社会人からでも大丈夫!憧れの看護師になるには?

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#1230 2020/10/14UP
社会人からでも大丈夫!憧れの看護師になるには?
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現在、日本は少子高齢化が進み、「超高齢社会」とも呼ばれています。また、医療技術も進み、治らなかった病気も治る時代になってきました。そんななか、日本では医療職特に看護師の不足が叫ばれています。社会人から看護師になるために必要な知識、看護師の魅力や仕事のやりがいなどをお伝えします。

【看護師とは】

看護師とは、「保健師助産師看護師法」において厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいいます。何だかとっても難しく感じてしまうかもしれませんね。簡単に言えば、厚生労働大臣が発行する免許を取得して、ケガや病気の人もしくはお産を終えた人に対するお世話または診療に関するあらゆる補助(診察の介助や、包帯交換など技術を必要とするものも含みます)を仕事として行う人を看護師と呼びます。
日本には現在、約121万人の看護師が働いています。その内訳としては、男性約95000人、女性約112万人であり、前年データよりも69000人も増加しています。毎年2月に行われる看護師国家試験で、こんなにたくさんの看護師たちが生まれているんですね!

【看護師になるには】

看護師の免許を取得するには、いくつかの方法があります。まず、最もメジャーなのが看護学校への進学です。看護学校は多くのところが3年間、座学での授業や病院実習を受けて卒業と共に看護師国家試験の受験資格を得ることができるところです。幅広い年齢層が集まるため、人間としての成長も見込めますよ。
その他の方法としては看護学科を併設している4年制大学への進学や、高等学校から5年一貫教育で看護師を育成する5年一貫校もあります。どの道を進んだとしても、最終的には厚生労働省が実施する看護師国家試験に合格しなければ看護師になることはできません。
看護師の他にも准看護師と呼ばれる職種があります。この准看護師とは、「都道府県知事の免許を受けて医師と看護師の指示のもと」傷病者若しくはじよく婦の療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいいます。看護師が厚生労働大臣の免許を受けるところ、准看護師は都道府県知事の免許を受けると定められており、試験も都道府県ごとに問題も異なります。ちなみにどの都道府県で准看護師免許を取得したとしても、日本全国どこででも准看護師として働くことが可能です。准看護師は主に、各地域を統率する医師会によって養成されていますので、お住まいの地域で准看護師学校を探してみてはいかがでしょうか?看護師国家試験の一発勝負だけでは不安…という方は、同時に准看護師試験も受験資格があるので受験しても良いと思います。

【社会人になってから看護師を目指すのは変?】

社会人として社会に出てから看護師っていいなぁ、やっぱり看護師になりたいなぁと思ったそこのあなた!今のその気持ち、ずっと大切にしてほしいと思います。一度社会に出たことで、あなたにはストレートで進学してきた若い子たちにはない「人間の深み」があります。社会の荒波に揉まれたことで、人間としての器が一回りも二回りも成長しているのです。そして、この人間の深みは看護師として患者さんに関わる時にきっとあなたを助けてくれるはずですよ。
私たち看護師が「患者さん」として関わるのは、赤ちゃんからお年寄りまでのすべての年代にある人間です。生きている人間はもちろんのこと、悲しいけれど亡くなっていく人間も大切な患者さんです。様々な年代、性別、言語、生活環境など患者さんを取り巻くバックグラウンドは1人ひとり異なります。このような1人ひとりの「違い」に対応していく力は、社会人として活躍してきたからこそ育っていくのです。「今さら…」と考えるクセは今日でもう終わりにしましょう!

【看護学校の1日】

看護学校は簡単に言うと専門学校に値します。多くの学校が全日制で3年間の修業年限となっており、授業は一般科目と専門科目の両方があります。専門学校なのにどうして一般科目があるの!?とビックリした方もいるかもしれませんね。筆者も入学した時、時間割を見てビックリしました(笑) 一般科目は現代文、数学、倫理、体育、英会話などがあります。専門科目は厚生労働省により定められており、解剖生理学、病態生理学、基礎看護学、成人看護学など合計24科目にも及びます。
看護学校によって異なりますが、時間割はおおむね1~6限までです。授業時間は1コマ50分授業、あいだに休憩が10分ずつ、昼休みや掃除の時間もあります。病院や医師会などから現役ドクターが講義に来られる時もあり、その時は授業時間が1コマ100分に変わる時もあります。学校によっては放課後にクラブ活動をしているところもあるようです。
筆者が通っていた看護学校は、1年次と2年次の間は学校と仕事が交互(月水金が学校、火木土が仕事)にあり、3年に進級すると月曜日~土曜日まで毎日学校という風になっていて、2年生までは仕事をして給料をもらうことができました。3年生になるとまったく収入がなくなるため、日本学生支援機構から1年分の奨学金を借りている人がほとんどでした。筆者も2年生までは人工透析室に勤務していました。

【看護学校を受験しよう!】

筆者は高校卒業後19歳で結婚し、子育てをしながら准看護師として約2年間勤めた後に看護学校を受験しました。子どもが2人いたため看護学校を受験するのはかなり心配でしたが、どうしても「看護師になりたい!」という気持ちが消えませんでした。受験を決めたのが既に第一次試験が終了した1月だったため、定員の40名に対してどれだけの合格者が出るのかまったく想像がつかず、不安でいっぱいだったのを今でも覚えています。しかももう推薦試験が終わっている…!合格者3名という社会人枠で応募し、一般教養として「国語・数学・英語」、専門教養として「解剖生理学・成人看護学・基礎看護学」、面接、小論文1500字程度を受験しました。
全部で3つの看護学校を受験した筆者としては、どの学校も問題の難易度は「高校卒業程度」だと感じました。国語では四字熟語・古文・漢字の書き取りが多く出題されていました。数学は簡単な計算問題から徐々に難しくなり、一次関数・二次関数・解の公式・図形・連立方程式・グラフ作成などが出題されていました。英語は単語の書き取り・長文読解・正しい順番に単語を並べる・リスニングなどがありました。小論文は1500字程度と、作文用紙にすると3枚半と苦戦した思い出があります。ちなみにお題は「看護師になろうと思ったきっかけ」「これからの日本に必要な看護師像」「あなたの求める看護とは」が出題されました。
どこの学校でも行われるであろう面接ですが、これを読んでいるあなたは面接は苦手ですか?実際に看護師として面接官を経験した筆者から申し上げると、「面接はその人の心を見ること」だと思っております。決して面接を怖いと思わないでほしい、自分の考えや気持ちを自分の言葉で話してほしいのです。カタにはまった答えは必要ではありません。言葉がたどたどしくなっても、つかえてしまっても、考え込んでしまっても大丈夫です。とにかく笑顔で、面接官の目を見て話しましょう!

【看護師の魅力とやりがい】

筆者も社会人になってから看護師を目指した1人で、もう看護師になって15年になります。本当に素晴らしい仕事、私にとって天職・天命だと思っています。これまで多くの患者さんとそのご家族に関わってきました。
看護師の魅力、これはもう「人として人に奉仕でき、自分もまた人なのだと考えさせてくれる」これに尽きると思います。病やケガに冒された患者さんは、決して良い部分だけ見せてくれるのではありません。辛く、苦しい時は私たち看護師に向かって怒りや絶望などの感情をぶつけてくる時もあります。そんな時、自分はこの人のために何が出来るのか?ただこの人のことだけを一生懸命考えて手を差し伸べる、これこそが看護=手と目で看て、護るなのではないでしょうか。
筆者は約7年間ICUに勤めてきました。本当にたくさんの方を見送ってきました。病院の裏玄関から見送るたび、涙があふれてきました。あるご家族に言われた言葉があります。「あなたが最期の担当で本当に良かった。意識がないのに笑顔で話しかけてくれて、お父さんは本当に幸せだった。ありがとう。その笑顔を大切にしてね」今でもこの言葉を胸に、人間として成長途中です。

まとめ

【最後に】
いかがでしたか?
看護師になるためにはたくさんの試練があります。しかし、それ以上に嬉しいこと・自分自身の成長を感じられることでしょう。
「看護師になりたい!」と思った最初の気持ちを大切に、一歩ずつステップアップしていきましょう。看護に必要なのは、「慈しみ愛する心」です。今からでも遅くありません。看護師の先輩としてどこかでお会いできるのを楽しみにしています。

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