目的意識を持って看護アセスメントをしよう!注意点も合わせて紹介!

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#2411 2023/12/17UP
目的意識を持って看護アセスメントをしよう!注意点も合わせて紹介!
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看護アセスメントがうまくできなくて悩んでいませんか。看護アセスメントを仕事に生かすには目的意識が大切です。この記事では現場の視点から看護アセスメントをどのような目的でおこなうと良いかを解説します。目的を達成するのに必要なポイントや注意点もまとめたのでぜひ活用してみてください。

#看護アセスメントの現場での重要な目的

看護師が働いている病院やクリニックなどの現場で看護アセスメントをする目的は何なのでしょうか。目的意識を持って達成できるようにするのは看護アセスメントをする上で重要なポイントです。まずは現場で実際にどのような目的でアセスメントをしているのかを理解しておきましょう。

・今後の看護の計画を立てるため

看護アセスメントの基本的な目的は今後の看護計画を立てることです。患者の情報を集めて、これからどのような看護をするべきかを判断するための評価をするのが看護アセスメントのもともとの目的です。患者の訴えている自覚症状や、バイタルサインチェックの結果、血液検査やCT検査などの各種検査によって得られた情報を総合的に考えて評価します。このプロセスが看護アセスメントです。その結果を踏まえて、看護師として何ができるかを客観的に考えて、具体的に患者にとってプラスになる看護の内容やタイミングを明確にします。看護師がすべきことを明確にするためのプロセスとも言えるでしょう。

・他の看護師に計画を共有するため

看護アセスメントは他の看護師に今後の看護計画を共有するのも重要な目的です。病院では看護アセスメントの内容は書類にまとめるルールになっていることがほとんどです。患者の情報を客観的に記述した後、自分がおこなったアセスメントの概要を書きます。そして、アセスメントの結果を受けて、今後の看護計画をまとめるというのが基本的な書き方です。このように看護アセスメントの内容をまとめることで、他の看護師が看護を担当するときに何をすべきかがわかります。看護アセスメントでの評価が正しいと考えられるかどうかも、他の看護師がチェックすることが可能です。アセスメントが誤っていたら看護計画も患者にとってプラスにならないリスクがあります。情報共有を通して看護のクオリティを上げることも重要なポイントです。
また、患者に一人の看護師がいつも付きっ切りになることはできません。看護アセスメントの結果が共有されていると、他の看護師でも看護計画を確認して適切な対応をすぐに取れます。シフト外のときに入院患者の看護をしたり、自分が休みのときや他の業務を担当しているときに来院した外来患者に対応したりする上で貴重な資料になります。

・今までの看護の振り返りをするため

看護アセスメントは今までにおこなってきた看護の振り返りをするのも目的です。看護アセスメントでは看護介入による結果も考察の対象にします。今まで患者にしてきた看護が喜ばれている、治療に寄与しているというときには継続すれば良いと判断するでしょう。自分の看護が適切だったと考えられます。しかし、容態が悪化してしまった、患者から不満の声が上がったというときには、看護に問題点があった可能性があります。今までの看護を振り返って改善点があるかをあらためて考える機会になるのが看護アセスメントです。問題点が見つかったらその患者だけでなく、他の患者の看護にも応用できます。看護師として仕事を通して成長していく上でも重要な役割を持っているのが看護アセスメントです。

#目的に合わせておこなう看護アセスメントのポイント

看護アセスメントは目的意識を持っておこなうのが重要ですが、目的によってポイントは違います。看護アセスメントの目的ごとにポイントを紹介するので参考にしてください。

・看護計画を立てるとき

看護計画を立てる目的で看護アセスメントをするときには、患者の立場になって考えるのがポイントです。患者がどうなったら満足するのかを自分で判断しないようにしましょう。病気で苦しんでいるときに治療が進むのがベストと患者が考えるとは限りません。病気は悪くならなければ良い、痛みを無くして欲しい、眠れるようになりたいという要求もよくあります。特に今のつらさを軽減したいという期待を持っていることは多いので、看護師として何ができるかを考えましょう。単純に検査結果と医師の立てた医療方針に基づいて看護をすれば患者が満足するわけではありません。患者の満足を高めるという意識を持って、看護計画を立てるのが重要なポイントです。

・他の看護師に共有するとき

他の看護師に情報共有をする目的で看護アセスメントをするときには短くわかりやすい形でまとめるのが最も重要です。他の看護師が患者の看護をする際に、時間をかけずにアセスメントの内容を理解して看護計画に従った適切な対応を取れるようにしましょう。看護アセスメントで使用した情報を列挙していき、考えたことを端的にまとめます。そして、いつどのような看護をすべきかを明確にしてリストにするのが基本的な書き方です。特に自分が担当している患者の場合には、他の看護師が看護をするときに具体的な対応方法が明記されていると助かります。今までと看護内容が変わった際にはハイライトを付けてわかりやすく書き上げましょう。

・看護の振り返りをするとき

看護の振り返りをして今後に生かす目的で看護アセスメントをするときには、自分がおこなってきた看護について批判的に見直すことが大切です。患者の情報を確認すると状況が維持されている、疾患の一般的な進行速度から考えると平均的な水準になっているというときには現状の看護で問題ないと考えることもできます。しかし、看護介入の仕方によってはもっと改善できる部分がある可能性もあります。より良い看護の可能性を切り開くには、今のままでも良いと思わずに改善点があり得るという視点で看護アセスメントをするのが大切です。患者に改善が見られている場合でも、さらに良くなる可能性があると考えて看護アセスメントをしましょう。最善を求めるという意識を持ち、今まで自分がやってきた看護に問題があるかもしれないという疑いの気持ちで評価するのがポイントです。

#目的意識を持って看護アセスメントをするときの注意点

看護アセスメントは目的意識を持っておこなっていくのが大切ですが、注意点もあるので覚えておきましょう。目的意識を持って看護アセスメントをすると自分自身のモチベーションアップにつながるメリットはあります。看護アセスメントを通して目的を達成できれば、アセスメントの内容も自分が考えた看護計画も正しかったと考えられるからです。ただ、上述のようにそのアセスメントや看護計画に基づく介入がベストだったとは限りません。治療そのものが良かっただけで看護の内容については患者が不満を持っていたというケースもあります。患者とのコミュニケーションを取って改善すべき点がないかを常に考えるようにしましょう。
また、他の看護師との情報共有を目的として看護アセスメントの内容を書いてまとめたときにも注意が必要です。自分にとってはわかりやすくても、他の看護師にはわかりにくく書いてしまうことがあります。引き継ぎのときには内容を簡単に説明して、看護計画が誤らないようにしたり、他の看護師からもアドバイスをもらったりするのが大切です。他の看護師とのコミュニケーションを取ってクオリティを上げていきましょう。

まとめ

この記事では看護アセスメントにおける目的意識の必要性について詳しく解説してきました。看護アセスメントでは現場ベースでの目的を持って実践していくのが最も大切です。自分自身のモチベーションアップにも他の看護師とのコミュニケーションにも役に立つので、現場状況も加味して積極的に看護アセスメントに取り組んでいきましょう。

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