総合病院から高齢者介護施設に転職した経験をお話しします

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#1394 2021/03/23UP
総合病院から高齢者介護施設に転職した経験をお話しします
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みなさんは、どんな看護を行いたいですか?看護師を目指す方や、現在の職場に疲れや嫌気をさしている方へ。自分の行いたい看護を考え、自分に合った転職ができる、ヒントをお伝えします。

【病院と施設の違い】

私は総合病院から、高齢者介護施設へ転職しました。その経験から、まずは病院と高齢者介護施設の違いをお話させていただこうかと思います。

まず、総合病院では、最先端の介護技術を学んだり、仮に転職して他の病院で勤務したとしても困らない技術や知識を身につけることができると思います。
また、自分の働く科により、その領域に関する専門性が高まります。
ただ、忙しい病棟だと、日々の業務に追われ、患者さんと深く関わることが難しいと感じます。患者さんのニーズに気づくことの難しさがあります。

次に、施設についてですが、施設では、最先端の医療というよりも、日常的に必要な看護を行うという点が大きく違います。様々な疾患を持つ利用者さんがいるため、専門性が高まるというより、広い領域を扱う必要があります。また、施設によっては医師が常にいるわけではない場合もあります。その際の判断は看護師が行うため、責任は重大です。
しかし、医師がいなくてそれほど困ることは少ないです。緊急性が高い場合は、救急車を呼びますし、あらかじめ医師からの指示もある程度受けているため、責任は重大ですが、プレッシャーにやられると言うことも少ないと思います。医師がいなく、看護師が自分1人しかいない状況もあります。その中で急変など起きることもありますが、介護士さんは協力的な方が多いです。

また、医療的処置が少なく、日常の介護がメインとなるため、利用者さんのニーズを把握しやすいです。深く利用者さんと関わることができ、信頼関係を作りやすい面があります。

【お給料について】

私は総合病院で働いた後に、高齢者施設に転職しました。また、単発での派遣看護師の勤務経験もあります。その点から特に、お給料の面についてお話しさせていただきます。

まず、総合病院と施設では基本となる給料はさほど変わりありません。しかし、夜間手当が少しだけ総合病院の方が高いことがあります。また、私が勤務していた総合病院は、入職祝い金、看護師紹介料などがあり、少しだけ優遇されることもありました。
施設では、基本給 となるお給料は変わらないものの、夜勤手当が少し安かったです。
また、派遣看護師は、パートとして単発で勤務していましたが、地域の最低時給の賃金よりと比べると大幅に高く感じます。しかし単発のため、ボーナスや特別な手当を受けることはありません。

【職場環境について】

こちらでも、引き続き、病院、高齢者施設、単発派遣看護師のお話しをさせていただきます。

まず、病院では、看護師や医師の人数が多く、看護師がメインとなって働きます。私が勤務していた総合病院でも、看護師が周りに沢山いる環境でした。しかし、業務が多忙となり、看護師同士が助け合って働くという理想的な環境とは程遠いです。病棟じたいが、看護師メインで回っている状態と言えます。あまりの多忙さに、看護師間でピリピリとした緊張感がはしるのは、日常的にありました。

それと比べて、施設では、介護士さんが多く、介護士さんがメインとなって働きます。医療的処置が必要な場合は、急に介護士さんに呼ばれて多忙となるときもあります。
しかし、介護士さんは医療処置は行わずに介護の仕事のみに三年されています。そのため、たとえ看護師が医療処置に追われても、介護士さんが、仕事を手伝ってもらう事ができます。介護士さんは、医療を優先してくれるため、助け合って働く事ができました。

ちなみに、単発の派遣看護師は、その時によって勤務先が変わるため、環境は勤務先によって大幅に変わっていきます。自分に合わない環境でも、再びその勤務先に行くことがないよう自分で選択できます。そのため、良い環境の職場を自分で選べるという感覚です。

【正看護師、准看護師、介護士さんについて】

私が勤務した総合病院では、正看護師、准看護師はいましたが、介護士さんはいませんでした。また、正看護師と准看護師は同じ業務を行なっていました。
しかし、他の総合病院で働く看護師の友人から聞いた話では、友人が勤務している総合病院では、正看護師と准看護師では、勤務内容が違うと聞きました。
注射や点滴などは正看護師、ベッドメイキングや清拭は准看護師と業務がわかれている病院もあります。

もちろん、施設では、介護士さんが多くいます。また、私が勤務した施設では、正看護師も准看護師も同じ業務を行います。
よって、転職する際は、自分持っている資格により、その職場で行える業務をきちんと確認する必要があるということです。


【転職における注意点やオススメ】

私は派遣看護師からの転職をオススメします。派遣の看護師として、病院や施設で一度その職場を体験してみると良いと思います。紹介予定派遣も沢山求人があるので、紹介予定派遣の登録をして、現場を一度体験し、人間関係や忙しさ、待遇などの情報を自ら収集すると良いと思います。
また、口コミや評判などもきちんと確認するべきです。周りにいる看護師や介護士の知り合いに、行きたい職場に悪い評判などがないか、きちんと確認した方が良いと思います。

あとは、転職する勇気を持って行動することをオススメします。看護師という仕事は、体力も精神力もたくさんつかいます。単に業務で疲れるだけではなく、人間関係にも沢山気を使い、疲労が溜まります。

私は無理に頑張りすぎてしまい、うつ病になってしまいました。しかし、看護師の仕事はまだまだ世間で必要とされており、働ける職場は沢山あります。心身が疲れきってしまう前に、転職をオススメします。初めて勤務する職場では、『業務が合わないのか?人間関係が合わないのか?』など、たとえストレスがかかっていても原因が何かわからない時があるかと思います。
思い切って転職することにより、次の職場ではしっくり自分に合う可能性もあります。

【患者さん、利用者さんとの関わりについて】

私は、入退院や手術の多い病棟で勤務していました。日勤帯では、看護師一人あたり10名前後の患者さんを受け持っていました。そのため、患者さんとお話しする時間はほぼないほど多忙でした。関わりは割と少ない方だったと思います。少ない中でもコミュニケーションをとる事は可能ですが、患者さんの心に寄り添うことは、難しく感じました。

それに比べて、施設での利用者さんとは、深く関わることができました。日勤帯で、7名ほどの利用者さんを受け持っていました。バタバタと多忙ではなく、レクリエーションなどを行い、日頃から会話をする場面も多く、看護師としてだけでなく、人と人として関わる事ができました。

【看護に何を求めるかによる】

私は、看護師として働く上で、どんな事をしたいのか?を考え、就職や転職を行った方が良いと思います。
『専門的な領域を深く学びたい』『患者さんとの信頼関係を大事にしたい』など、自分が看護師として、どのように仕事をしていきたいかをまず考えてから仕事を探す方が良いと思います。
私の場合は、転職を経験したことで、自分は『信頼関係を気づき、人と人との深い関係を大事にした看護』『対象の方のニーズにいち早く気づける力』を身につけていきたいと考えています。
そのため、忙しい病棟での勤務やクリニックでの勤務は、個人的には合わないと感じています。

看護師として、どのように対象の方と関わっていきたいか?をよく考え、不満があれば思い切って転職し、自分の理想となる看護が行える環境を見つけていくというのも、良いかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
看護師は多種多様に活躍することができます。もし今の職場に悩まれてる方がいれば、ぜひ転職を経験してみてください!
もし自分の行いたい看護がわからなくても、転職することにより、見えてくる看護感があります。
転職により多くの経験を積み、自分の行いたい看護ができるよう祈ってます!
ぜひ、参考にしてください。

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