高齢者の内服薬の管理はどうしたらいい?そのアセスメントをしよう! 

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#1781 2022/04/08UP
高齢者の内服薬の管理はどうしたらいい?そのアセスメントをしよう! 
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病院での看護師の仕事の一つに、内服の管理があります。入院している患者さんのほとんどは、疾患の治療のひとつとして内服している状況があります。ここでは、特に管理が難しい高齢者の内服の管理方法やそのアセスメントについてお話をします。

・内服薬の管理は大変

ベテラン看護師の場合は、内服薬の管理のコツを知っているので比較的ルチーントして捉えることができます。管理をするのは、毎日のことになるからです。看護師の仕事として、多くを占めるのは内服薬の管理なのです。
リーダー看護師は、その仕事をすることが主になるといっても過言ではありません。病院に限らず、どこでも薬の管理はほとんどの職場であるのです。
そしてその管理としては、簡単と思わないほうがいいです。薬剤師が管理をしてくれるところもあるようですが、ほとんどの病院では看護師が行っています。指示を依頼したり、患者さんが安全に薬を飲むことができるように、しっかり管理をすることになります。そのことで、かなり疲れると思う看護師も多いです。

・医師に指示を依頼する

医師は、ずっと病院にいるわけではないので主治医として患者さんのことを把握しきれていないところがたくさんあります。そしてその一つとして、なんといっても挙げられるのは内服薬の事なのです。
いつごろその薬がなくなるのか、そのことについて看護師に任せていることもあります。本当は、薬がなくなる前にきちんとオーダーとしてだして欲しいのですが、指示を出してくれない医師がたくさんいます。それは医師の仕事と思うものの、患者さんの内服薬が途切れてしまうと、たちまち患者さんに迷惑をかけることになります。
そこでやっぱり看護師が、なくなるまえに指示を依頼することが多いです。そしてそれは、看護師の役目と開き直り思うことも必要と感じます。

・医師の指示の確認

医師は、患者さんに継続して内服する内容について、指示を出します。また患者さんの状態により、内服薬が追加で指示が出されることもあります。
看護師のアセスメントとしては、その指示がまず患者さんの指示であるのか確認をすることになります。
氏名が同じ患者さんが入院している場合もあります。氏名の確認と、臨時で出される指示については、患者さんの症状と照らし合わせてその指示内容でいいのか確認をします。患者さんに投与する内服薬名とそれを投与するタイミング、投与量をしっかり確認します。ここでは、看護師が間違いにスルーしてしまうとその後に薬剤師に頼ることになります。しかし看護師の確認が一番重要となるので、しっかり行います。

・内服薬の種類の確認

内服薬を管理するには、その種類を確認することも大切です。しかしいくら看護師といっても、全ての内服薬を知っている訳ではありません。知らない薬もたくさんあるので、自分が知らないものについては医師に確認をすることも重要です。
患者さんの副作用を把握するためにも、その内容に付いて知るようにします。医師に確認をして、その後に自分で調べます。もしも時間がない場合は、先輩看護師に聞くこともひとつですね。多くの看護師に聞くことにより、しっかり把握することができます。

・緊急を要する場合

薬の指示を出すときには、緊急性を要することもあります。緊急性を要する場合は、ほとんど至急内服してもらうことになります。その時、確認が怠りがちですが緊急時も確認をすることが重要です。
一人の看護師だけで、患者さんに投与すると、そこで間違ってしまうこともあります。必ずもうひとりの看護師もしくは、医師と確認をしてから投与することをオススメします。

・患者さんの認知度の確認

看護師がもっともアセスメントをする内容として、患者さんの認知度があります。まずなんといっても大切なのは、その患者さんが一人でその内服薬を飲むことが出来るかということです。
手が痛い場合は、飲むことがむつかしくなります。脳梗塞等を発症している患者さんは、飲むことがむつかしくなりますね。その点を理解して患者さんに投与します。
また薬のことについて、まったく理解していない患者さんもいます。患者さんにある程度説明をして、理解してもらえるように努めます。病院によっては、薬剤師が説明をしてくれるところもあるので、きちんとした説明が必要な場合は薬剤師に依頼することをオススメします。
そしてその内服薬について、患者さん自身が管理する事ができるのかそれについてアセスメントをする事が必要です。薬のことについて、理解をしていて自分で飲めることができる患者さんというのは、少ないです。特に高齢者の患者さんの場合は、自分で服薬をしたことを忘れてしまったり、服薬自体をすることができない、理解できない患者さんもいます。そのような患者さんには、患者さん自身に内服薬を渡すのは危険です。
しっかりしている高齢の患者さんもいますが、定期的にアセスメントしてその患者さんの理解度を確認するようにしましょう。無理と判断した場合は、看護師が全て内服薬を管理するようになります。

・投与する時の確認

患者さんに薬を投与する時には、一番インシデントとしてあるのはなんといっても口からこぼれてしまう事です。薬をきちんと飲めていないと、その後の体調に影響します。
特に血圧をコントロールしている内服薬などの場合は注意が必要です。患者さんが飲んでいる時に、口からこぼれてしまうことがあるからです。その時、患者さんがしっかり口の中に薬を入れて飲み込むところまで確認することもあります。
患者さんは、そこまで確認されるのは辛いと思うこともあるでしょう。しかし後のことを思うと、そこまで確認をしておいたほうがいいと思えます。その後に、薬が落ちていたということがないようにしたいですね。

・その後の副作用について

内服薬を飲んでいる患者さんの場合は、少なからずに副作用があります。どんな薬でも、あると思っておくほうがいいです。これはないと思っていると、患者さんの副作用に気づかないこともあるので、注意が必要です。
一番は、その薬により確実に現れる副作用を知っておきましょう。知っておくことにより、そのことをできるだけ早期に発見して医師に報告することができます。ひどい副作用の場合は、同じような薬に変更させる事もあります。またひどい場合は、作用の弱い内服薬に変更することになります。

・カンファレンスをしよう

患者さんに薬を投与していることについて、気になることがたくさん出てきます。申し送りで周知出来るといいのですが、一人で抱え込んでしまうこともあります。
薬の悩みについては、看護師同士でその情報を共有することが大切です。共有するためには、記録にアセスメントとして残す方法もありますね。しかしそれでスルーしてしまうこともあります。
その時には、看護師が確実に目を通すことができるカンファレンス記録として残すようにします。

・看護師のアセスメントが事故を防ぐ

内服薬に関しては、看護師のアセスメントがとても重要です。ちょっとした気づきが、内服薬の事故を防ぐことができます。新人看護師であっても、そのことを理解して気づきがある場合は先輩看護師に相談をしたりリーダー看護師に報告をするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?看護師の仕事である入院している高齢患者さんの内服薬の管理は,とても大変です。しかし内服管理を続けている中でなれてくると、そのことをアセスメントして実行していくことが楽しくなります。看護師がもっともアセスメント能力を活かすことができる内容として、これからも前向きに取り組んで行きたいですね。

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