急性期の患者さんがメインの大学病院の看護とは

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#2180 2023/05/05UP
急性期の患者さんがメインの大学病院の看護とは
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急性期の患者さんを診る機会が多い大学病院で働くためには、どのような知識、学習、心構えが必要なのでしょうか?大変だけどやりがいのある大学病院で働くためのアドバイスを少しでもお伝えできればと思います。

【はじめに】

大学病院は、医療の最前線であると同時に、医療の発展や研究を牽引する施設でもあります。そこで看護師として働く場合、高度な技術や知識が求められます。ここでは、大学病院で看護師として働くうえで必要な知識と、それを身につけるためのアドバイスを紹介します。

【必要な知識】

・医療知識
大学病院は、高度な医療を提供するための施設であり、患者さんの疾患や治療の方法に関する専門知識が必要です。看護師としては、病態に応じた適切な看護計画の立案や、医療スタッフとのコミュニケーションを円滑に行うために、医療に関する基本的な知識が必要となります。病態に応じた検査や治療の進め方について理解しておくことも大切です。
・薬剤知識
大学病院では、患者さんに薬を投与することが多いため、薬剤に関する知識も必要です。医師から処方された薬剤の種類や効能、副作用、投与方法などについて、正確に理解していることが求められます。また、薬剤師や医師との連携も重要です。

・看護技術
大学病院では、患者さんの病態に応じた適切な看護技術が求められます。たとえば、人工呼吸器を使用する患者さんに対しては、人工呼吸器の設定や管理、気道確保の技術が必要です。また、重症化している患者さんには、急性期治療を行うこともあります。そのため、心肺蘇生法や気管挿管などの応急処置についても知識が必要です。

・コミュニケーションスキル
大学病院では、患者さんやその家族、医療スタッフとのコミュニケーションが欠かせません。看護師としては、患者さんやその家族に適切な情報提供やアドバイスを行うことが求められます。また、医師や他の看護師との連携も重要です。コミュニケーションスキルを磨くためには、臨床経験を積むことや、コミュニケーションスキルを向上するためのトレーニングを受けることが有効です。

・プロフェッショナルな視点
大学病院では、患者さんや医療スタッフからの期待が高く、看護師としてのプロフェッショナルな視点が求められます。具体的には、患者さんに対して適切な看護を提供することや、医療スタッフとの協力や連携を行うことが必要です。また、職業倫理や法律についても知識を持っておくことが大切です。

【アドバイス】

・経験を積む
大学病院で看護師として働くためには、経験が不可欠です。病院の部署や病棟を移動し、様々な患者さんや医療スタッフと関わってみることが重要です。経験を積むことで、臨機応変に対応できる力や、問題解決能力を身につけることができます。

・学び続ける
医療の進歩は日々進歩しています。看護師としても、最新の医療知識や技術について常に学び続けることが必要です。セミナーや研修会に参加したり、専門書を読んだりすることで、知識を広げることができます。

・チーム医療に協力する
大学病院では、医師や薬剤師、リハビリテーションスタッフなど、多くの医療スタッフと連携して治療を行います。看護師としては、チーム医療に協力し、患者さんにとって最善の治療を提供することが大切です。チーム内でのコミュニケーションを円滑に行うためにも、自分の意見を適切に伝えたり、他のスタッフの意見を受け入れたりするコミュニケーションスキルも必要です。

・ストレスマネジメント
大学病院での看護師としての仕事は、多忙であり、緊張感のある環境での勤務となります。そのため、ストレスマネジメントのスキルも必要です。ストレスを感じた場合には、休憩を取ったり、趣味やスポーツを楽しんだりすることが有効です。

・自己管理能力
大学病院での勤務は、24時間体制で行われています。そのため、睡眠不足や食事不足など、体調を崩しやすい環境下での勤務となります。自己管理能力を高めることで、体調管理をしっかりと行い、仕事に集中できるようにしましょう。

・医療知識の習得
大学病院は医療の最先端を行く施設のため、看護師としても最新の医療知識を習得することが必要です。医療現場は日々進化しており、看護師としても最新の知識を習得することで、患者さんにより良いケアを提供することができます。

・患者の心理的支援
大学病院は、救急医療やがん治療など、患者さんの心身に大きな負担をかける治療が行われることがあります。看護師は、患者さんの心理的な負担を理解し、適切な支援を行うことが必要です。患者さんとのコミュニケーションや、心理的な支援を行うための技術やスキルを習得することが大切です。

・緊急時の対応
大学病院での勤務では、緊急事態が発生することがあります。看護師は、緊急時に迅速かつ適切な対応を行うことが求められます。緊急時に必要な技術やスキルを習得し、常に準備をしておくことが重要です。

・パソコンスキル
近年の医療現場では、電子カルテや医療機器などの情報技術が重要な役割を担っています。看護師としても、これらの技術を適切に扱えるようになることが必要です。コンピュータスキルを習得することで、効率的な業務を行うことができます。
以上が、大学病院で看護師として働くために必要な知識とアドバイスです。看護師として、患者さんにとって最良のケアを提供し、医療チームと協力して治療にあたるために、これらの要素を身につけることが重要です。
ちなみに、少しだけ急変時の対応についての観察ポイントもお話ししておこうと思います。

大学病院では、緊急時に迅速かつ正確な対応が求められます。緊急事態は突然発生するため、看護師としては日頃から緊急時に備え、準備をしておくことが重要です。緊急時には、次のような対応が求められます。
・呼吸・循環・意識のチェック
緊急時には、患者さんの状態を素早くチェックすることが必要です。呼吸・循環・意識をチェックし、問題がある場合はすぐに対応するようにします。

・必要な医療器具の用意
緊急時には、急患対応室や救急車に必要な医療器具を用意しておくことが必要です。例えば、酸素吸入器、心電図モニター、人工呼吸器などがあります。

・必要な医療行為の実施
緊急時には、必要な医療行為を迅速に実施することが必要です。例えば、心肺蘇生法や気道確保、点滴、注射などがあります。このとき、医師の指示に従い、正確な手技を行うようにします。

・チーム医療の実施
緊急時には、医師や看護師、臨床検査技師、放射線技師、薬剤師などの医療スタッフが連携し、チーム医療を実施することが必要です。緊急時は、時間が重要な要素となります。チーム医療を実施することで、迅速で適切な医療を提供することができます。

・対応後のフォローアップ
緊急時の対応が終わった後は、患者さんの状態を定期的にチェックし、必要に応じてフォローアップを行うことが必要です。また、緊急時には患者さんやご家族の方が不安や緊張感を抱えることがあります。対応後は、患者さんやご家族の方に対して適切なサポートを行い、心理的なケアを提供することが求められます。

・緊急時のプロトコールの習得
緊急時には、大学病院では様々なプロトコールがあります。看護師としては、緊急時のプロトコールを理解し、迅速かつ正確な対応ができるようにすることが必要です。また、プロトコールは病院によって異なるため、病院によっては教育プログラムが設けられていることもあります。

・ストレス耐性の向上
緊急時には、ストレスが大きくなる場面もあります。看護師としては、ストレスに対する耐性を向上させることが必要です。例えば、ストレスマネジメントの技術を習得することや、日頃からの心身のケアが挙げられます。

・緊急時の対応には、看護師に求められるスキルや知識が多岐にわたります。緊急時には、チーム医療が求められることが多いため、他の医療スタッフと協力しながら的確に対応することが重要です。また、緊急時には、ストレスが大きくなることもあるため、看護師としては自己管理を徹底し、心身ともに健康であることが求められます。

まとめ

どうだったでしょうか?大学病院で看護師として働くうえで必要な知識として、医療知識、患者中心の看護、感染管理、情報管理、緊急時の対応、緊急時のプロトコールの習得、ストレス耐性の向上など、色々あります。また、看護師はチーム医療が求められるため、他の医療スタッフと協力することも大切です。さらに、緊急時にはストレスが大きくなるため、ストレスマネジメントの技術や心身のケアも重要でしょう。しかし、これらは何も全て一度に習得しろ、とは、もちろん言われません。最初は先輩、上司に頼りながら少しずつ、でも確実に、身につけて行きましょう。

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