内服薬が処方されていることになります。その時、ひとりの患者さんの薬と疾患と症状はマッチしているのかアセスメントします。
内服をさせる時に、そのことはとても重要です。アセスメントがしっかりとできている場合は、薬の内服事故を防ぐことができるからです。この症状があるので、この薬を飲んでいると納得して内服をさせることができます。そこで納得できていない、理解できていない場合はとても危険なことになりますね。
そしてまた患者さんの説明をすることもあるので、その説明ができるような看護師が望まれます。薬が最初に処方される時には、必ず医師から説明がされます。しかし一回説明をされても理解できない患者さんもいるのです。その時の状態により、患者さんの理解度が高い場合でもそんな事があります。そのことから、再度看護師が説明をする場面も出てきます。具体的な説明を希望する場合は、医師からの説明となりますが簡単な説明の場合は看護師から行うこともあります。そのことを理解して、いつでも説明ができるようにしておきたいですね。

・持参薬はあるのか

患者さんが入院をされるときに、それまで飲んでいた薬を持参されることがあります。持参された薬は、看護師が管理をする場合や患者さんが管理をする場合があります。持参薬については、薬剤部にその薬が何であるのか調べてもらうようにします。中には、持参した薬をそのまま預かりとして飲ませないこともあるので、その都度医師の指示を受けるようにしましょう。

・内服の必要性は理解できているか患者さんの理解度を知る

内服をする場合は、その薬についての必要性を患者さんが理解しているのかよく知ることが大切です。それは、理解していないと患者さん自身が飲まないこともあるからです。そこで、どんな薬であるのかだいたいお伝えして、その重要性を説明しておくようにしましょう。病院では、薬剤師が説明を行うところもありますが中には患者さんの一番身近である看護師が説明をすることもあります。
その時、理解できている場合はいいのですが薬についてあまり関心を持たない患者さんもいるのでそのことを知っておきましょう。それは、薬をもともとそんなに好きではない患者さんがいます。患者さんによっては、そのまま飲んだように見せて捨てていることもあるのです。そうなると、入院をしていても改善させることができなくなってしまいますね。薬は、治療である事や、それを途中でやめることにより治療を最初からすることになるなど、そのような行動を起こすといろいろなリスクがあることを話して理解をしてもらいましょう。
また副作用についても、理解をしてもらうことが重要です。理解をしている患者さんの場合は、副作用があったとしても知識として持っているのでその症状が軽くなることがあります。その反対に、知識として持っていない患者さんの場合は副作用が発生した時に不安度が強くなりパニックを起こすことになります。そのようなことにならないためにも、理解度を把握して根気よく薬について説明を行い理解してもらうようにします。

・内服薬の管理方法について

内服に関しては、看護師が配薬を行うことになります。中には、薬剤師が行うこともありますが、多くの病院では看護師が管理をして配薬を行っています。
その時、薬を置く場所、保管をする容器などを管理します。中には、そのまま詰所に置けない薬もあるのです。麻薬などは、鍵のかかる金庫に保管をするように義務付けられています。そのほかにも、金庫に保管する薬があります。その都度、誰にどの薬を使ったのか記録に残すことが必要です。
またそのほかの薬についても、看護師が管理をしやすい場所に置くことが大切です。看護師の目の届くところです。患者さんが出入りしない場所に保管をするとより安全を確保することができます。
配薬については、リーダー看護師が行うことが多いです。中には、その日の受け持ち看護師が受け持っている患者さんの内服薬を配薬することもあります。

・飲みやすいのかアセスメントする

内服薬は、いろいろな種類があるので飲みやすいものや飲みにくいものを知っておくようにします。飲みにくいのは、粉となっているものや粒が大きな薬です。そのような薬は、看護師から見ても飲むのが大変と思うことがあるので、患者さんにしたらもっと大変と思うことが多くなるでしょう。
そこで、患者さんがその飲みにくい薬を飲むことが出来るのはアセスメントをします。粉末になっているものや粒が大きなものは飲みやすいようにすることができます。粉末状のものは、ゼリーなどと一緒に飲むことにより随分と飲みやすくなります。また粒が大きなものは、それを砕くことにより飲みやすくなります。薬の中には、砕くと作用が変わるものもあるのでそのことにも留意して行うことが大切です。

・服用した後の副作用のアセスメント

薬の副作用については、しっかりアセスメントすることが大事ですね。そこで、アセスメントすることにより、患者さんの状態を把握することができます。薬の中には、嘔気があるものや、胃の不快感などが現れるものがあります。そのことを知って、患者さんの説明をしておきましょう。説明をしておくと、患者さんに気持ちの整理をしてもらうことができます。副作用が現れたとしても、これは副作用なので我慢しようと思ってもらえるのです。
また余りにも副作用が強い場合は、医師への報告が重要です。その内容についてしっかり記録をして、医師に報告をしましょう。
内服薬の副作用については、患者さん自身が自覚できる内容とそうでない内容があります。薬を飲んで、体の中で変化をしていることもあります。良い変化と悪い変化について知ることが出来るのは、採血により検査データです。内服をしている患者さんの検査データについても、しっかり見てアセスメントをするようにします。

・看護師同士のカンファレンス

患者さんの内服に関することについて、一人で悩んでしまうことがありますね。プライマリーの患者さんが思うように内服に関して理解をしてくれないなど困ることがあります。そんな時、頼りになるのはほかの看護師です。ほかの看護師の意見を聞くことにより、たくさんの悩みを解決させる事ができます。
そのことから、内服に関して悩んでいることがある場合は看護師のカンファレンスで伝えるようにしましょう。カンファレンスでは、悩みを共有して一緒に解決していく流れがあります。一人で悩まないで、一緒に解決しましょう。

・医師とのカンファレンス

看護師間でカンファレンスをして、その後に医師の意見を聞きたいと思うことがあるでしょう。そのような時には、医師も交えてカンファレンスをします。主治医の意見を聞き、そこに患者さんの気持ちがマッチしているのかをアセスメントします。マッチしていない場合は、医師より説明をしてもらうなど協力をお願いしましょう。

まとめ

いかがでしたか?看護は、患者さんの内服薬を管理することが仕事の一つです。しかしその中で、順調にいかないことも有り悩みはつきません。正しく安全に、患者さんが安心して薬を飲み病気を治すことに取り組めるようにしたいですね。そのためには看護師のアセスメントが重要となるので、協力を得てそのことを乗り切りましょう。

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