現在、介護職は人材不足になっていますので、求人はたくさんあります。
求人が多いので、その中でも良い条件・働きやすい職場に就職したいと考えている人は多いでしょう。
しかし、学校卒業時の就職活動と違い、転職や再就職はどの事業所の評判がよいのか情報が得られません。
特に引っ越しや結婚などで新しい土地の人はさらに情報が得られず苦労する人が多いでしょう。
介護職が新しい場所で就職活動する方法について紹介します。
まず私についてですが、介護の短大卒業後、介護福祉士としてグループホーム、老人保健施設と同じ事業所で8年働き、認知症の資格を多数取得しました。
その後、結婚し遠方へ引っ越しました。
初めての引っ越し、初めての土地で知り合いもおらず、主人も出張が多いため仕事復帰を考えました。
就職活動をする際、介護職以外の職種も考えましたが、介護の仕事が好きなこと、他の職種の経験が短大のバイト以降ないこともあり、再び介護職として働こうと考えました。
短大時代は学校のキャリアセンターより仕事を紹介してもらったので、就職には困らずすぐに就職が決まりました。
しかし、初めての転職で周りに何があるかも知らない場所での転職・再就職活動は困難を極めましたが、これまでの施設介護とは違った訪問介護に転職しました。
今回は、私の転職・再就職活動の体験を通じて、初めての介護職の転職活動の準備や方法について紹介します。
まず、私が行った介護職の転職活動の方法は以下の通りです。
②施設の種類を調べなおす
③夜勤をするのかを家族で話し合う
④自宅周辺の介護施設を調べる
⑤受けたい職場の情報、通勤距離を調べる
①ハローワーク、転職サイトへ登録する
まず、ハローワークや転職サイトに登録することから始めました。
ハローワークは再就職の登録手続きの他に、失業保険申請の手続きも行えます。
場所も分かりやすいところにあり、登録の手続きも親切に教えてもらいました。
また、ハローワークに登録後、自由にパソコンを利用できるのもメリットです。
しかし、ハローワークの求人情報だけでは詳細がないので困りました。
転職サイトに関しては、カイゴジョブという介護専門の転職サイトを利用しました。
現在、転職サイトには介護職専用の求人サイトが多くあり、利用しやすいようです。
しかし、私が就職活動をした頃はスマートフォンが登場したばかりで、パソコンしか利用できず、使いにくいものでした。
現在は、スマートフォンで多くの情報が見られますので便利に使えます。
②施設の種類、資格を調べなおす
就職活動をする上で最も困った点は、どこで働けばよいかどの施設でどのような介護を行うのか忘れてしまっていたことです。
施設で働いていると、日々の業務に追われ新しい知識を吸収することは少ないです。
他の施設の情報や、法律の変更など分からないことが多いことに気づきました。
そのこともあり、本やインターネットで、在宅と施設の違い、私が短大卒業後に開始された小規模多機能についても調べました。
また、就職する際、必要な資格も調べました。
介護福祉士として働く中、どの職場でも資格なしで働けると思っていましたが、訪問介護は介護初任者研修(旧ヘルパー2級以上)の資格が必要なこと、全盲の人の介助には別に資格が必要なことが分かりました。
③夜勤をするのかを家族で話し合う
次に夜勤をするのかを家族で話し合いました。
施設は働く条件に夜勤が入っている場所が多かったので、夜勤をするかしないかは就職先を探す上では重要なことです。
話し合いの結果、夜勤をしない職場を選ぶことにしました。
施設で聞いた話ですが、施設で夜勤をしないと利用者の状態が分かりにくく、夜勤をしている職員が多く居心地が悪いそうです。
そのこともあり、施設・グループホームを避け、通所サービス、訪問介護、小規模多機能、介護初任者研修の講師から選ぶことにしました。
④自宅周辺の介護施設を調べる
通勤のしやすさを考え、周辺の介護施設を調べました。
ちょうど夏祭りがあっていたので、雰囲気をみるために立ち寄りました。
職場の雰囲気を見ることは、就職活動にとても役に立ちました。
⑤受けたい職場の情報、通勤距離を調べる
ハローワークや転職サイトで気になった場所の情報を調べました。
就職先を調べた際、気付いた点は以下の通りです。
・大量採用を行っている職場は注意が必要
・求人の日付が古い職場も注意が必要
・給与が高い職場はからくりがあった
・地方より都市部の方が、社会福祉法人より医療法人の方が給与が高い
・新しい場所で職場の評判を調べる方法
まず、介護職で大量採用を行っている職場です。
私が見た大量採用の職場は、新しく事業を展開するために募集していましたが、記載がない職場はハローワークの方がこの職場は評判が悪いといわれました。
介護の採用は1施設で多くても2~3人です。
大量採用だから就職しやすいと思う人も多いようですが、大量採用は注意が必要なのだそうです。
次に、求人の日付が古い職場でした。
長い間採用が決まらないということは、人気がないことが多いそうです。
また、求人の日付が古い職場は採用に意欲的ではないとも考えられますので注意が必要でした。
給与が高い職場のからくりです。
私の前に働いていた職場もそうですが、給与・基本給はとても高かったです。
しかし、退職金がありませんでした。
現在は退職金もあるようですが、仕事を辞める際、退職金がないのは分かっていても困りました。
給与が高い時は、からくりがあることがあるので注意が必要です。
給与や条件の良い職場です。
私が住んでいる職場は田舎ですが、隣の市は県をまたぎますが都市部です。
現在、介護業界では都市部の介護職の人員が不足していますので、都市部の方が給与・条件ともよかったです。
また、経営のことがあるからでしょうか、私が働いた職場では社会福祉法人より医療法人の方が高い時給でした。
最後に職場の評判を調べる方法です。
私は、インターネットで口コミや離職率を調べたり、ハローワークの人に聞きました。
職場のホームページは良いことしか書いてありましたので、評判は参考になりません。
介護の情報の書かれているWAM NETなどで離職率も調べることができるので、インターネットは有効な手段でした。
評判を調べたり、尋ねる際は、職員の評判だけでなく利用者・家族の評判を尋ねることも効果的でした。
自宅からの距離、働きやすさ、土地に馴染みやすいということも考え、訪問介護の仕事に就職しました。
まとめ
介護職の就職活動を行う際、求人がよいことは求職者にとってはよいことですが、それだけ離職する人も高いということです。
自分が働く条件を整理し、まず自分にあう介護施設(施設か在宅か、デイサービスか介護講師かなど)探しから始める方が効果的です。
自分に合う介護施設を探したら、職場の情報収集をし評判や場所、雰囲気を確認しましょう。
また、資格が必要なら先に資格取得を行い応募しましょう。
現在は、インターネットなどの手段もありますので、自分に合った職場を探すことが可能です。
しっかり情報収集を行うことを忘れずに就職活動をしましょう。
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