面接を受けに行く時、メモや筆記用具を用意していますか。どんな時でも大切なことを言われたときのために、いつでも書き留められる準備をしておくことは社会人として重要です。ここでは面接を受ける時も就職をするときも、メモを取るべき重要なポイントを紹介します。両者の違いを知り、すぐ決まる人の考え方や活動方針を取り入れましょう!
面接時、入社するとき、メモとボールペンを用意していますか?持っていることもあるけれど、必ずいつも持っているわけではないと答える人もいるかもしれませんね。しかし、社会人としてこれから就職や転職をしようと考えている人は、いつもメモとボールペンを持っておくと役立ちます。
・面接時にメモを取ることはあるのか?
面接を受けるときには、事前に履歴書や職務経歴書を病院側に提出していることがほとんどです。書類審査をえて面接に進むということが多いからです。必要な書類は病院に提出しているのだからと、自分の身一つで面接に向かうこともあるかもしれません。しかしその場合でも、メモやボールペンを持っておくことはとても重要です。
一つの事例を紹介しましょう。
面接は滞りなく終了し、雇用条件も合致したため、すぐにでも働きに来てほしいと病院に要望された事例です。面接を受けた本人もすぐにでも就職したかったので、翌週から仕事を始めることに決めました。
もしも大きな病院であれば、新しく採用した人に渡す決まった書類があるかもしれません。例えば駐車場や更衣室の説明書、また勤務時間やユニフォームなどの取り決め、入社の時に持参する必要書類についてなどです。詳細が書かれている書類を渡されたときには、それを見て一通り準備することが出来ますね。
しかし、これから就職する場所が中小規模の病院であった場合、このような新採用者に渡す書類がないこともあります。口頭で、○○の何時にここにきてね、○○と○○を持ってきてねなど、ただ言われることも少なくありません。
面接の時はとても緊張していますし、その後にすぐに採用が決まったら、少し安心感と戸惑いが混在し、一度にいろいろなことを言われても覚えることはできないでしょう。そんな時に、すぐにメモできるように準備しておくといいのです。誰だって就職初日に忘れ物をするのは嫌ですよね。自分の信頼度が下がる可能性もありまし、これから一緒に働く仲間として受け入れてもらうためには、好印象を与えたいところですから。
そのため、何を言われても大丈夫なように準備しておくと安心なのです。そうすれば少しでも抜けを防ぐことができますから。
著者の経験では、面接の場で即採用の返事をいただいたことはないのですが、一度就職前に職場見学に来てみないかと提案されたことはあります。
私はその病院の病棟を希望して面接を受けに行ったのですが、病棟よりも訪問看護部門で看護師が不足しており、そちらの部門はどうかと打診をされたのです。面接での急な提案で、私も戸惑いました。これまで病棟経験しかなかった私が、訪問看護の世界に飛び込むことも不安でした。その不安を面接官も感じ取ったのでしょう。そのため、まず一日見学に来てみないかと提案されたのです。
その提案を受けた時、○○の何時にここにきて。また制服はないので、動きやすい服装で、色は○○を着用するようにといわれたのです。私は面接に来るときにメモとボールペンを持っていたので、すぐに書き留めることが出来ました。そして言われたとおりに準備して、当日は職場見学に向かいました。
職場見学の時も私は言われたことをしっかりメモするようにしていました。就職するかどうかまだ決めていなかったにも関わらずです。その後、書き留めたメモを見て、病棟との違い、訪問看護の魅力というのを少し感じて、就職を決めることができました。
・就職してからもメモを取ることは基本
著者である私はいつでもメモを取る派です。しかし、あまりメモを取らない人もいますね。
看護師はどちらかというと、メモを取る人は多い印象があります。覚えることがたくさんありますし、ケアにしても個別性が重視されるので、一つ一つ書き留めなければ覚えることが出来ないからです。しかし新しい看護師が就職してきたとき、「あの子はあまりメモを取らないよね」と話題に上がるときがあります。
メモを取らなくてもきちんと指導した内容を覚えておいて、次の時に実践できればなんの問題もありません。しかし、一度聞いただけではやはり確実にはできないことが多いですよね。私たちも一度で教えたことが出来るとは思っていません。だからこそ何度も丁寧に指導して、経験を重ねていくことは重要だと思うのです。
しかし、新人看護師がメモを取らないことが続くと、やはり不安になります。この看護師は、果たして覚えることが出来るのだろうか、独り立ちできるのかな、一人で行動し始めたときにきちんと手順通りできるのかなと。
特に訪問看護の現場では、初回訪問の際に家族から給湯の使い方やごみの捨て方、タオルやオムツの物品などの置き場などを説明をしてもらいます。家族がいない場合には本人から教えてもらうのですが、毎回わからなくて聞くのは相手に対して失礼ですね。また利用者本人が高齢で動きに制限があることもあるので、毎回聞くことで大きな負担をかけてしまうことになります。そのため、一度教わったことは、忘れずに覚える。そして次に申し送るということが大切なのです。
仕事ではいろいろなことを教わりますし、すべてを一度で覚えることが出来るわけではありません。しかし、メモを取っておくと、わからなくなっても振り返りができるのです。また忘れたときに、そのメモを見て思い出すことができるのですね。そのためにも、教えられた時には書き留めておくのが大切なのです。
・電子カルテになってもメモは重要
病院やクリニックでは電子カルテが導入されているところも多いです。面接の時にも、「うちは電子カルテを採用しています。電子化されたことでカルテ整理や記録等の残業等も少ないです」と言われることもあるでしょう。
就職してみると、みんなが統一して仕事ができるように業務や記録、ケア等のマニュアルも充実しているのではないでしょうか。しかし、電子化され、マニュアルも充実していたとしても、やはりそれ以外に細かい点を記録に残すほどでもないけれど、メモしておくべきことがあるのです。物品の場所、病棟の細かいルールなど、説明を受けたときにそれを書き留めると後で役に立つというケースも多いのです。
またメモを取ることで、相手を安心させることもできます。しっかりと忘れないように書き留めるという行動は、患者や先輩看護師の話を一生懸命聞いているというパフォーマンスの一つとなり、相手によい印象を与えます。
・メモの取りすぎにも注意
上記ではメモを取ることの重要性を述べましたが、取りすぎにも注意が必要です。なぜなら、メモを取る間は、少なからず下を向いて書かなくてはいけないから。下を向く間、相手から目線を外すということになります。
メモを取る時間が長いと、相手から目線を外す時間も長くなります。話をしている最中に下ばかり向いていると、相手は「話を聞いていない、下ばかり向いてメモを取ってばかりで…」と思われることがあるので注意しましょう。
特に訪問看護などで高齢者の自宅を訪れた時、コミュニケーションをとることはとても重要です。高齢者は自分の話をよく聞いてくれたら喜びます。しかしメモやカルテ記載ばかりしていたらどうでしょう。話を聞いてくれているのだろうかと不安を与えてしまいますね。そのため、メモは要点だけを取って、基本は相手の目を見てしっかりとコミュニケーションを図るということがとても重要なのです。
まとめ
いかがでしたか?社会人として、言われなくてもメモを取る重要性はわかるという人もいるかもしれませんね。しかし、メモを取るという姿勢は相手に好印象を与え、安心させることもできる大きなポイントにもなるのです。ぜひ今後の面接や就職の場に活用してみてください。
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