看護師の就職・転職で知っておきたいPNSとは?概要と採用でのポイントを紹介!

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#2445 2024/01/20UP
看護師の就職・転職で知っておきたいPNSとは?概要と採用でのポイントを紹介!
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PNSは看護師が就職・転職をする上で知っておきたい重要なキーワードです。今後、新しい職場に移りたいと思っているなら、新しいトレンドとして理解して対策を立てるのが大切です。この記事ではPNSの概要と就職活動・転職活動で重要なポイントを解説します。

#PNSとは?

PNSとは臨床現場で看護サービスを安定的かつ効率的に提供するためのシステムとして生み出されました。PNSはパートナーシップ・ナーシング・システムとも呼ばれています。看護師がパートナーを組んで仕事をするシステムです。

・PNSが生まれた背景

PNSは看護師が2人1組になって協力しながら看護をするシステムになっているのが特徴です。病院では1人の患者に対して1人が看護をするシステムが一般的でした。実務上は確かに患者に対して1人の看護師がいれば十分な場合が多いでしょう。しかし、このような自己完結型の看護では看護師の力量や経験によって看護のレベルが大きく左右されてしまう問題がありました。看護師が気づかなかったから対応が遅れた、スキルがないから患者の体位を変えるときにストレスを与え続けてしまった、忙しすぎて緊急のナースコールに間に合わなかったというトラブルもしばしばあります。このような看護課題を解決する奥的で生み出されたのがPNSです。

・PNSの特徴

PNSは看護師が2人で複数の患者を担当し、協働的に看護をするシステムです。患者に対して看護師が1人で責任を負うことはありません。看護をする上での心の負担が小さくなります。また、パートナー関係の看護師がいるので、困ったときには気軽に相談できるのも特徴です。経験がない処置をするときにもパートナーに相談できます。その場で処置の仕方を教えてもらって学べる機会も得られるでしょう。パートナーから処置の仕方がわからずに聞かれて、教える機会も生まれます。持ちつ持たれつの関係でお互いの悩みを解決しつつ、スキルアップも目指せるのがPNSの特徴です。

・PNSの患者にとっての魅力

PNSは看護師だけでなく患者にとっても魅力があります。自己完結型のシステムでは患者の担当看護師は1人だけでした。そのため、看護師がうっかりミスとするのではないか、相性が合わない看護師に対応されてつらくなるのではないかと不安になりがちです。しかし、PNSでは2人の看護師が患者の担当になります。投薬などの重要なタイミングでは2人の看護師が互いに確認しながら処置をしてくれるので安心です。また、一方の看護師と相性が合わなかったとしても、もう一人の看護師に打ち明けて相談できるでしょう。患者の不安を減らし、より良い看護をする体制を整えるのにPNSは効果的なシステムです。

#就職・転職でPNSについて知っておきたいこと

PNSは看護の質を向上させながら看護師の働きやすさも両立できる方法として注目されています。就職・転職を考えている看護師は、PNSの概要がわかるとPNSの導入されている病院で働きたいと思うことも多いでしょう。PNSに興味を持った人のために、就職・転職のときに知っておきたい2つのポイントを紹介します。

・PNSが導入されている病院は多くない

PNSは看護のシステムとして比較的新しく、どの病院でも導入しているわけではないので注意しましょう。病院ではもともと自己完結型の看護で運営してきていました。そのため、システムを切り替えてPNSにすべきかどうかは慎重に検討しなければなりません。PNSにはデメリットもあるので、必ずしも病院として導入するのが良いと即座に判断できるわけではありません。例えば、パートナーにした看護師同士の相性が悪くて連携を取れなかったり、ケア方法で意見がずれてしまって収拾がつかなかったりするリスクがあります。
病院としては自己完結型の場合に比べてたくさんの看護師を雇わなければならないのが大きな負担になります。経済的に余力のある病院でないとPNSを本格的に導入するのは難しいのが実情です。ただ、PNSを導入する病院では看護師の確保が課題になるため、これから導入する病院では大々的な看護師の募集がおこなわれる可能性があります。

・PNSと相性が良いとは限らない

PNSは自分と相性が良いのかどうかをよく考えるのは大切です。PNSのデメリットも考慮して、自分に合うシステムなのかをじっくりと検討してみましょう。PNSが導入されている場合には、パートナーになった看護師と協働して看護をしなければなりません。パートナーを信頼して働くことが必要で、どのようなパートナーだったとしてもうまく付き合っていくことも求められます。思いやりの心を持って自然に接し、相手の足りないところは補うという気持ちで働いていくことになります。PNSは看護師が協働を通して互いに高め合うことも重視しているので、パートナーに最大限に尊重することも重要です。自分のために何かをしてもらおうと思うのではなく、自分ができることはやってあげようというくらいの気持ちで付き合うことで理想的なパートナーシップを築くことができます。このような考え方で働ける人にとってはPNSはメリットが大きいでしょう。人付き合いが苦手で、相手のことまで考えるような余裕はないという人は、PNSが良いかどうかは慎重に考える必要があります。

#PNSを導入している病院に就職・転職するときの対策

PNSを導入している病院に就職・転職をしたいときには対策が必要です。ここではこれから候補の病院を探して応募したいと思っている看護師のために、重要なことをまとめて解説します。

・PNSについて十分に理解する

まずはPNSについて十分に理解を深めましょう。PNSを導入している病院では看護師を採用する際にPNSの仕組みがわかっていて、看護師個人がどのように取り組むべきかを理解しているかを確認します。PNSがそもそもわかっていない、看護師として何をするべきかが説明できないという場合には採用を見送られてしまうでしょう。まずはPNSは看護師がパートナーと組んで協働的に働く仕組みということを理解して、自分がその現場でどのように活躍できるかを説明できるようにするのが大切です。

・PNSの導入・運用状況を確認する

就職・転職をするときには施設でのPNSの導入や運用の状況を調べるのが大切です。PNSで働ける病院を選びたかったのに、入職してみたら導入の検討段階であってまだ導入されていない、導入されているけれど運用されているのは一部だけといったこともあり得ます。実際にPNSを本格的に導入して運用されていることを確認してから求人に応募しましょう。
PNSの導入・運用状況は求人には記載されていないことがほとんどです。これからPNSを導入して取り組んでいくための看護師募集であれば明記される可能性がありますが、基本的には病院の公開情報を頼りにして確認することが必要になります。

・PNSで活躍できる人柄を示す

PNSを導入・運用している病院に応募するときには、PNSを生かして活躍できる人材だと示すことが欠かせません。PNSに関連する経験があればアピールするのがベストですが、まだ新しいシステムなので経験がない場合が多いでしょう。経験がなくても人柄を示せれば採用してもらえる可能性が十分にあります。PNSで活躍できるのはパートナーを大切にする気持ちがある人です。パートナーと共に成長して患者を支える看護師になるという意識を伝えましょう。他人を尊重したり、慮ったりする力があることを示すとPNSに合う人材として認めてもらえます。自分から考えて行動する主体性があることも示せると、PNSで大きな貢献をしてくれると期待されるでしょう。

まとめ

看護師にとってパートナーと協働で働くPNSは今後重要になる可能性が高いでしょう。PNSを理解して就職・転職を考えるのは大切です。現状では自分に合うか合わないかをよく考えて病院選びをするのも重要です。PNSが合うと思ったなら十分な対策をして就職・転職を目指しましょう。

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