新卒の就職時に採用されやすい履歴書の書き方

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#2160 2023/04/15UP
新卒の就職時に採用されやすい履歴書の書き方
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看護師を目指す皆さんが、働きたい職場に就職するための第一歩が履歴書です。履歴書は要点を抑えながら十分に対策をして書くことで、採用担当者にも伝わりやすい履歴書になります。また、履歴書の段階で十分に対策をしておくことで面接でも一貫した受け答えができるようになります。ここでは、採用されやすい履歴書の書き方のポイントについてご紹介いたします。

看護師を目指す皆さんが、働きたい職場に就職するためにまず提出するのが履歴書ですよね。私は現役で大学教員をしておりますので、就職活動をしている学生さんからよく相談を受けることが多いです。その中でも、履歴書の内容で困っている学生が非常に多いように思います。履歴書を書くことと面接を別のように捉えている方もいますが、実際は履歴書を書くときにどれだけ準備できているかがその後の面接にも活きてきます。まずは履歴書に時間をかけて丁寧に作成することをお勧めします。
今回は、これまであった学生の困りごとなども含めて、採用されやすい履歴書の書き方のポイントをお伝えします。

■履歴書を書く際の大切なポイント3つ

①就職したい職場の情報収集を入念に行う
②志望動機などの自由記載欄は自由に書くわけではない
③自身の体験したエピソードを踏まえて具体的に書く

以下に、順番に説明をしていきます。

①就職したい職場の情報収集を入念に行う

医療福祉系の就職を目指す方は、必ずしも1つではなく、複数の就職先へ同時に履歴書を書くこともあるかと思います。そんな時、複数の就職希望先に出す履歴書の内容がどれも同じになっていませんでしょうか?
例えば、看護師の就職のための履歴書であれば「志望動機」や、「大切したい看護」などの記述欄があると思います。「志望動機や大切にしたい看護は自分のことだからどこに書く履歴書も内容は同じでしょ。」と思うかもしれませんが、ここが採用担当者の心をぐっとつかむための大切なポイントとなります。
つまりどういうことかと言うと、「志望動機」や「大切にしたい看護」を就職したい病院の大切にしている理念や病院方針に結び付けながら書いていくことがとても大切です。しかし、実際はこの情報収集を十分に行わずに自分の思いだけを伝えてしまっている方が非常に多いです。

◇では、就職希望先の理念や方針はどのように確認すればよいのか?
もちろん、インターンシップや就職説明会を利用し、採用担当者や働いている人たちからの話を直接聞くことは非常に重要な機会であると考えます。その際はただ話を聞くだけではなく、自分が大切だなと思ったことはメモに残しておくと履歴書を書く際に他の人とは違った、またその職場からの生きた情報として非常に印象的な履歴書が作成できると思います。
それだけではなく、今では、就職希望先の多くはホームページが充実しているので、病院の理念だけではなく看護であれば看護部門のページから、「当院の看護理念」や「看護部長のメッセージ」、また、「専門性の高い看護の内容」や「病院として力を入れて取り組んでいること」「看護師の教育プログラム」なども十分に情報として収集できると思います。

こんなことを言うと「家から近いから」や「お給料が高いから」「福利厚生が充実しているから」などと正直すぎる志望動機が飛び出してくるのですが、採用担当者が、求めているのは正直な動機ではなく、「どこまでこの病院のことを知ってくれているか」、「自分たちが大切にしたいことにどこまで共感をしてくれているか」といった準備の部分までを履歴書から確認しています。採用されたいと思うのであれば正直すぎる動機は一旦横に置き、まずは、情報を十分に集めてみてください。
履歴書は自身を採用してもらうためのアピールの場です。「私を雇えばこんなメリットがある!」ということまで伝えるのは難しいかもしれませんが、「私を雇えば病院が大切にしていることに貢献できる!」ということがアピールできると良いですね。

②志望動機などの自由記載は自由に書くわけではない

これもよくありがちなのですが、自由記載の欄は自身の体験や自身の思いのみで終結しており、本当に自由に記載してしまっていることが多いです。
自由記載欄を書く時のポイントは「採用担当者がどのような情報を求めているか」を考えながら書くことが非常に重要です。
ただ、これが難しいですよね。

◇では、採用担当者が求める情報として書いていくためにはどのような内容がよいか?
ここは、あくまで履歴書です。自由記載欄であるからといって自由に記載していいわけではないということを肝に銘じておきましょう。
具体的にどういうことかというと、採用担当者は履歴書を通して就職希望者の人物像、人柄、職場に適した人材であるかを判断しています。実際には面接と組み合わせてその人物像を明らかにしていきますが、まずはそのための第一関門となるのが履歴書です。
だからといって、自分の人物像を偽る必要は全くありません。誰しもが持つそれぞれの強みや人間性と、職場がその人材を雇用することでのメリットを融合させながら書いていくことが非常に重要です。
「私、強みなんてない」と思った方!!今までの自分の人生の中で、これは頑張った!と思えることはありませんか?医療系の大学や専門学校は概ねどこも授業は忙しくて実習もバイトも本当に大変でしたよね?それだけでも皆さんは十分に頑張ってきていると思います。ここまでなんとか人の役に立つ仕事に就くためにコツコツと学んできたこと、それはまさに皆さんの強みです。
ついつい私たちは、「自分にいいところなんてない」と遠慮してしまいがちですが、必ず強みがあるはずです。私はよく「履歴書を書くことに悩んだら学生同士で話し合ってお互いの強みやお互いの体験など客観的に自分を見てもらうと良い」とアドバイスしています。その中で、自分では気づいていなかった自分自身の強みに気づき、客観的に自身を捉え、履歴書が書きやすくなることがあります。ぜひ、「自分って何を頑張ってきたのかな?」「私の良いところってどこだろう?」と悩むときは友人や家族など周りの人の力を借りてみてください。

③自身の体験したエピソードも踏まえて具体的に書く

これは、これまでに面接も担当してきた筆者がお伝えするのですが、履歴書に全く具体性がなく、面接で聞いても全く具体的な話が出てこない方は、その方の話としての信憑性が持てず、心もこもっていないように感じることが多く、印象があまりよくない傾向にあります。例えその方が非常に熱意をもって就職を希望してくれていても、採用担当者は履歴書と面接だけの情報で判断するしかありません。その方の人柄や思いが伝わらないのは非常にもったいないと思います。そんな時に重要なのが、具体性をもったアピールです。具体的な体験から自身がどのように感じたのか、そこから何を学んだのか、何を大切にしたいと考えているのかを述べることで非常に信憑性のある内容となり、その方の人間性が非常によく表れます。

◇では、どのように具体的なエピソードも踏まえて書くのか?
こんなことを言うと「実習の中でそんな感動するエピソードがない」や「これまでの体験の中でもきっかけとなる経験があるわけではなかった」と話す方も多いのですが、それでもその就職先を目指そうと思ったきっかけや実習を通して自分が大切にしたいと思った看護があるはずです。
履歴書の内容で悩んでいる学生に丁寧に聞き取っていくと「あ、そういえばあの時私患者さんにこうやって言ってもらえてうれしかった」や「あの時の患者さんの看護ですごく悩んだ」、「あの時の看護師さん言葉がとても印象的だった」などエピソードが必ず出てきます。特別な体験が必要なわけではありません。必ず皆さんがこれまでの体験や経験の中で、自身が大切にしたいと思って積み上げてきているきっかけや体験があるはずです。この時も、ぜひ、どんなエピソードがあったかなぁということを学生さん同士で話し合ってみると、自分ではすっかり忘れていたエピソードが飛び出してくるかもしれませんね。
そのような体験を踏まえて具体的に履歴書に記載できると、採用担当者としても、非常にその方の人物像がわかりやすく、面接時の質問もしやすくなります。
また、あまり印象的な経験がないからと言ってたくさんの事例を入れようとすると、1つ1つの事例が薄くなり、せっかく事例を用いて記述しても非常に印象が薄いものになります。できれば、「これ!」と事例をひとつに絞ってそこから得たものを記述すると良いと思います。但し、具体的な事例を取り上げる際は個人情報の保護には十分留意し、自分が気付きを得たということが伝わる内容を厳選して不必要な情報は記載しないようにしましょう。これは記録と同じくですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
履歴書は第一関門で、面談が本番!と思って、履歴書の内容にはあまり力を入れていない方も多いかもしれません。
しかし、履歴書を書くときに、十分に就職先の情報収集をし、これまでの経験を振り返り、自身が大切にしたいことを振り返っておくプロセスが実は面接にも非常に役に立ちます。
むしろ、このプロセスさえ丁寧にたどっていれば、面接の対策は必要がないかもしれません。
履歴書から面接で一貫した受け答えができる方は採用率が確実に高くなると思います。ぜひ、これから看護師を目指す方はお伝えした履歴書の書き方を参考に、仲間と一緒にこれまでの経験を振り返りながら丁寧に時間をかけて準備してみてください。

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