認定看護師になる方法は?なるメリットとデメリットをわかりやすく解説

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#2143 2023/03/29UP
認定看護師になる方法は?なるメリットとデメリットをわかりやすく解説
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キャリアアップ志向がある看護師にとって認定看護師は魅力的でしょう。この記事では認定看護師になる方法や、認定看護師になるメリット・デメリットをまとめました。これから認定看護師を目指したいと思っている人にとって重要な内容ばかりなので一通りチェックしておきましょう。

#認定看護師になるには何が必要か

認定看護師になる方法は日本看護協会によって明確に定められています。認定看護師になってキャリアアップしたいと思っているなら、まずは何が必要なのかを確認しておいた方が良いでしょう。認定看護師になる道を歩み始めるために必須なのは以下の3つです。

・看護師免許
・実務研修期間が5年以上
・認定看護分野の実務研修期間が3年以上

看護師免許は認定看護師になるのに欠かせません。准看護師では認定看護師になることはできないので、あらかじめ看護師国家試験に合格して免許を取得しておく必要があります。また、認定看護師は専門性の高い看護師の資格なので、実務研修を十分におこなってきた人にだけ認められます。看護師としての実務経験が5年間、特に認定を受けたい看護分野での実務が3年間なければなりません。裏を返せばジョブローテーションなどで他の分野で働いていた期間が2年間あっても大丈夫です。病院かクリニックかといった違いも気にする必要はなく、認定看護分野で働いていたなら実務研修期間として認められます。

#認定看護師になる方法

認定看護師になるまでのステップをここでもう少し詳しく見ておきましょう。看護師資格を取得したという前提で、認定看護師になるにはどのようなステップを踏む必要があるかを簡単に解説します。

・認定看護師になりたい看護分野を選ぶ

まずは認定看護師になりたい看護分野を決めましょう。認定看護師は看護分野ごとに認定を受ける仕組みになっています。感染管理、クリティカルケア、手術看護、摂食嚥下障害看護、乳がん看護、認知症看護、などの19看護分野が2022年の時点では用意されています。専門性の高い看護師として活躍したい看護分野をまずは選び出しましょう。

・実務研修で研鑽を積む

看護分野が決まったら実務研修を通して研鑽を積みます。最低でも3年間は該当する分野での実務が必要です。現職が分野外の場合には異動を希望するか、転職して経験を積みましょう。

・認定看護師教育機関を受験して合格する

認定看護師になるには認定看護師教育機関で1年以下の教育を受けなければなりません。募集枠は限られているので、まずは認定看護師教育機関の入学試験を受けて合格することが必要です。人気のある認定看護分野では競争が激しいので、なかなか合格できない場合もあります。実務研修をしている間に受験勉強も進めていくのが大切です。

・教育機関で講義や実習を受ける

認定看護師教育機関に入学したら指定カリキュラムをこなしていきます。講義を中心として、実習や演習をしながら認定看護分野の知識やスキルを身につけられるカリキュラムになっています。科目ごとにレポートや試験なども実施され、合格して単位を取得して卒業することが必要です。特定行為研修も盛り込まれています。

・認定看護師認定審査を受けて合格する

教育機関を卒業できたら認定看護師認定審査を申請します。認定審査は認定看護師として必要な教育を受けた看護師だけが受けられる審査で、筆記試験によって合否が判定されます。オンラインで実施される四肢択一のマークシート方式の試験です。年1回だけ実施されている試験で、大抵の教育機関のカリキュラムは修了後に速やかに審査を受けられるようになっています。

・認定看護師認定証の交付を受けて登録する

認定看護師認定審査で合格したら認定証が交付されます。認定証を手に入れたら認定看護師として登録手続きをすれば認定看護師と名乗れるようになります。

#認定看護師になるメリット

認定看護師になりたいと思っている人にとってメリットは明らかかもしれません。ただ、見落としている魅力があるかもしれないので、どのようなメリットがあるかを確認しておきましょう。

・専門分野のプロフェッショナルとしての地位を示せる

認定看護師になると認定を受けた専門分野でプロフェッショナルとしての地位を示せるのがメリットです。看護主任や福看護師長などへのキャリアアップの可能性が生まれます。資格として多くの施設から高い評価を得ているので、転職するときにも有利になります。資格手当が出る現場も多いので、収入面でもサポートを受けられるのもメリットです。

・現場のリーダーかつ教育者として活躍できる

認定看護師は医療現場のリーダーとして活躍できる立場になれるだけでなく、他の看護師を育てる教育者としての役割を果たします。認定看護師はどの分野でも多いわけではないので、他の看護師からも優秀な人として見られるでしょう。現場を牽引しつつ、皆に慕われながら全体的なレベルアップを図っていくことができるやりがいがあります。

・特定行為ができる

これから認定看護師になる人は特定行為ができるのがメリットです。認定看護師はもともとは特定行為をおこなえませんでした。しかし、2020年以降は特定行為研修を含むB課程が設けられて、認定看護師になると認定看護分野で特定行為をおこなえるようになりました。認められている医療行為の範囲内で医師の指示を受けることなく治療を施せるのは、医療現場で貢献したい看護師にとって大きなメリットでしょう。

#認定看護師になるデメリット

認定看護師になるには苦労も多いと気づいた人もいるのではないでしょうか。ここでは認定看護師になるデメリットをまとめたので参考にしてください。

・受験勉強をして教育を1年弱受ける必要がある

認定看護師になるには認定看護師教育機関に入学するための受験勉強が必要なのがデメリットです。さらに入学したら1年弱の教育を受けるために学校に通わなければなりません。仕事と両立するのは困難なので、一時的に離職しなければなりません。収入面も考慮して、学校に通えるかどうかをよく考える必要があります。

・現場での責任が重くなる

認定看護師になると現場での責任は明らかに重くなります。プレッシャーが大きくて精神的に滅入ってしまうケースもあるのがデメリットです。認定看護師は専門の認定看護分野では最先端の知識も技術も持っていると見なされます。他の看護師よりも優秀で当然という目で見られてしまうのがつらくなることがあるので注意が必要です。

・研鑽を積み続けないと資格がなくなる

認定看護師は5年ごとに更新審査があるのが悩みどころです。看護師の資格は生涯ずっと使えますが、認定看護師は更新審査を通過しなければ資格がなくなってしまいます。認定看護師の資格を更新するには5年ごとに審査の申請をして、審査書類を提出することが必要です。更新に必要なのは以下の2つになっています。

・2,000時間以上の看護実践
・50点以上の自己研鑽実績

看護実践については看護師として病院やクリニックなどで働いた時間をそのまま適用できます。5年間で2,000時間なので、1年平均にすると400時間、月間平均で33.3時間です。フルタイム勤務でなくても問題はなく、途中で子供が生まれて育児休暇を取っていたとしても到達できるでしょう。
ただ、自己研鑽実績についてはただ看護師として仕事をしているだけでは達成できません。自己研鑽は実践活動等、学会・研究会発表等に分けられていて、社会活動や研修会への参加、学会発表や論文発表などによって加点される仕組みになっています。積極的に業務外の社会や学術界への貢献に取り組んでいかなければ認定看護師の資格を更新できません。職場によって自己研鑽を積む余裕があるかどうかにも違いがあるので、更新しやすい職場を選んで働くのが賢い方法でしょう。

まとめ

認定看護師になるには看護師資格を取得して認定看護分野で看護業務に従事し、教育機関でカリキュラムをこなした上で認定審査に合格することが必要です。認定看護師になればスキルのある看護師として活躍できる道を切り開けます。ただ、更新の必要性があることも加味して考えた方が良いのも確かです。認定看護師を目指すときには資格の価値をよく考えてから判断しましょう。

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