精神科からクリニックへ再就職!クリニックでの経験や再就職先の選定、自己PRについてお話しします。

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#2234 2023/06/28UP
精神科からクリニックへ再就職!クリニックでの経験や再就職先の選定、自己PRについてお話しします。
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就職先の選択肢としてクリニックをお考えの方のために、就活から実際に働いた際の体験談をお伝えさせて頂きます。一例としてご参考になればと思います。また、精神科で得たメンタルヘルスの知識をもとに再就職先の選定や自己PRについても考えてみたのでぜひお目通しください。どのような方法があるのでしょうか。ここではおすすめの方法を3つ紹介します。
 

クリニックでの面接で印象的だった事

私は新卒で地域の大きな病院の精神科に就職し、結婚を機にその地域で長く続いているクリニックに再就職しました。クリニックでの面接は履歴書をもとに以前の病院での経験について質問される形で始まりました。どんな業務に携わっていたか、やりがいはどんな点だったかなどです。また、そのクリニックに就職を希望する理由についても確認がありました。就職にあたり家族の都合でクリニック側にご配慮頂きたい点があったためこの際にお伝えしました。

一通りの質問が終わった後に少しフランクな雰囲気になり、出身地や出身大学、休日の過ごし方、お酒は飲めるかなど仕事以外のことについても多く聞かれました。
クリニックならではかもしれませんが、面接の際には経歴と同様に人柄も見られているような印象を受けました。就職後すでにクリニックで勤務しているスタッフと上手くやっていけそうかを考慮しているのだと思います。
面接の中で一番印象的だったことは「爪を見せてください」と言われたことです。私は爪を短く切っていったため問題なかったのですが、「今まで面接に来た人で爪が長かった人は不合格にしている」と言われた事を今でも覚えています。面接の際は髪形や服装を念入りにチェックすると思いますが、医療職として爪を短く切り揃えておく事は大切だと実感した出来事でした。

クリニック就職後に感じた事

就職後はクリニック独自のやり方に倣うよう指導され適応するのが大変でした。田舎の古いクリニックだったこともあり、手技や物品が古く戸惑った事を覚えています。
また、クリニックの紹介として勤続年数が長い人が多くアットホームな職場と記載されていましたが、勤続年数の長い人のやり方が正しいという風潮や、公私ともに仲良くするべきという職場風土に繋がっており、私には窮屈に感じました。クリニックによって雰囲気は千差万別だと思いますが、病院よりもクリニックはスタッフが少ない分、人間関係が密になる傾向はどこのクリニックでも同様だと思います。
しかし、大きな病院に勤めていた時にはあまり関わることのなかった医療事務の方たちの話を聞けたり、助手さんにお願いしていたような清掃業務なども看護師が担当したりして、病院では学べないような経験もたくさんできました。クリニックと患者も長い付き合いをしており、患者の生活の中にクリニックがあるような温かい空気感の中で診察が行われていたことも魅力的でした。

再就職先の探し方

再就職先を探す方法としてはハローワークや看護師専門の転職エージェントなど様々な方法があります。私はハローワークを利用しましたが、もっと再就職先の雰囲気を知ってから応募すればよかったと感じた部分もあります。看護師の世界は狭いものなので、気になる病院があったら同僚に聞いてみてはいかがでしょうか。どこの病院でも「以前に働いていた」「友達が働いている」という形でつながっていき、内部の様子を知ることができると思います。病院見学では少々聞きづらいことでもスタッフになら聞くハードルが下がるため、貴重な情報源になると思います。

履歴書を書くうえでの自己分析や自己PRについて

自分の長所や短所、自己PRの欄で悩む方もいらっしゃると思うので、自己分析の方法についていくつかの方法をご提案します。

・心が動いた瞬間を思い出してみる

自分が看護を通して感動した瞬間や看護が好きだと思った瞬間のことを掘り下げてみると自分の強みが見つかるのではないでしょうか。例えば、患者の意図を汲んで満足のいく関わりがもてたなら、患者の目線に立ってコミュニケーションをとれる事が自分の強みと言えるでしょう。スタッフ同士のコミュニケーションが取れて仕事が円滑に回る事にやりがいを感じるならば、協調性やコミュニケーション能力、リーダーシップが強みと言えると思います。漠然と自己分析をするよりも、自分の心が動いた瞬間を糸口に少しずつ掘り下げていくと新たな自分が発見ができて自己PRもしやすくなります。

・周囲の人に聞いてみる

普段一緒に働いているスタッフにどんな点を褒められるか考えてみると自分の事を客観視できて自己分析が進みやすいでしょう。また、スタッフに「私の強みってどんなところだと思う?」と直接聞いてみる方法も試しやすいと思います。強みについての思考を仕事に限定せず、家族や友人に聞いてみる方法も有効です。「この人って私のこんな部分を見てくれていたんだ」という嬉しい気づきもあり、周囲との関係性の向上も期待できるためおすすめの方法です。

・弱みを強みに変換する

自分の弱みにばかり目がいってしまうという方は、弱みを糸口に考える方法が合っているかもしれません。強みと弱みは表裏一体なので、変換作業をして自分の強みを見つける方法です。仕事が遅いのが弱みだと感じているなら、それは仕事を丁寧に進められるという強みに変換できます。すぐに落ち込んでしまう事が弱みだと感じているなら、それは内省的だという強みに変換できます。この作業を通して自分の弱みに「マル」をつけてあげることで、こんな部分がある自分も悪くないなと思えるのではないでしょうか。

自己分析をして今後についても考える

この作業を通して自分の強みややりがいを再確認する事で、今後進みたい方向や大切にしたい価値観についての道筋が見えてくると思います。医療現場で働いていると自分に向き合う時間を持つのはなかなか難しいと思いますが、就職や転職の際にはこれまでの自分を一度振り返り、自分と向き合う時間を作れると良いのではないでしょうか。

働くうえで大切にしたい価値観は?

就職先を一生懸命にリサーチしても、実際に働いてみるまで自分に「合う」「合わない」はわからない部分が大きいのが現実です。そこで、まずは自分が働くうえで大切にしたい価値観を3つほど挙げてみるのはいかがでしょうか。例えば「給与の条件が良いところがいい」「○○科の知識を深めてスキルアップしたい」「家族との時間を大切にできる環境が良い」等です。それに合った条件の再就職先を探すと、就職してから「思っていた環境と違う」という部分が目についたとしても、自分が大切にしたい価値観が守られていれば納得感が得られると思います。反対に大切にしたい価値観が守られない環境であれば、自分の心身に影響が出る前に今後について再考するのが良いかもしれません。健やかに働いていくためには、自分を守るためにも自分の大切にしたいものを明確にしておく作業は必要だと言えるでしょう。
ただし「人間関係が良い」という価値観は条件として揺らぎやすいと言えます。なぜなら、人間関係は人事異動等で容易に変わりうる物ですし、自分がその場に入ってみないとわからない部分が大きいからです。人間関係で悩みたくないと考えるなら、まずは人間関係に悩みやすい自分に気づくところから始めると良いのではないでしょうか。自分の認知の特性や苦手な人・パターンを把握しておくだけでも有効です。「これは苦手なパターンだ」と気づくと自分の事を客観視する余裕が生まれます。最初は気づけた自分を褒めるところから始めましょう。徐々に負のスパイラルに入る前に以前とは違った思考回路や行動パターンをとれるように変化していくと思います。

自己分析の方法としていくつかご提案させて頂きました。私たちの生活の中で、生きていく事と働くことは非常に近しい関係にあると言えます。健やかに働いていくためにも、「これならできそう」という方法で自分と働き方についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

私は大きな病院からクリニックに再就職し学んだ事や魅力的に感じる事が多くありましたが、同様に環境の違いに戸惑う事も多くありました。
自分が働きやすい環境を見つけるためには、事前のリサーチと自己分析が大きな手助けをしてくれます。就職活動は緊張感が伴い心身ともに大変だと思いますが、これまで一生懸命に仕事や毎日の暮らしに取り組んできた自分に小休止を与え、ゆっくりと自分と向き合う良いきっかけになれば良いと思います。

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