看護師が就職、転職活動するときに見るべき4つのポイント

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#1031 2020/04/01UP
看護師が就職、転職活動するときに見るべき4つのポイント
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看護師として就職を目指す学生や転職を希望している方は、どのようなことに注意して病院選びをしていますか?今回は就職する病院選びで失敗しないために、見るべきポイントをお伝えします。

看護師を目指す学生や転職を希望している方は、就職する病院を悩むことも多いですよね。病院選びで失敗してしまうと、その後の生活にも支障をきたすことが考えられます。病院選びは慎重に行いたいものです。しかし、何を見て判断すればいいかわからないと困ってしまいますよね。そのために今回は就職するまたは転職する病院選びで失敗しないために、見るべきポイントを4つお伝えします。

まず1つ目は、「病床数」です。

病床数とはその名の通り病院のベッドの数、つまりは入院できる患者の数を表しています。この数字を見ると病院がどれくらいの規模かがわりますね。しかし、それだけではありません。日本の医療体制はこの病床数によって細かく決められています。病床数に応じて加算が受けられるものがあるので、行える医療にも違いが出てくることもあります。救急医療を極めたい!や周産期をメインで見ていきたい!など、就職後または転職後にやりたいことが明確な方は、その病院が学びたいことを実践している病院なのか、実践できる規模の病院なのかを知る必要があります。病床数はその一つの指標になります。
また、奨学金を受給している学生も多いのではないでしょうか?その場合、就職または転職できる病院が限られる場合もあるので注意が必要です。奨学金を支給している自治体や企業によっては、就職する病院の病床数を定めているところもあります。決められた病床数の病院に就職することで、返済を免除したり減額したりするシステムです。地域医療貢献のためなどの理由があるので、自身が受給している奨学金の内容をしっかりと把握しておくことも大切です。せっかく採用をもらえたのに決められた病床数を超えた病院に就職し、奨学金の返済を全額しなければならなくなった!などにならないよう注意しましょう。

見るべき2つ目のポイントは、「教育制度」です。

特に新卒で就職する方は重要なポイントです。学生から突然バリバリ病院で働ける人材になれる人はいません。新人看護師への研修は努力義務化されており、それに合わせてそれぞれの病院で様々な教育制度を設けています。その教育制度の中で成長し、患者やスタッフ、病院に貢献できる人材へと成長していくのです。よく取り入れられている制度がプリセプターシップです。プリセプターと呼ばれる先輩看護師1名が新人看護師1名を担当し、マンツーマンで指導していくシステムです。
相談がしやすかったり、個人の進み具合に合わせて指導ができたり、などのメリットがあります。相性の問題もありますが、それを解消するためにメンターと呼ばれる精神的なフォローを行う先輩看護師を付けたりし、新人看護師への手厚いフォローを制度化している病院もあります。多角的な面から新人看護師をフォローしてもらえると安心できますよね。
また、配属された部署だけでなく、他部署へ研修にいくという制度を導入している病院もあります。新人のうちは自部署のことで精一杯になってしまいますが、看護は部署によっても幅広く、他部署の仕事を経験することで自身のスキルアップに繋がったり、病院全体を把握できたりすることに繋がります。このような研修があるかどうかも病院選びには重要なポイントです。

見るべきポイント3つ目は、「勤務体制」です。

大きい病院になると看護師に夜勤はつきものです。夜勤ができるか不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。少しでも就職後の生活をイメージするためにも、勤務体制は重要な項目となります。勤務体制には主に、2交代制と3交代制があります。
2交代制とは、朝から夕方まで働く日勤と、夕方から翌朝まで働く夜勤の2つのパターンがあります。こちらは大まかに昼間と夜で分かれているためイメージしやすいかと思います。病院によってはここに、朝少し遅めに出勤する遅出や、日勤より少し長く勤務するロング日勤などといった勤務もあります。2交代制の特徴は、1回の勤務時間が3交代制より長いことが特徴です。特に夜勤は日勤が終わる夕方から、次の日の日勤者が来る朝までの勤務で16時間近くの勤務となります。もちろん休憩はありますが、なかなか長く感じる方もいるかもしれません。しかしその分、公休がまとまってとることができます。1か月の公休は大体決まっているので、3交代制でも1か月の公休の量は変わらないのですが、1回で取る公休の時間が2交代制の方が長くなりやすいのが特徴です。
3交代制とは、朝から夕方までの日勤、夕方から深夜までの準夜勤、深夜から朝まで深夜勤の3つのパターンがあります。こちらも2交代制同様病院によっては、朝少し遅めに出勤する遅出や、日勤より少し長く勤務するロング日勤などといった勤務もあります。3交代制の特徴は1回の勤務時間が2交代制より短いことです。1回の勤務時間が短いことで集中して勤務に取り組むことができます。体力を消耗する忙しい病棟、例えば救急病棟などは他の病棟は2交代制でも3交代制をとっている病院もあります。3交代制は深夜に帰宅することがあることや、2交代制より1回の公休の時間が短くなる傾向にあります。病院から離れている場所に住んでいて深夜に利用できる公共交通機関がなくて困った、などとならないよう、自分はどちらの勤務体制があっているのか、行きたい病院はどんな勤務体制なのか把握しておくことが大切です。

見るべきポイント最後4つ目は、「給与や休日、福利厚生」です。

働く上でやはりお給料はどれくらいか、休みはあるのか、は気になる項目ですよね。よっていわずもがなな項目だと思いますが、ちゃんと見れていますか。給与は総支給だけではなく、基本給の項目も重要です。基本給をもとにして年に2回ある賞与、いわゆるボーナスの額が決まってきます。「賞与3か月分/年」と記載があれば、基本給の3か月分が1年で支払われるという意味です。基本給が高くても賞与が少ないとなると、1年でもらえる総支給額で違いが出てくるかもしれません。基本給もしっかり確認しましょう。
休日は週休2日、4週8休など記載は様々です。よって年間休日数で見比べるとわかりやすいです。年間の土日と祝日も合わせると大体120日くらいなので、それより多いか少ないかで判断できます。多いとしっかり休みを確保できる病院だと言えますね。
また、給与に関わってくる項目として、福利厚生があります。年金や雇用保険などの項目については法律で決められているので、病院による差はないと考えてよいです。変わってくるのは病院それぞれで決められている項目です。たとえば住宅手当、家賃手当と呼ばれるものがあります。病院によって様々な条件がありますが、家賃の一部を病院側が補助してくれるシステムです。同じ基本給でも住宅手当が出る、出ないではかなり違ってくるのではないでしょうか。一人暮らしを始めたけれど、家賃が高くて毎月の生活が苦しい、とならないためにも事前に確認しておきましょう。また、資格取得に関する補助制度もあります。専門看護師の資格取得を目指している、ある特定の分野で専門的に勤務していきたいなど、将来のスキルアップを考えている方には重要なポイントです。専門看護師などの資格を取得するためには、ある一定期間研修に行ったり、学校に通ったりする必要があります。病院によって補助内容は様々ですが、授業料を補助してくれたり、お給料を一部支払ったりしてくれる制度がある病院もあります。今後スキルアップを目指している方は、ぜひそのような制度があるか確認してください。
また、そのほかにも通勤手当があったり、社員寮があったり、院内託児所があったりと様々です。自分が働くことを想像しどのような補助が必要なのか、またはどのような補助を受けることができるのか、しっかり確認しておくことが大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?以上が就職する病院選びで失敗しないために見るべき4つのポイントでした。このポイントは病院の資料やホームページなどから得られる情報ですので、ぜひしっかりと目を通していただきたいです。文面からはわからない病院の雰囲気や人間関係なども気になると思いますので、そのようなことはインターンシップに参加したり働いている先輩に聞いたりなどして情報収集してください。自分にあった素敵な病院に就職できますように。

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