輸液に関する失敗をアセスメントしよう

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#2463 2024/02/07UP
輸液に関する失敗をアセスメントしよう
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看護師として病院で勤務するとき、多くの患者さんが輸液治療を行っていることに気づきます。しかし確認不足などからその輸液について、インシデントを起こすことも少なくありません。ここでは、輸液における失敗についてアセスメントします。

・指示書はあっているのか

輸液に関する失敗をアセスメントする上において大切なこととして、指示書の失敗があります。その一つに、指示書を確認する時に確認不足である場合です。確認する時に、患者氏名、実施する日、薬剤名、薬量、実施するタイミング等の確認を行いますが、その時に確認不足である場合があります。 患者さんが違うということはまずありませんが、医師がパソコンで入力をする時に間違う事もあるので、指示書を受け取った時点でしっかり確認を行います。

・患者さんの理解度は?

輸液を行う際には、まずなんといっても大切なこととして患者さんへの説明があります。輸液が必要であることについて、医師から説明が行われます。その際、患者さんが理解することができるといいのですが、理解することができない場合は、安全に輸液を行うことがむつかしくなります。 患者さんが理解していない場合は、輸液を開始下後に患者さん自身が輸液を停めてしまう事もあります。止めるというのは、針を抜いてしまうことが多いです。針を抜いてしまうと、出血をすることになり輸液を開始する前よりも状態が悪化することもあります。 そのことから、看護師は患者さんが輸液を行うことについて理解できているのか、アセスメントをするようにします。全ての患者さんが理解できていることはまずないので、理解できない患者さんに関しては、家族に説明をしたり安全に輸液を実施することができるようにケアを行う事になります。

・輸液をミキシングするときの注意

輸液をアセスメントする上において大切なこととして、輸液をミキシングするときの注意があります。ミキシングをするときには、その輸液に配合する薬液を間違うことなくミキシングすることが必要です。 しかし忙しい時などは、その時に間違う事もあります。間違わないためには、患者さん一人分をトレイに入れてミキシングするようにします。多くの患者さんの輸液をまとめてミキシングする場合は、特に注意が必要です。その場合も、一人一人の患者さんの輸液をそれぞれトレイに入れて、混合しないようにしましょう。 また、ミキシングをする場合は、そのことに集中できるようにナースコール等を取らないように決まりごとを作る事も望まれます。そのようにすることにより、ミキシング作業に集中することが出きます。 大切な患者さんの輸液を作成する作業なので、慎重に行いたいですね。

・輸液内容をアセスメント

輸液をアセスメントする上において大切なこととして、輸液内容をしっかりアセスメントすることが大切です。それは、輸液により気をつける必要がある内容もあるからです。 一番気をつけるのは、なんといっても血管漏れがある危ない輸液です。その様な輸液に関しては、スタッフ全員で情報を共有します。輸液を行う時に、観察する視点をかえるようにするのです。そして患者さんの動きにより、痛がるなどがある場合は速やかに観察し医師に報告するようにします。抜針をして、再び入れ直す事もあります。 また、輸液の内容をしっかり把握しているとその副作用についてもアセスメントをする事ができます。輸液内容により、副作用が強く現れる抗がん剤等は特に注意を必要とします。副作用が現れたときには、患者さんが輸液を行う事を嫌がることがないように速やかにその事に対処しましょう。

・輸液を投与する患者さんをアセスメント

輸液をアセスメントする上において大切なこととして、輸液を投与する患者さんをアセスメントする事が大切です。まずなんといっても、患者さんが安全に輸液投与を実施される事を目指します。患者さんが嫌がる場合や、輸液を患者さん自身が中止する危険性がある場合は、特に危険です。その場合は、しっかりアセスメントをした上で患者さんを拘束する事もあります。患者さんの家族の同意を得て、拘束をすることになるのです。 しかし拘束をするのは、最数手段としてできるだけ観察を密に行い、安全に実施できる手段をアセスメントするようにします。

・輸液ポンプの設定時の注意

輸液をアセスメントする上において大切なこととして、輸液ポンプについて注意する事が挙げられます。輸液を行う患者さんの場合は、継続して実施する場合ほとんど輸液ポンプを使う事になります。その時、輸液量について医師の指示通りセットします。 そのセットする場合は、指示書を持参してセットすることが望まれます。それを持参していない場合は、その途中で忘れてしまったり指示を間違えてセットすることもあるからです。間違うことがないように、できれば二人で指示内容を確認して輸液滴下数をセットするようにします。 また輸液ポンプに関しては、安全に設置することも必要です。輸液ポンプを一つではなく、二つ以上設置する事もあるからです。その場合は、患者さんが移動する際に、点滴棒が安定していて安全に移動させることができるように設置します。

・刺入部位のアセスメント

輸液をアセスメントする上において大切なこととして、針入部位の観察があります。針入部位については、いろいろな観察項目があります。看護師として最も重要となるのは、なんといってもしっかりと針が固定されているのか観察することです。患者さんは、輸液をしながら歩く事もあります。そのことからも、しっかりと針入部位を孤影していないと患者さんの動きにより抜けてしまうことがあります。抜けてしまうと、出血してその後に感染する危険性もあるのです。 テープで固定している部位について、外れることが内容にします。外れるおそれがある場合は、テープ固定をしなおすようにします。

・輸液漏れはないか

輸液をアセスメントする上において大切なこととして、輸液漏れがないのか観察する事です。輸液漏れがあると、まず患者さんにとても痛い思いをさせる事になります。輸液漏れを感じやすいのは、輸液を始めてすぐの時が一番多いです。その時、針を刺して輸液が血管に入る時に漏れている場合は、強い痛みを感じ事になります。そのことから、輸液を血管内に流す時に痛みの訴えがある場合は、要注意です。血管より、漏れている危険性があります。 輸液を中止して、再び血管確保をしなおすようにします。

・輸液つまりをアセスメント

輸液をアセスメントする上において大切なこととして、輸液つまりを観察することがあります。輸液つまりというのは、針を刺している部位から漏れている場合は抜針します。そして再度、血管確保を行います。 また輸液つまりとして、ルートがねじれていることにより起きることがあります。輸液が落ちていない場合は、針入部位の確認やルートの確認を行い、対処することとなります。

・輸液交換時間をアセスメント

輸液をアセスメントする上において大切なこととして、輸液を交換するタイミングを観察することがあります。輸液を実施する場合は、輸液ポンプを使うことが多く、その時に次の輸液の交換時期を予測する事ができます。しかし輸液ポンプを使っているから、その後は安心と言う事ではありません。輸液ポンプが故障することも想定して、たびたび観察を行います。 また、輸液ポンプを使わずに輸液を行っている場合は、更に注意が必要です。患者さんの動きにより、早く入ったり遅くなったりすることもあるのでたびたび訪室して、その速度の観察を行うようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?輸液をアセスメントする上において大切なこととして、たくさんの事があります。その一つも見逃す事ができません。その観察を怠ると、たちまちインシデントを起こしてしまう事になります。 輸液のインシデントの場合は、取り返しができない事も有り患者さんのリスクがかなり高いです。輸液の管理は毎日の事ですが、決して怠る事がないように基本を抑えて観察するようにしましょう。

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