大学病院に就職した時に、病棟よりも外来勤務を希望することも当然あると思います。その時、外来看護師になる方法や内容とはどんなことがあるのでしょうか。ここでは、その方法と外来勤務の内容についてお話します。
・外来を強く希望する理由について
大学病院で外来を希望する場合は、その方法として希望理由をはっきりとしめすことが大切です。それは、なんといっても求人を出す方としては病棟勤務を希望して欲しいと思っているからです。病棟勤務を希望して欲しいのは、やっぱり勤務している看護師の中には一時的に外来勤務を希望する人がいるからなのです。
外来を希望するのは、妊娠をしている、介護をしているなどの理由から希望をすることがあります。妊娠をしていて、無理ができないと判断している場合は外来勤務として部署移動をすることがあるのです。また介護者がいる場合も、同じ理由から病棟で勤務をしていても、夜勤ができなくなり残業も無理ということから外来を希望することもあります。そのように、現在働いている看護師が、外来勤務を希望する確率が増えているのです。
少し前までは、そんなことは少なくそのまま辞職をすることが多かったと想像します。しかし現在は、働き方を工夫してそのような取り組みをして希望を受け入れることが多くなっています。
そこで新人看護師が、外来を希望する場合はそれなりの理由が必要となります。その理由をしっかりと持って、面接時に相手に伝えることが大切です。面接者を納得させる理由がいります。
・外来勤務でも病棟になる可能性がある
そして無事外来勤務になったとしても、いつかは病棟配属になるかもしれないと思うことも大切です。特に大学病院の看護師の場合は、5年ごとぐらいで勤務移動を行う様になっています。5年というのは、長いようで短いです。その期間を外来で過ごすことができたとしても、いずれは病棟配属になると言う気持ちを持っておきましょう。
・看護師として外来エキスパートもいる
外来看護師の場合は、その外来で勤務が長い人もいます。病気で病棟勤務ができない看護師などはそうですね。
そのような外来勤務が長い看護師の場合は、かなり外来のエキスパートとして働いています。外来のことを熟知しているので、看護師長よりも知っていることももちろんあります。そしてそれは、長くいるので当たり前ということではありません。病棟で働く看護師の様に、そこにはきちんとしたプライドを持って働いているのです。
・外来は楽?
外来勤務について、どのような印象を持っているのでしょうか。それは、多くの看護師が思うこととしてやっぱり病棟勤務よりも楽と言う気持ちを持っていることが多いと感じます。実際に、多くの看護師は外来勤務をすると、その時に身体的にも精神的にも楽であったと思うことが多いです。
その理由としては、動く範囲が少ないので身体的に楽なのです。動く範囲が限られているので、その分疲れることが少なくなります。病棟の場合は、いろいろなところに患者さんを搬送することが多いですね。
手術であったり、検査である場合はかなり搬送する時に疲れます。受け持ち患者さんの場合は、搬送して終了すると患者さんの迎えを行うことになります。万歩計をつけていると、想像する以上に自分が歩いていたと言うことも少なくありません。そのように、歩く範囲が広いので疲れることが多くなります。
また精神的な疲れというのも、病棟の患者さんから受けることがあります。病棟の場合は外来患者さんと違い、ずっとお付き合いをすることになるのです。その時、コミュニケーションで失敗をすると、その後の仕事が辛くなります。
その点、外来患者さんの場合は、そのようなことが少ないのです。ずっと24時間一緒にいることはないので、辛い気持ちを引っ張ることなくさらっとしている患者さんも多いです。患者さん自身が、入院患者さんと比べると精神的なケアをする必要が少ない人が多いと想像します。そしてそれは、看護師の精神的なダメージを受けることも少なくなります。
・判断力について
外来看護師は、大体流れ作業のような仕事になることもあり、判断力はそんなに必要ないと思うこともあるかもしれません。
ところが、そんなことはないのです。病棟の患者さんと違い、短時間でいろいろな変化をみることがあります。患者さんのなかには定期検診で受診をしている人のほかに、急変で受診をしている人もいるからです。
定期検診で受診をしている患者さんは、そんなに変化を感じることがありません。状態が安定しているので、大丈夫と言う状態で受診をしていることが多いです。
ところが、新しく受診をする患者さんの場合は、具合が悪くてきている人も多いので、もちろん外来の時点で急変をする可能性があります。そのことから、急変をするかもしれないと言う判断力が必要となるのです。
多くの外来では、看護師が受付を行うことになります。受付をする時点で、その急変を起こしやすい患者さんを見分けることが必要です。そして場合によっては、別室で待機してもらいたびたび観察をすることになります。
・いろいろな外来を勤務する大切さ
外来勤務の看護師は、ひとつの外来で勤務することが多いのですがそこばかりということはありません。それは、なんといっても休診日があるからです。休診日の場合は方法として、別の外来に応援と言う形で勤務することがあります。
いままで全く働いたことのない外来で、勤務をすることもあります。その時、そこでの勤務はいやということは許されないのです。一人での勤務ではないので、そこの専属の看護師の指示を受けて働くことになります。
そのように、ひとつの外来ではなくいろいろな外来で働くこともあると認識しておきましょう。
・病棟との連絡
外来看護師は、病棟との連絡も良くします。それは、外来患者さんだけではなく、外来患者さんの診察のあとに病棟の患者さんの診察を行うことがあるからです。その時、医師の指示により、病棟看護師に連絡をすることになります。
病棟の患者さんの状態を聞き、待ってもらう間に観察を行います。
・医師とのコミュニケーション
外来看護師は、病棟よりも医師との仕事時間が長くなります。医師の個性にあわせて、その時にコミュニケーションを取ることが大切です。
医師の中には、いつも急いでいることもあります。そのような医師には、準備万端にしてどんなことがあってもOKと言う状態にします。多くの医師は、病棟との掛け持ちで仕事をしているので急いでいることが多いです。そのことを理解して、看護師もサポートをすることになります。
診察介助については、忙しい中でも行うことが原則です。その時に、診察介助を行うことにより、医師のサポートをしっかり行うこともできます。
また患者さんにおいても、その時に検査の準備、次回の受診の準備などをしやすくなります。診察につくことにより、患者さんの状態を知り、患者さんのケアをいち早く察知できることにもなります。
・患者さんの特徴
外来看護師は、外来患者さんの特徴をよく知ることが大切です。特に大学病院では、そのことが重要となってきます。
大学病院では、普通の病院と違い普段観察することがない病名の患者さんを観察することになります。観察と同時に、ケアや指導をすることになります。その時、戸惑うこともあるでしょう。その場合は、多くの医師や看護師のサポートを受けましょう。
その時に受けることにより、短い時間で患者さんのケアを行うことができます。無理をして一人で行おうとすると、失敗をすることも少なくありません。外来であっても、看護師間の協力が必須ということになりますね。
まとめ
いかがでしたか?大学病院の外来看護師は、通常の病院とは少し違い知識や技術が必要です。しかし知らないからといって、困ることはありません。それは周りの看護師とともに助け合いながらサポートを受けながら行うことができるからです。外来を希望する場合は、強い外来看護をしたいと言う信念を持ち、そのことを伝える様にしましょう。
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