赤ちゃんの異常にいち早く気づくことができるアセスメントとは? 

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#1165 2020/08/10UP
赤ちゃんの異常にいち早く気づくことができるアセスメントとは? 
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新生児を看護する部署に配属されると、そこでの観察とアセスメントが重要となります。新生児は、大人と違いより注意をして観察やアセスメントをすることが要求されます。ここでは、どんなアセスメントをすればいいのかについてご紹介します。。ここではそんな気持ちになったとき、乗り切るコツについてご紹介します

・話すことができない新生児

一般的な大人の患者さんの場合は、患者さんから言葉や表情などから訴えを伝えてくれますね。ところが新生児の場合は、そのことができないのでより注意が必要となります。新生児は、まず話すことができません。そこで、看護師のしっかりしたアセスメントが重要なのです。アセスメントをすることにより、赤ちゃんを守ることができます。
大人の場合と違い、ちょっとした変化に気づくことが大事です。それは、赤ちゃんの場合は急激に悪くなることがあるからです。話すことができないので、異常をいち早く発見するのは医療従事者となります。その医療従事者の中でも、最も赤ちゃんを見ているのは看護師なのです。新生児室の看護師は、大人を看護する病棟看護師よりもアセスメント能力を磨くことが重要です。アセスメントができない場合は、赤ちゃんを守ることができません。

・バイタルサインについて

話すことができない赤ちゃんの場合は、なんといってもバイタルサインをしっかり見ることが大切です。バイタルサインでおかしなところがある場合は、それが赤ちゃんからの危険なサインとなるからです。
熱がある場合は、すぐに医師に報告をするようにします。熱がある場合は、まず感染を疑います。何で感染をしたのかということを、知るようにします。そしてその後は、検査をすることになります。まず行われる検査としては、採血があります。採血をすることにより、感染が疑われる指標を示すCRPなどが上昇していたらたちまち処置をすることになるのです。処置をするのも、速やかに行います。速やかに行うことにより、重篤化させずに済むからです。赤ちゃんの場合は、重篤化しやすいのでそのことも把握して行動したいですね。
また脈や呼吸が早いなども、注意が必要です。アセスメントとしては、その他の症状と照らし合わせる事です。心音とも照らし合わせてアセスメントすることになります。特に生まれたばかりの赤ちゃんで心音に異常がある場合は、その後の経過として手術が適応となることもあります。そのことからも、しっかりバイタルサインを測定しましょう。

・なんとなく元気がないは要注意

大人の場合でも、なんとなくおかしいと思うことがありますね。
精神的におかしいと思うことがあり、注意をすることがあります。
しかし新生児の場合は、どうしたらいいのでしょうか。新生児の場合は、話すことができないし訴えることができないのでそのサインを見逃さないことが重要となります。そのサインは、バイタルサインが主となりますがそれだけではなく看護師としてのアセスメントが入ります。
そのアセスメントとして重要となるのは、なんといってもちょっと変と思うことなのです。それはベテランの看護師が気づくことが多いです。
日頃からよく見ている新生児がちょっとした変化があると、そのことを見逃さないのです。そのことは、とても重要です。
その後に、見逃してしまうと大変なことになることもあります。
少しの変化に気づくことができる、なんとなくおかしい、普段と違うという変化についていち早くキャッチすることなのです。
それは私には無理と思うこともあるでしょう。しかしそのように思っていても、長く観察していると気づいてくるのです。新人看護師であっても、日頃の赤ちゃんの状態との違いを感じ取ることができます。
そしてそのことを、他のスタッフと共有するようにしましょう。例えば、申し送りで伝えるようにします。すると、なんとなくおかしいと思う時から少しずつ時間が経つに連れて完全におかしいと思うこともあるのです。その小さい気づきを見逃さないことが大切です。

・ミルクを飲まない時のアセスメント

赤ちゃんの場合は、生まれてからの栄養補給として母乳やミルクを飲むようになります。
その時、ミルクの飲みが悪いということについてアセスメントをするようにします。
それが重要なのは、なんといっても赤ちゃんの脱水を防ぐことになるからです。水分を取るのは、大人の場合はいろいろな手段があります。食事や水分としてお茶や水などがありますね。
ところが赤ちゃんの場合は、ほぼミルク化母乳になります。それが不足していると、あっという間に脱水を起こしてしまいます。
ミルクを飲まない時には、口の中の異常がないかを観察します。
口の中に異常がある場合は吸啜ができなくなるのです。吸啜ができない時には、哺乳瓶の乳首を変えるようにします。
また母乳の場合は、母親の乳首が短い場合などは赤ちゃんが吸うことができない場合もあります。そんな時には、母親の乳首をサポートすることができる乳頭保護器等を使うようにしましょう。
それは助産師と話をして決めることをおすすめします。母乳として飲めない場合は、搾乳をして後で追加をして飲ませることも可能です。

・医師に報告が必要な症状について

赤ちゃんの異常について、そのまま様子を見たり看護師や助産師が対処することにより解決できることもあります。特に授乳などは、母親の母乳の介助や赤ちゃんへののまし方の介助等を行うことにより解決させることができるのです。
しかしそのような対処をしても解決できない時には、医師に報告することが大切です。
医師への報告は、まず異常がある場合は行うようにします。バイタルサインはもちろんの事、飲みが悪い、飲んでいてその途中で嘔吐がある、嘔気がある、バイタルサインに伴わない異常な所見がある場合です。
バイタルサイン以外の所見としては、チアノーゼ、大泉門の異常、活気がない、泣かない、動かない、目つきが変であるなどが挙げられます。その他にも、新生児チェックリストがあるので、それによって観察をして総合的に異常と思う場合は医師に報告をします。

・観察項目について

観察項目については、学校で学んだ事プラス、その新生児の生まれた時の状況などを含めて適時プラスするようにしましょう。現在は、クリティカルパスとして観察項目を作成していることが多いのでそれにより異常をすぐに見分けることができます。

・母親の基礎疾患について

観察をする時に、母親の疾患についてはずすことができません。母親に基礎疾患がある場合は、それも一緒にアセスメントを行います。母親が内服をしていた場合は、赤ちゃんの症状として現れることもあります。
また帝王切開や分娩の時に使用した薬剤などにより、赤ちゃんの状態が変化することもあるのでそれらも含めてアセスメントを行うようにしましょう。

・母親からの情報について

赤ちゃんを観察するのは、看護師と医師だけではなく母親の存在も重要です。母親の場合は、自分の赤ちゃんの様子がおかしいと思うことをいち早く気づくことが多いからです。私たちは、多くの赤ちゃんを見ていますが母親は自分の赤ちゃんの様子だけ見ているので気づきやすいのです。母親からの情報はしっかり受けるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?大人の患者さんを観察する以上に新生児を観察することは、異常を早期発見して悪くなる前に助けることにつながります。それはとてもやりがいを感じることができますね。新生児室に配属されたら、アセスメント能力が強くなります。子供が見られる人は、大人も見られると言われるほどメリットが大きいと思って頑張りましょう。

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