看護師がアセスメントの苦手意識をなくすには?人の理解から始めよう

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#2173 2023/04/28UP
看護師がアセスメントの苦手意識をなくすには?人の理解から始めよう
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アセスメントが苦手でなんとかしたいと思っている看護師もいるでしょう。看護師にとってアセスメントはより良い医療・介護をする上で欠かせません。苦手意識をなくすにはどうしたら良いのでしょうか。ここでは看護師がアセスメントの悩みを解決する方法として、人の理解をする努力を続ける大切さをわかりやすく解説します。

#看護師がアセスメントに苦手意識を持つ理由

看護師の中にはアセスメントが苦手だと思っている人がたくさんいます。ベテラン看護師になってもアセスメントだけは苦手意識があるという人もいますが、なぜなのでしょうか。苦手をなくすには苦手だと思う原因を理解して対策を考えるのがスムーズです。まずは看護師がアセスメントに苦手意識を持つ理由を見ていきましょう。

・患者を見ても異変に気づくことがないから

患者の異変にあまり気づくことがないというのがよくある理由です。看護師がアセスメントをするときには「患者がいつもとは違う」という状況に気付くことがきっかけになります。異変に気付いて看護による対応方法を考え、看護をした後にどうなったのかを評価するのがアセスメントだからです。異変に気付かなければルーチンで看護をするだけなので、アセスメントをする機会があまりありません。ベテランになっても看護アセスメントの苦手意識を払しょくできないのは、現場で経験を積んでいないのが原因のこともよくあります。

・情報を集めるのが難しいから

情報収集が苦手なのが原因でアセスメントに対する苦手意識をなくせない看護師もたくさんいます。看護アセスメントでは情報を集めて統合・分析することにより評価することが必要です。患者の訴えなどの主観的情報と検査結果などの客観的情報を合わせて評価することが求められます。体温や血圧などのバイタルサインの情報は測定するのが看護師の仕事なのですぐに手に入れられます。しかし、CT検査や超音波検査などの結果は必ずしも看護師に共有されているとは限らず、データを取得できても解釈する知識がない場合もあります。検査結果について医師に相談しようとしても、担当医が忙しくて時間を取ってもらえないことも稀ではありません。情報を集めるのが難しいためにアセスメントが苦手と思ってしまうのはもっともなことでしょう。

・情報があっても何も導き出せないから

情報に基づいて評価しても何も導き出せないのが苦手意識の原因のこともあります。データを手に入れても解釈できないという場合もありますが、医学的に意味のある解釈ができたとしても、看護の内容が良かったのか、今後は何をすべきなのかといったことを導き出せない人もいるでしょう。情報を整理できただけで次のステップにすぐに進めないと苦手意識を持ってしまいます。まだ問題があるのかどうかがわからず、看護を継続すべきかの判断もできないと苦しいことになりがちです。

・問題があるとわかっても何をしたら良いかわからないから

情報を分析して患者にまだ問題があるから解決しなければならないというところまでは到達できても、看護師として何をしたら良いかがわからずに悩むこともよくあります。看護が必要とわかっていて具体策を立てられないのは看護師として歯がゆいでしょう。アセスメントを通してすぐにアクションにできないことがつらくなって苦手意識を持つ人もいます。シビアな症例の患者が多い現場では典型的なパターンです。

・ドキュメントとしてまとめるのが大変だから

看護アセスメントの内容をドキュメントにまとめるのが苦手という人もたくさんいます。ほとんどの病院などの臨床現場ではアセスメントをした結果を記録として残すことが求められています。どのような根拠で看護をしたのかを遡って確認できるようにするのが主な目的です。ドキュメントにして残すことで他の看護師が参照することもできるため、施設にとっては貴重な財産になります。ただ、ドキュメントにまとめるのには時間も労力もかかります。ただでさえ忙しいのにさらにドキュメントを書かなければならないのはストレスでしょう。物書きが苦手な人にとってはアセスメントの内容をまとめるのはつらいと感じるのももっともなことです。

#看護アセスメントの苦手意識をなくすポイント

看護アセスメントの苦手意識はなくすことができます。どのような取り組みをすれば苦手意識を払しょくできるのでしょうか。ここでは効果的な5つのポイントを紹介します。

・人の理解から始める

看護アセスメントの苦手意識をなくすには人を理解することから始めるのがおすすめです。人とは患者だけでなく医師や看護師などの現場で働いているスタッフも含みます。人を理解することで相手が何を求めているかがわかります。患者を見ていても特に何かに気付くことがない人は、患者を理解できていない場合がほとんどです。患者がどうなりたいと思っているのか、何を不満に感じているのかを聞いて理解すると、患者にとって最良の看護ができるようになります。また、スタッフに対する理解が深まると、気軽に情報を教えてもらう機会を作れるようになります。

・人に聞いて理解を深める

人の理解をしたいと思っても何から始めたら良いかわからない人もいるでしょう。人を理解するには直接コミュニケーションを取るのが手っ取り早い方法です。普段から他愛もない話をするだけで相手をだんだんと理解できます。まずは積極的にコミュニケーションをする努力をするのが大切です。
ただ、直接のコミュニケーションでは理解できない部分もあります。相手と親しい関係になっていないと本音を話してくれないことがあるからです。対策として有効なのが他の人に聞いて理解を深める方法です。患者の様子を他の看護師に聞いたり、医師などのスタッフとのコミュニケーションの取り方で困っていると上司に相談したりするのが効果的でしょう。人に聞くといろいろな意見が集まってきて、相手がどんな人なのかがイメージできるようになります。

・人に興味を持つ努力をする

人に興味を持つことで看護アセスメントはスムーズに進むようになります。興味がある人はつい観察してしまうのではないでしょうか。話をしたいという気持ちも湧いてくるはずです。人に興味を持つ努力をするだけで観察による情報を自然に得られるようになります。さらに患者やスタッフとのコミュニケーションの機会も増えるので、看護アセスメントに必要な情報をすぐに手に入れられるでしょう。人に興味を持つと接点が増えて自然に理解が深まります。まずは興味を持とうと意識することから始めるのはおすすめです。

・分析に発展させる

看護アセスメントの苦手意識をなくすには、人を理解してさまざまな情報を得た後、情報を整理して分析する習慣を作るのが大切です。ただ情報が集まっただけでは看護アセスメントを始めるきっかけにはなりません。情報を整理して分析し、現状の看護で良いのかどうかを考えるのが重要なポイントです。もし現状の看護で十分に患者が改善しているのなら看護継続で問題ありません。しかし、新たな不調が出てきている、検査値に悪くなってきているものがあるといったときには別の看護介入を検討しましょう。分析を通して問題点を考える習慣を作ると、だんだんと看護アセスメントが得意になっていきます。

まとめ

アセスメントに対して苦手意識を持ってしまうことはよくあります。ただ患者スタッフを理解しようという気持ちを持つだけで、看護師はアセスメントをしやすくなるのは確かです。患者に興味を持つと些細な変化にも気づくようになります。スタッフとの相互理解が進むと情報も集まりやすくなるので、人に興味を持って理解を深めていきましょう。

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