小児の採血は大変!事前準備をしっかりしよう

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#2189 2023/05/14UP
小児の採血は大変!事前準備をしっかりしよう
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看護師の処置の一つとして、採血があります。採血というのは患者さんにとって、とてもつらい処置であり、特に小児の場合は注意を払うことが大切です。ここでは、その小児の採血について、どのようなことに注意したらいいのかお話します。

・小児の疾患を理解する

採血をする時には、まずなんと言ってもその小児の疾患を知ることが大切です。その疾患の中には、採血により支障をきたす事もあります。血液疾患の場合は、採血後に出血をしてしまうおそれがあるのです。その場合は、しっかり止血することが大切ですね。そのように、採血をする前にその子供の疾患についてよく理解して行うようにします。
小児の場合は、採血後に大人よりもしっかり止血を行う様にします。その採血をした部位が弱いことから、赤くはれたり止血をしてもその後に再び出血をすることがあります。採血をする看護師ともう一人、しっかり止血を行うことができる看護師が居ることが必須です。
通常の場合は、小児の採決時に二人の看護師で行うことが多いです。二人で行うことにより、小児が動かない等にサポートすることができたり、止血することができたりします。

・採血の内容を周知する

採決を行う前には、その採血量でいいのか確認をします。確認では、氏名、採血項目、採血量、その他の注意事項です。特に注意事項として注意するのは、採血時間があります。採血時間を指定している場合もあるので、その指示も確認します。
また、採血後に至急に提出をする項目もあるので、その内容についても確認します。新人看護師の場合は、先輩看護師とともに確認することをお勧めします。小児の場合は、間違っている場合に再度採血をすることが困難となります。そのことを思い、確認は慎重にしっかり行うことが望まれます。

・母親は外で待機してもらう

採血があることについて、母親にも説明をします。その時、母親も納得できるように説明することが大切です。そして実際に採血を行う時には、母親は部屋から出て待機してもらうようにします。
外来などでは、そのまま母親も一緒に付き添い採血を実施することもありますが、それでは母親も子供が痛い思いをしているのを見てつらい思いをすることになるし、採血に対して不満も増すおそれがあります。また採血をする看護師としても、誰かに見られながら行うのはミスをする可能性も高くなります。そのことからも、母親に関しては外で待機してもらう様にします。

・看護師同士でコミュニケーションをしっかりとる

小児を採血する場合は、その部位などのアセスメントが最も重要となります。重要なことは、小児がつらい思いをすることがないように、必ず一回で終わらせることなのです。
そしてそのためには、その採血を行う時のコツを理解している看護師との情報交換はとても大切です。一回で採血する時には、どのようなコツがあるのか知る様にします。
その一つとして、この血管が採血しやすいなどがあります。よく採血を行う看護師は、そのコツを知っています。腕の位置、角度、採血時の吸引の仕方などちょっとしたコツをつかむことによりうまくできるようになります。そしてそれを、ベテランの看護師に聞いておきましょう。

・年齢に応じた説明を行う

小児を採血する場合は、大人の場合よりもその説明について時間をかける様にします。時間をかけることにより、子供さんが納得できるようにしたいからです。納得できない、暴れる、泣いてしまう子供さんももちろんいます。しかし、その場合でもその子供さんが理解できる内容で説明を行うようにするのです。
理解できないと思うからと、その説明をしないと後でトラウマになってしまうことがあります。採血をされること自体、とてもつらいことなのです。それに加え、看護師がいきなり採血をしたとなるとトラウマになることは間違いありません。
子供さんが理解できない場合は、ぬいぐるみなどを使って採血を理解してもらう努力をします。それにより、少しづつ慣れてくる子供さんもいます。

・腕を温める

採決時に血管がよくわからないと思う場合は、腕を温めることがありますね。大人の血管がわかりにくい人の場合は、そのようにして対処することがあります。そして子供さんの場合は、より血管が見つけにくいことが多いことから、腕を温めることが多いです。温湿布を行うように、タオルで温めることをお勧めします。腕を温めることにより、子供さんへのリラックス効果も期待することができます。

・採血しやすい部位についてアセスメントする

小児の採決の場合は、一番大切なこととして一回で行うことなのでその部位についてのアセスメントはとても重要です。どこで採決したらいいのかと、駆血帯をして探す事もありますね。その採血ができる血管をさがす時には、短時間で見つけるようにします。そのようにするのは、駆血されるととても痛みがあるからです。じんじんした痛みがあり、そのことによりより恐怖心を与えることになります。駆血して、見つけることがむつかしい場合は、できるだけ駆血をしないでさがす事もお勧めします。

・一回で行えない場合

採血をする時に、必ず一回で終わることができたと思えるととても嬉しいですね。子供さんもホッとするし、看護師もホッとします。看護師も、小児の採血の時にはかなり緊張します。その結果、採血できた時には嬉しさは倍増です。
しかしそのように順調に採血できない事もあり、その場合はかなり辛いです。その時、ほかの看護師に依頼をすることをお勧めします。できればその看護師は、採血上手である人がいいです。
また一回で行えない場合の原因として、小児が動かないように体を固定する時に暴れてしまうことが挙げられます。じっとしていることができずに、腕を動かしたり採血をしている途中で体が動いてしまうことがあります。
そのため、もうひとりの看護師は腕が動かないようにしっかり固定をして、動きそうと思う場合は腕をタオルなどで固定するようにします。

・できるだけ腕の正中で行う

小児の採血を行う場合は、どの部位で行うといいかと思いますね。大人の場合は、腕の正中で行うことが多いのですが、子供さんの場合はその部位の血管が見つけにくい事もあります。
しかし痛みが一番少ないのは、正中なのです。そのことからも、できるだけ正中で実施することが望まれます。

・採血したあとは必ずほめる

小児の採血の場合は、子供にとってこんなつらいことはないと思うほど恐怖だし、押さえつけられることによりトラウマになってしまう事もあります。その採血というのは子供に限らず大人でも辛いので、それを我慢した子供さんの場合は、とても大変なのです。そこで、採血をして終了した場合はそこで必ずほめるようにします。ほめる時には、気持ちを込めてほめることをお勧めします。そのほめるという時間は、とても大切です。その後に、採血をする時の気持ちもそのことにより我慢強くなる事もあります。それは、小さい子供さんでも中学生の小児でも同じことなのです。
その年齢に応じた褒め言葉をいくつも準備をして、小児が採血をされてもいいと思ってもらえる気持ちを期待しましょう。

まとめ

いかがでしたか?小児の採血は、思っている以上にとてもむつかしいです。しかも、失敗した時には看護師としてとても落ち込みます。そのことから、ただの採血と思うことなくその腕を磨く努力をするようにしましょう。
採血上手の看護師は、患者さんが最も望む看護師です。そのことを思い、採血上手になれるように日々研鑽することをお勧めします。看護師同士で採血を行う事もあり、そのような機会を進んで行えるといいですね。

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