中卒で社会人をしていても看護師になれた私のプロセスについて

会員登録 ログイン
メニュー
#1518 2021/07/25UP
中卒で社会人をしていても看護師になれた私のプロセスについて
更新情報を受け取る mail このエントリーをはてなブックマークに追加
mail

訳があって中卒となり学歴のない私でも長年の夢であった看護師になることができました。社会人として働きながら看護師を目指すために意識していたこと、大変だったことについてお話したいと思います。

はじめまして、ながいもです。
タイトルにもある通り、私は看護師という夢があるにも関わらず高校に通えず中退していました。そこから社会人として働きながら、再度看護師という夢を追うため頑張ったのですが、働きながら何かを学ぶというのは想像以上に大変でしたので、看護師になるために気をつけたこと、またその方法についてお話していきたいと思います。

まず私が1番大変だと思ったのは仕事と学業の両立です。
4年間学校で看護について学ぶのですが、演習や実習など他の大学生と比べると家出自己学習をしないとなかなか付いていけません。でも生活費や学費を稼がないと本末転倒ですし、仕事も手を抜けませんよね。
そこで私はまず、勉強も仕事も効率化することから始めました。
看護師の仕事にも通ずると思っているのですが、自分がやることにまず優先順位をつけてリスト化していました。
例えば実習中なら、実習終了後から仕事に行き家に帰ってからどれくらいの時間があるか、明日までに終わらせなくてはいけないことと週末までに終わらせなくてはいけないことがどれくらいあるか、ひとつのタスクにどれくらいの時間がかかるかなど家に帰ってからの計画を昼休みに立てていました。
実習中はタスクが増えるなどのイレギュラーも多く、昼休みにはある程度やることが確定しているのでそれを書き出して把握することから始めていました。
あとは優先順位を決めて、まずは明日までに終わらせることから手をつけること、時間がありそうなら週末までに終わらせることもいくつか挙げておくことを意識していました。
そうすることで仕事中は看護のことは考えず集中して仕事を出来ますよね。仕事も看護の勉強も両立するためには効率化することから始めるべきだと思ったのですが、意識して効率化しないとなかなか後回しにしてしまいがちな私にはこのやり方がぴったりだったと感じています。

あとは、仕事の職種を選ぶ時にも看護師に生かせるものをと考えました。介護や看護助手の仕事なども考えましたが、私は人とコミュニケーションを取ることが苦手だったのでいろんな人と関われる機会がある仕事を経験したいと思い、飲食店で仕事をしていました。
丁寧な対応や謝罪での対応、職場での上司との円滑な関係の築き方を学び、またお客様と関わっていくうちに他人が何を求めているのか考えることが意識的にできるようになりましたが、今看護師として働いていてもこのスキルは役立っていると感じています。
また、常連のお客様と1つ雑談をするにしても、どう話すと相手が話返してくれるか考えて接客できるようになったおかげで、自分に心を開いてくれる患者さんが多いように感じます。ベッドサイドで患者さんをみるとどうしても忙しさに追われてしまい、介入がルーティーンになってしまいがちだと思います。雑談を意識的にするのではなく、ベッドサイドで疾患に関する情報収集以外にも何か話してくれる看護師がいたら信頼してもらえるかなと感じたのがきっかけですが、結果的にふとした場面で治療に関係の無い話ができて良かったと感じています。

また、看護師は職場の人間関係が最も重要だと言っても過言ではありません。どんなケアも初めは何も分かりませんし、自分で学習してきてもその病院や病棟のルールがあったりします。ですから、誰か先輩にケアの方法を教えてもらったり見学させてもらったりするのですが、誰か聞きやすい人がひとりいると精神的に少し楽ですよね。
新人のうちは何でも着いてきてもらったり、先輩たちのケアを見せてもらったりと頼み事をすることが多くなりますから、当たり前ですがまずは元気に明るく対応することが重要となります。
社会人経験のある方はわかると思いますが、どんな職場にも理不尽な先輩はいるものです。大抵そんな先輩は嫌われていますし、言うこともまともでは無いですが、そのような人とでも出来るだけ表面上は上手くやることで自分の精神面が守られます。少しでも平和に仕事したいですもんね。相手が誰でも明るく元気に対応することは意識しておいて損は無いと思います。
そしてクッション言葉を挟むことも有効です。みなさんはクッション言葉を聞いたことがあるでしょうか?『忙しいところ申し訳ありませんが』『お手数ですが』など頼む前に使う言葉のことで、少し印象が柔らかくなりますよね。
先輩も自分も忙しいですし、手短に済ませることももちろん大切ですが、クッション言葉を省いたところでそこまで時間は変わりません。それならできるだけ丁寧に頼み事をお願いしたいと思いませんか?何かお願いする時は結論だけ伝えるのではなく自分が何をしたいのか、なんで頼みたいかまで伝えると熱心な先輩は後輩のことまで考えてくれますよ。

ここまで看護師になってから必要だと感じたことを中心に書かせていただきましたが、学生時代の実習も社会人学生の大きな壁ですよね。実習もどう乗り越えると将来看護師になってから生きるかお伝えしようと思います。
まず実習はどうしても受け身になりがちだと思うのですが、できるだけ積極的に動くよう意識しましょう。指導者の看護師に対して積極的に話せないのであれば、付き添いの教員でもいいです。自分がどこまで学習してきたか、何を考えて患者さんに何が必要だと思うか、患者さんが何を私たちに伝えたかなど意識的に発信するようにしましょう。そうすると指導者も助言しやすいですし、私たちが考えていることが具現化することで評価もしやすくなります。
あとは学習してなくても出来ることは積極的に行いましょう。もちろん学習が伴うのが1番ですが、なかなか1日目から全部学習してくることなんてできません。それであれば、認知症の方のセンサーが鳴ったら1番に訪室するようにしたり、ナースコールを押されたら訪室してトイレ誘導などの介入に繋げましょう。何も考えず行動するのではなく、あくまで目的を持って行いそれが報告できるとなお良いです。

あとは学習方法についてです。私は実習前に事前学習があったのですが、勉強方法は個人に委ねられていました。教科書のコピーを貼ったり丸写しする人もいれば、自分がわかりやすく噛み砕いてレポートのように書く人もいました。
私が個人的におすすめするのはノートを2つ作ることです。1つは実習服のポケットに入るようなサイズのルーズリーフが入れられるタイプのものがいいと思います。私はA6のものを使っていました。
そこに指導者に聞かれそうなことや手技のポイントについてまとめてポケットに入れておくと指導者や教員に何か聞かれても安心ですし、ベッドサイドでの観察項目の拾い忘れが減ります。あと勉強してきたものは持ち運べると安心ですよね。
もう1つのノートには疾患の学習や手技で使う道具などの学習をします。これは持ち運ぶというより自分が勉強するために使用するノートとして使う感じでイメージして貰えたらと思います。1度勉強したものを残しておくと、看護師になってからもそこに書き足していけばいいのでずっと使いやすいと思います。
色分けしたり付箋を使ったりは個人の好みだと思いますが、まずは国家試験に受かるための勉強として、あとは現場に出てから即戦力となるための勉強として使用するために自分が勉強しやすいフォーマットを作って欲しいと思います。できるだけ複雑化させない事が長続きさせられるコツですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
社会人学生の方は現役の学生と比べて壁となる障害が多いように思いますが、看護師になってしまえば収入も安定しますしぜひ頑張って欲しいと思います。まずは仕事と学業が両立できるようにひとつでも実践して貰えたらなと思います。
看護師は働き出しても生涯勉強が必要な職業です。ぜひ勉強の仕方も自分に合うものを見つけて欲しいと思います。

 

こんな記事/動画も見られています

 

こちらの本が読まれています

意見をメールする 更新情報を受け取る

バックナンバー

 

【看護師お役立ちコラム】への応募・問合わせ

名前【必須】
電話番号
Eメール【必須】
Eメール(確認)【必須】
問合わせ・応募内容
【必須】

 

Facebook Twitter email
看護師の転職・求人。病院を動画で確認!ミスマッチを防ぎます Pagetop