就職の面接時間は病院規模によって異なる?

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#2331 2023/09/30UP
就職の面接時間は病院規模によって異なる?
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看護師の就職・転職を目指すときには、面接をクリアすることが必須です。この面接、実は病院の規模によって面接の開始時間が異なることがあるのです。実際に私が経験した例をもとに、なぜ面接時間に違いがあるのかについて紹介していきます。

・面接とその開始時間

看護師の面接は、就職と転職をする際、必ず行われるものです。求職者は、就職・転職情報を見て病院やクリニックを探しますね。条件が合うものがあれば、その求人に応募することでしょう。そして履歴書等を持参して行われるのが面接です。

採用者側にとって面接は、その人がどのような人なのか、これまでの実績をしり就職したらどのように働いてくれるかということを見極めるために必要な事です。そのため、採用者側も真剣に面接に挑みます。

そのような面接は、始めにアポイントメントをとった時に、〇〇日の〇〇時からと採用者側から設定されることがほとんどです。多くの場合は、外来診察時間が空いている朝9時から17時くらいまでの間に設定されることが多いです。それは、院長を始め看護部長など管理職や人事部などもみんなその日勤帯で勤務しているからです。

しかし、小さな病院やクリニックでは、その時間以外にも面接時間を設定されることがあるのです。それは、マンパワーの問題で、面接をする院長などが診察時間は、診察から離れることが出来ないから。そのため、場合によっては8時から、もしくは18時から面接を行うこともあるのです。なぜこのような時間に設定されるのか、またその設定は、求職者にとってどんなメリットやデメリットがあるのかをふまえて紹介していきます。

・単身者にとっては、面接時間はあまり関係ない?

これから就職・転職をしたいという求職者にとって、面接時間はとても重要なものですが、単身である場合は、朝早い場合でも夕方遅い場合でもあまりデメリットはないようです。それは、単身であると自由に動くことが出来るから。むしろ、夕方以降何時がいいですかと聞かれると、自由に都合のいい時間を提案することもできるのでメリットもあるのではないでしょうか。

反対に、子育て中の看護師は保育園や学校の時間もあるので、あまり早い時間や遅い時間の場合は、自分の時間が取れず面接に行きにくいということもあります。その場合は、設定された時間の都合が悪いことを伝え、できれば日中にできるように配慮をしてもらうことが重要です。その場合は、診療の合間に面接が行われることが多いので、昼の12時や13時といった時間が設定されるでしょう。

・朝早い時間や夕方を設定することで、求職者の対応を見ている病院

病院のマンパワーの問題で面接は診療の前か終わった後にしかできないというところもありますが、実はその時間を設定することによって、求職者の対応を見ている病院やクリニックもあります。

著者である私が勤務する訪問看護ステーションでは、日中は所長を始め訪問に出払っているので、面接を行うとしたら18時からという場合がほとんどです。その時間になると定時の訪問はありませんし、ゆっくりと面接時間をとることが出来るからです。

しかし、子育てをしながら就職、転職をしたいという人にとっては、その時間は難しいようです。それは学校が終わり子どもたちが自宅にいる時間だから。そのため、面接時間を18時からと伝えると、もっと早い時間にしてもらえないかといわれることも少なくありません。もしも日中に時間を取れれば面接時間を早めることもできますが、やはり外来の診察があったり、在宅診療もあるので簡単に変更をすることはできません。

そのような理由から夕方の時間を提案することがありますが、実はその提案は求職者の子育て支援についてチェックしていることもあるのです。時間の変更が難しいとなれば自分の夫を始め家族などに協力を求め、何とか指定された18時に面接に来るように努力するでしょう。そこを病院やクリニックは子育ての協力や支援がどのくらいあるのかを見ているのです。

子育てをしていると、子どもが急に発熱したり、体調を崩すことは少なくありません。そんな時に学校から連絡が来て、迎えに行かなくてはいけないこともありますね。もちろん最近では子育てに理解ある職場は増えていますし、介護休暇や看護休暇の制度で休みを取りながら仕事と家庭を両立させる働き方が出来る病院やクリニックも多いです。しかし、やはり子育てというのは、一人で行うものではありません。

18時に面接を設定することで、子育ての協力者がいるのか、働くことに対して家族が理解を示しているのかといったことを採用者側は確認することができるのです。またもしもその面接時間に来ることが難しくて、始めから時間を日中にしてほしいと要望する場合、この求職者はどの程度自分の意志表示をするかということもチェックしています。

採用者側の面接時間に関する要望を受け入れることも重要ですが、実はそれが難しい時には、あらかじめその理由と難しいことをはっきり伝えておくことも大切です。子どもが小さいから、周りに子育ての支援者がいないからこの時間は無理ということを始めに伝えて面接時間を設定することは、その後の働き方、例えば働き始めても残業は難しいといったことにも影響をしてくるのではないでしょうか。

・朝早い時間と夕方遅い時間の面接のメリット

人間の心理としては、朝早い時間や夕方遅い時間は何となく気ぜわしい感じがすることも少なくありません。しかし、その時間にも実はメリットもあるのです。

面接が行われるのは平日がほとんどですが、朝早い時間や夕方遅い時間というのは、通勤ラッシュになる時間です。その時間に面接に行くことによって、その病院やクリニックまでどんなところが混み合うのか、通勤ラッシュの状況を知ることが出来るのですね。

例えば、大きな病院は、診察時間の前から駐車場に入るための道路が混みあって、病院は目の前なのになかなか駐車スペースを見つけられず時間がかかることもあります。小さな病院やクリニックももともと駐車スペースが少ないので、なかなか止めるところがみつからない場合もあります。

これらは実際にその時間に体験してみなければわからないことです。そのため、その状況を知ることが出来ることは、就職や転職をした時にきっと役に立つでしょう。

更にそれらの時間は、これからどんどん看護師が出勤、退勤する時間なので、どのようにみんなが通勤しているか見ることが出来ます。自分が将来的にここでは働くことを想像しながら、みんな更衣室はどこに向かっているのか、楽しそうに出勤、退勤しているのかという様子を見ることが出来ます。そのような様子を見ることが出来るのは、朝早い時間や夕方しかないので貴重な時間といえるでしょう。

・朝か夕方ならどちらがいいのか

もしも朝か夕方を提案されたらどちらを選択するべきでしょうか。その答えは朝です。
なぜなら、朝はまだその日の疲労感がなく、集中力もあるからです。面接官の質問に対する受け答えもしっかりできるのではないでしょうか。しかし、夕方になるとその日の疲労感が高まっている状態です。そのため、集中力が途切れたり、上手く質問に答えられなかったりすることもあるのです。

また疲労感というのは表情にも現れます。メイクやヘアスタイルにも整ったうちに面接を行うことは第一印象にも影響を及ぼす可能性もあります。

もしも朝か夕方か選択できる場合は、朝を選択しましょう。朝のやる気のあるフレッシュな時に面接を行うと、集中力もありますし自分の強みやこれまでの実績、これからの働き方など面接官に伝えることが出来るのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
面接時間を朝早い時間や夕方遅い時間に設定されるのには理由がありますし、メリットもデメリットもあります。病院やクリニックの都合に合わせるほうがよいのか、また自分の子育てなどを優先して時間をずらしてもらうべきなのかよく検討して決めていくことが大切です。

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