社会人であろうともそこから看護師を目指していくことは可能です。看護師はあくまで制限がない仕事であり、学校にいって試験に合格することによって、目指すルートは誰にでも平等に開かれているのです。
【社会人から看護師になれるのか?】
そもそも話として、社会人から看護師になるのか?という疑問があることでしょう。まず国家資格であるという看護師を目指すためにどのような制限があるのかということを理解しておきましょう。
こうした資格では、まず取得するための制限があったりしますが、看護師に関してはほぼそれがないです。
正確に言えば受験資格はありますがその受験資格を得るために制限があるのか、といえばそんなことがないのです。
看護師資格取得には年齢制限がないのです。これがとても大きな利点としてあります。社会人からでも看護師になれる、といわれているのはこの要素がとにかく強くあります。
しかし、看護師になるには、看護師国家試験を受験して、合格する必要があります。そして、看護師国家試験は誰でも受けることができるのか、といえばそうではなく、特定の条件をクリアしてはじめて受けることができます。
そこがややハードルとなっています。
【看護師国家試験を受けるための資格】
まず看護師国家試験を受けるために受験資格というのを取得しなければならないことになりますのでこれを覚えておきましょう。
看護師国家試験の主な受験資格としては、文部科学大臣の指定した大学で看護師になるために必要な学科を履修し卒業した者、文部科学大臣の指定した学校において、3年間以上看護師になるために必要な学科を履修し卒業した者、都道府県知事の指定した看護師養成所を卒業した者、准看護師免許取得後3年以上業務に従事している者となります。
色々と細かいことはありますが簡単に言うと学校を卒業するということが必要になるわけでその学校もどこでもいいというわけではなく、国などが指定している看護師としての技術を学ぶことができる学校ということになります。
小難しいことではなくて、要するに看護師の受験に資格というのはすでに看護師としての訓練をそれなりに受けている人でなければならないということになります。
ですから看護大学などを卒業して得られるものというのは看護師の資格ではなくて看護師国家試験を受けるための受験資格が得られるというのが卒業の利点ということになるわけです。
これはどんな人にも適用されるものである社会人であろうとも看護師になる方法というのは国家試験を受けるしかなく、そしてその国家試験を受けるための受験資格というのは学校を卒業してカリキュラムをクリアするという以外のことではありえないということになりますので、社会人からであろうと看護師というのは目指すことができますし、その目指すための道筋というのは誰もが平等になっています。
【社会人から行くにしても】
社会人から看護師、となりますと働いている上で看護師を目指す、ということをイメージすることになるでしょう。これは確かに不可能ではない、ということではありますが夜間の看護師の資格を得るための学校というのがないので、夜に働いていて、昼間に学校に通うことができる、というタイプの社会人であれば問題はないでしょうが、そうでない場合はかなり厳しいと言わざるを得ないです。
社会人をしつつ、ということになりますと働き方によってはやめざるを得ない、ということになります。
社会人から看護師になるということだけを見ると今からでも目指すということは何歳からでも可能と言っても過言ではないわけですが実際問題は働きつつ看護師になるということになりますとかなり限定的なことになります。
はっきりと言ってしまうとかなり厳しいと言わざるを得ないわけですが不可能というわけでもないという程度の話です。
しかしながら厚生労働省の調査によりますと40歳以上で看護師になったという人自体はこれまでの数とは数倍以上増えているということもあり、看護師を目指す社会人というのは、社会的にはだいぶ増えていますし受け入れる体制も十分に整えられていると言っても過言ではないことではあります。
一言で看護師になることは社会人からでも可能なのかといえばそれこそ働かずにやめてしまって看護学校などに行くのであれば問題はないですし看護学校自体は年齢制限を設けているということもありませんし、看護師になるための国家試験なども年齢制限がないわけですからいつでも目指すことは可能、とはいえますが働きつつという制限を入れてもらうとさすがに厳しい要素があることは理解しておきましょう。
【世間的もだいぶ前向き】
社会人からでもあろうと思う看護師になる方法というのは新卒の学生と大して変わらないことになりますし、何なら社会的にも政府が社会人経験者における看護師を目指すことに関してだいぶ前向きでもあります。
看護師学校や働きをかけたりとか助成金を出したり、これからの高齢化社会において看護師の需要というのは間違いなく高いわけでその時に足りないから増やそうと思っても育成には相当な年月がかかる、ということになりますから、政府としても社会人から看護師になるということ自体に相当に積極的であり、特定の自治体などはかなり全力で支援をしていたりもします。
例えば看護学校なんかでは今更一般の学力試験をするために社会人から看護師になりたくてそっちの方の勉強をするということの無駄さというのを省くために社会人であれば試験科目を少なくしているところ、というところもあっりします。
もちろん、看護師の国家試験という部分に関しては社会人であろうと一切の優遇もありませんがだからと言って特に差別されて難しくなるということもありませんので社会全体として割と社会人から看護師になるということに関しては前向きであると言っても良いでしょう。
【実際現場ではどうなのか?】
年齢のことが気になってやはり現場で腫れもの扱いされるのではないか、という不安もあることでしょう。実際問題、それはその現場によって違うとしか言えないことではあるのですが、基本的に何歳であろうとこれまで社会人の経験があろうと看護師の資格を持って看護師になったということには変わりはありませんが看護師としては新人という形になります。
ですから、どうしてもそういう部分でちょっと苦しいことになってしまうということがないわけではないのですがそれでも能力がしっかりと積み上げられていくことによって経験が評価されて現場で重宝される人材になるということ自体は不可能ではないです。
何ならそもそも人手不足であるということがとっても多いのが看護師ですから割と積極的な社会人から看護師になった人、というのを採用しているところもあります。
元社会人であるということを限定にした新卒の看護師の募集、というのがとても多いわけではないのですが、あまり気にしないであくまでその人の人柄や能力性、将来性を見て採用するというようなところが多いのは確かです。
【どういうところを目指すべきか】
これまで社会人として働いてきたことのスキルというのがいろいろな部分で生かされるということはありますがやはり重要になってくるのは看護師としてのスキルになるわけで、社会人から看護師になったとしてもそれは看護師としては新人であるわけですからなかなか最初の方はうまくいかないということが多いです。
ですから明確に新人のカリキュラムなんかをアピールしてるような求人に応募してみるということがおすすめできます。
手取り足取り教えてくれるということが重要というわけではないですが、少なくとも現場にいきなり放り投げてそこで学んで来いといったようなやり方をするのではなく、きちんと仕事をフローで教えてくれる所を選ぶことにしましょう。
まず自分自身には全くのスキルが足りていない、ということを自覚するのが社会人から看護師になった人を求められることであり、全て一つ一つの業務が学ぶべきことであるということを自覚した上で、働くことにしましょう。
まとめ
どうでしたか?
社会人から看護師になることに関しての道のりというのは明確でありまた誰にでも平等に開かれているものではありますが、色々ときつい要素もあるわけで誰でも簡単になれる道筋ではないことを理解した上で、しっかりと学校に通い試験を受けて合格した上で社会人からなった看護師ということで働きやすい求人を選ぶのが大事です。
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