介護士が就職活動するときの大切なこと「認知症ケアを希望するか避けたいかの意思表示」

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#466 2018/10/14UP
介護士が就職活動するときの大切なこと「認知症ケアを希望するか避けたいかの意思表示」
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老人ホームへの就職を目指す介護士にとって、認知症ケアはどの程度の負担となると思いますか? 今回は老人ホームでの認知症ケアについてお伝えしたいと思います。

老人ホームでの認知症ケアは過酷

介護士として実務経験がある方ならば、ご存知だと思いますが、グループホームだけではなく一般的な老人ホームにも認知症に罹患している入居者は存在します。
そして、認知症に罹患している入居者の介助業務は過酷です。意思の疎通が困難となるだけでなく、入居者が予測不能の行動をとるためです。例えば、認知症の入居者が杖を持って、突然、担当介護士を殴ってくるケースもあります。また、他の入居者に対しても杖を持って「てめえ、この野郎!」と怒鳴りながら殴りかかることがあります。このようなケースでは、介護士は身体中が傷だらけとなってしまいます。

また、認知症に罹患すると、高齢の入居者が幼児化する現象もあるらしく、女性介護士の身体を触るケースもあります。お尻や胸を触るなどのセクハラ行為が日常茶飯事となるケースもあり、担当介護士が入居者の家族に相談したうえで、家族から入居者に注意をしてもらっても、まったく効果がないのが実情です。日常会話がまともに成立しなくなっているため、担当介護士でいるかぎり、毎日のようにセクハラをされるのです。

さらには、別のケースとしては排せつの問題があります。入居者が汚物を手でつかんでしまい、あちこちに投げつけてしまうのです。そのため、介護士の身体にも汚物がついてしまう場合がありますし、入居者の室内や、共用トイレの壁や床が汚物まみれとなってしまい、清掃をするのに時間と手間がかかってしまうのです。
このため認知症ケアというのは、介護士にとって大きな負担となります。

採用面接時に認知症ケアを避けたいか否かの意思表示をすることは重要

介護士として老人ホームに就職や転職をしたいと考えている方のなかで、認知症ケアを避けたいと考えている方については、採用面接の場ではっきりと「認知症のケアは避けたい」と面接官に伝えることをお勧めしたいと思います。

そのうえで、面接を受けた老人ホームが、認知症専用フロアと他の入居者のフロアに分かれており、介護士の担当フロアも、認知症専用フロアと他の入居者のフロアとに分かれている状態となっており、面接官から「認知症専用フロア以外の専任という条件で採用したい」と提案を受ければ、前向きに考えても良いと思います。

グループホームの職員や介護士に対しては、各自治体が認知症実務者研修などが実施し、介護士は認知症について学ぶ機会が用意されていますが、有料老人ホームでは運営事業者が研修会などを設けないと、認知症について学ぶ機会を得られません。

そのため、認知症について知識を得ないまま、老人ホームで認知症に罹患した入居者の担当介護士となることは負担感が増大します。無理をせず、自分の能力の範囲内の職務に就くことが重要です。

まとめ

介護士として老人ホームを就職先として検討している人のなかには、認知症ケアについては避けたいと考えている人がいらっしゃると思います。そのような場合は、採用面接の場でその意思をはっきり明言することをお勧めします。認知症ケアは過酷であり、心身ともに負担感が増すためです。

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