看護師が就職・転職を考える際に、よく目にする数多くある看護師求人サイトを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?看護師求人サイトを複数登録した方がいいという意見をよく耳にしますが、今回は私が看護師求人サイトを利用して、自分に合わないと感じた経緯をお伝えします。
看護師である私が転職に至った経緯
最初に私の前職の説明と、転職するに至った経緯を説明します。私は病院奨学金を頂いていた病院に就職し、奨学金返済期間が終了した後も、仕事は大変だけど人間関係が楽しく、継続して働いていました。
しかしもともといずれは地元に帰ろうかという思いがあり、そろそろ実家に戻ってもいい頃合かと、前職を4年と3ヶ月で退職しました。
次を考えた時に、前職は整形外科の単科であったため、他科の方の勉強も必要だと考え、急性期病院の前職とは異なる科の求人を探すことにしました。もともとバタバタしている職場ではなく、少し時間に余裕があるような職場で働きたいと思っていたため、次の職場は2年程頑張ろうと決めていました。
初めての求職活動です。ハローワークとか行くの面倒だし、求職活動をするにあたって、先輩が転職サイトを使用して情報収集をしているという話を夜勤で話していたことを思い出し、転職サイトに登録してみることにしました。看護師って専用の転職サイトもあってラッキー、と軽い気持ちでした。
転職サイト登録後の条件交渉
転職サイトに登録後、コンサルタントの方から連絡が来ました。直ぐだったので、びっくりしながら電話を取ったのですが、相手の方が女性だったので、少し安心しました。
希望の条件を確認されたので
- 勤務地、急性期病院であること
- 2交代勤務であること
- 寮があること
- 給与の面
など自分の条件を伝えて、当てはまる求人が送られて来ました。求人は3件ほどで、あんまり選択肢が多くないなという印象でしたが、転職が初めてであったこともあり、そのくらいの数なんだと疑問は感じませんでした。
就職を希望している場所が知り合いもおらず、どんな病院があり、どんな評判なのかサッパリ分からなかったので、詳しい人に紹介して貰えて、これで一安心だと思いました。
面接当日、コンサルタントの方と待ち合わせをし、合流してから、面接を受ける病院へと向かいました。
コンサルタントの方は思っていたよりも若くて、それも安心感を与えました。事前にコンサルタントの方から、今から行く病院で採用を頂くのはなかなか難しいかもしれないという話を聞き、緊張が高まりました。
病院についてからも、受け付けに声をかけるのもコンサルタントの方がやってくれ、看護部長、医院長への最初の挨拶も先にして下さり、私は着いていくだけで済みました。
さすがに面接中は、コンサルタントの方は別室で待機され、私1人で面接を受けました。面接での向こう側の反応はまずまずでした。その中で前職での勤続年数も確認され、4年勤続出来ているならという会話がありました。
やはり短期間で転職しているのは印象に悪いんだなと、その時は思いました。
結果は後日かと思っていたのですが、そのまま採用のお返事を頂きました。採用で良かったと、ほっとしていたのですが、看護部長がボソッと「普通に応募してくれたらよかったのに。」と言われたのです。
どういう意味かよく分からずに、そのまま帰宅したのですが、後から転職サイトのことを携帯で検索すると、転職サイトが紹介した看護師を採用すると、採用側は多額の料金を支払うと書いてありました。また、求人サイトを利用して就職した方が、退職しようとした際に「あなたにいくら払ったと思っているのよ」と退職を渋られた話を見て、ゾッとしました。
多額の料金を支払ってもらってから就職するなんて、プレッシャーが大きく自分にそんな価値があるのか、また2年間ほどで退職したいと思っていたのに、そんな短期間で退職したいと言えないと感じて、翌日採用を頂いたけど辞退することをコンサルタントの方に伝えました。結構引き止められましたが、理由は詳しく伝えずに強く辞退を希望し、連絡を途絶えさせました。
面接の時に勤続年間の確認をされていたのは、多額の料金を支払って人材を確保して、すぐ退職してしまったら困るからだったんだと後から気づきました。
また、面接の前にコンサルタントの方に採用が難しいと言われたのも、料金を支払ってまで採用するかという部分があり、合格率が高くないのかもしれないと思いました。私なら同じ条件の人が応募してきたら、料金を払わなくていい方を選びます。私だけじゃなく、誰でもそうですよね。
それから、ハローワークを利用してみましたが、自分の希望条件に当てはまる求人の多いこと多いこと。転職サイトにある求人は、多額の料金を支払ってでも人材が欲しいところで、人手不足の職場かもしれない。就職しなくてよかったとしみじみ思いました。
結局、私は希望する勤務地を変更して、友人が勤務している病院が自分の希望する条件に合ったため、連絡をとって内情を聞き、その病院に面接に行きました。そしてそのまま就職が決まりました。友人が近くにいた方が心強いだろうと配慮して下さって、自分で希望した訳ではないですが、友人と同じ病棟に配属されました。
新しい職場で、初めての混合病棟、新しく勉強すること、物品の場所の把握、人間関係、新しい土地など慣れずに大変でしたが、友人が先輩でいたため頼りにし頑張ることが出来ました。
看護師サイトは求人側も料金を支払うことに合意をしているのでしょうが、私は自分の就職に多額の料金が発生しているということを抱えながら勤務していくことが耐えられなかったため、転職サイトは合わないと感じました。
まとめ
看護師求人サイトは多忙を極める看護師にとってとても便利で、なかには就職するとお祝い金を受け取ることができる所もありますね。
私の事例を読み、看護師求人サイトを利用するかどうかの判断材料にして頂けたらと思います。ハローワーク、看護協会、看護師求人サイト、それぞれの利点・欠点や求人内容を情報収集してから、自分に合う求人を見つけて頂けたらと思います。
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