看護師や介護の仕事は、いろんな場所で経験する事が可能です。その中で今回は、療養病棟での就職を目指す方への大切なポイントをまとめてみました。面接や自己PRはもちろん、履歴書の書き方まで、今までの経験を元に紹介していきます。
【療養病棟への就職を目指す方の面接について】
・まずはじめに、療養病棟へのイメージを固めていきましょう。今までに療養病棟での経験がない場合は、どういうイメージや印象を持っているか聞かれることが多いです。療養病棟でも、すべての患者様が高齢者とは限りません。また、療養病棟とは言いますが、看取りの患者様も多数入院されている病棟になります。ですので、考え方によっては急性期とも捉えることが出来ます。そのような情報を頭に入れつつ、療養病棟でのイメージを膨らませていくことが必要となります。
・面接では、療養病棟に限らずですが、あなたの人柄をとても重視しています。身だしなみを始めに、言葉遣い、表情の変化の有無、面接官と目を合わせて話をすることが出来るかなど、自分の思っている以上に観察されていることが多いです。ですがあまり緊張しすぎないようにしましょう。受け答えをはっきりと行うことが出来れば大丈夫です。曖昧な返事はしないように、分からないことは分からないと正直に答えましょう。
・ある程度の面接が進むと、質問タイムを設けられます。とても良い機会ですので、自分の聞きたいことを思う存分聞きましょう。すぐに質問出来るように、あらかじめいくつかの質問を用意しておく必要があります。面接を通して疑問に思う点があれば、すぐに答えてくれるはずです。また、療養病棟においての質問はもちろん、勤務体制や勤務されているスタッフの年齢層など、職場の環境への質問もしても良いでしょう。自分はこの病棟に興味がある、ということをしっかり伝えることが出来る場でもあります。必要であれば、メモ帳を持参し、質問を記入しておくことも可能です。返答していただいた内容をその場で書き留めることが出来るので良いかもしれません。その場で答えていただいても、このような場では後々忘れやすいものです。しっかり覚えておこうという姿勢を見せましょう。
・面接時の沈黙はとても怖いと感じる時があります。自分が聞かれた時にはなるべくすぐに答えられるように心がけましょう。そして、なるべく笑顔で面接を受けられるように印象良く居られるとベストです。
【自己PRについて】
・履歴書への記入欄もありますが、面接時にもあなたの人柄を聞かれる場面が必ずあります。長所や短所はもちろん、あなたがこの病棟へ勤務をするにあたり、どのようなことをしてくれるのか、プラスになる部分を面接官の方は聞きたいものです。あまり長すぎず、かといって短すぎず適度に答えられるようにしましょう。しっかりと自分をアピールすることが出来る大切な時間です。勤務体制についての話もしてもいいかもしれません。病棟ではいろんな勤務形態があります。日勤はもちろん、夜勤でも準夜と深夜、早出、遅出といった複数の勤務を任される場合もあります。いろんな勤務が可能な方が、職場が助かるのは事実です。可能な勤務時間を伝えるのは大切となります。働いていく中で、追々考えられる点でもありますが、今の時点でのあなたの意欲を伝える大切な時間なのでしっかりと話せるようにしましょう。
・そして協調性の有無もひとつ大切なポイントです。病棟勤務となると、一人での仕事よりチームでの仕事が多くなります。そうすると、一人で全て決めて行う単独行動はまず難しいでしょう。周りのスタッフとの関わりや協力することが出来るかどうかが大切になってきます。そのため、報連相がとにかく必要な場所になります。そこが確実に出来ないと事故の元になるので、責任感がある方を病棟は特に求めています。最初は特に分からないことだらけの環境です。無理に一人での勤務にはならないと思いますが、しっかりその部分は頭に入れておく必要があります。後は、あなた自身の良いところをたくさん話すと良いでしょう。マイナスな部分よりプラスの部分を思い浮かべてアピールすることが大切です。
・また、意欲の有無も大切になっていきます。就職して何がしたいか、何を学びたいか、どんな看護を提供したいか、患者様とどう関わりたいか、などの部分になります。また、人との関わりを好んでいる、という点を話すと、とても良い印象を与えることが出来ると思います。すべての業務は、人と人の関わりで成り立ちます。医療従事者は特にそうです。物との付き合いではなく、人との付き合いです。そして主に患者様となると自分より年上の方との関わりが多いです。その中で、どのような関わり方が出来るか、しっかり考えてみましょう。看取りの方の看護は大変貴重なものになります。最期に関わらせていただくという気持ちを持ち続けることが大変重要です。ですがそのような状況に絶対に慣れる時がきます。業務的な慣れではなく、感情や気持ちの部分の慣れはしないようにしましょう。人は人でも一人一人は別の方です。全員が全員同じ関わり方をするわけにはいきません。一人一人を看てあげることが大切です。また、関わりの一つに、他職種との連携も必要になります。医師はもちろん、薬剤師、検査技師、栄養士、作業療法士、など挙げればキリがないくらいたくさんの方との関わりがあると思ってください。そしてそこに必要なのが報連相です。しっかりと関わりを大事にしてください。そしてもうひとつ。患者様だけではなく、家族との関わりも非常に大切になっていきます。急性期を迎えた患者様の家族だと尚更です。今現在の患者様の情報をどれだけ家族が把握することが出来るか、一緒にいることが出来るその時間がどれだけ大切か、しっかり考えないといけません。コミュニケーションでは、良いようにも悪いようにも伝わる言葉選びに注意する必要があります。誤解のないように、疑問のないように、話す前にはしっかり考えてから話しましょう。家族の方々の患者様への想い、その逆もそうです。改めて、たくさんのコミュニケーションを必要とする職種です。
【履歴書の書き方】
・今までの経歴は大切な情報になります。嘘偽りなく記入しましょう。ですが、さほど重要視する部分でもないかもしれません。経歴ももちろん大切ですが、それよりも人間性であったり中身をしっかり見られると思って良いでしょう。ですが抜けなくきちんと記入していきましょう。志望動機や趣味や特技などの記入欄がある場合があります。志望動機はしっかり記入し、趣味や特技は記入出来そうなら記入しても良いと思います。一番に必要で面接官が見たいのは志望動機です。これは履歴書にも記載しますが、面接時にも聞かれるひとつですので、聞かれた時に同じような内容が答えられると良いでしょう。
「今までの経験を活かしたい」
「頑張りたいことや学びたいこと」
「どのような看護をしたいか」
上記が主に書けると良いと思います。新たに就職するのではなく、転職という場面であれば、活かすことが出来そうな部分は思う存分記入し、話せるようにしておきましょう。そして、面接先の病棟の情報を盛り込みつつまとめることも大切です。事前にホームページなどを確認し、どのような患者様が入院適応なのか把握すると書きやすくなります。その情報を把握した上で、上記に当てはめていきましょう。事前に調べているという点はとても大きなポイントになります。たくさんポイントは稼いでいきましょう。
・本人の希望欄については、特になければ記入は必要ないでしょう。いろんな科がある病院であれば、自分の希望する配属先を記載しても良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?療養病棟への転職を希望される方へ向けた内容を紹介させていただきました。面接内容であったり履歴書の書き方など、少しでもイメージ出来ることが出来ましたでしょうか?微力ながらお力になれることを願います。大変やり甲斐のある病棟です。自分にあった環境への入社、入職が出来ますように
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