清潔ケアのアセスメントの重要性について

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#1466 2021/06/03UP
清潔ケアのアセスメントの重要性について
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看護師にとってアセスメントは切っても切れない関係であり、仕事をする上でとても大切なものであると言えます。その中でも特に清潔ケアは毎日行うものであるため、いつも同じような関わりになってしまい、特別アセスメントはしていないという方も多いのではないでしょうか。
今回は看護師が清潔ケアを行う場合のアセスメントの重要性について説明したいと思います。

看護師がケアをする上で、アセスメントという言葉をよく聞きますが、看護師にとってアセスメントとはどのようなことを指すのでしょうか。
ここでは、清潔ケアとアセスメントとの関係性について説明します。また、私が感じたアセスメントの重要性について紹介したいと思います。

【アセスメントとは?】

看護師は患者さんにケアを行う場合、看護過程の展開を経てからケアを行うことになります。この看護課程というのは、「患者さんの情報を収集→アセスメント→問題点を出す→看護計画を立案→ケアの実施→結果を評価する」という一連の流れのことを指します。
アセスメントとは、患者さんのたくさんある情報を整理し、何から優先してケアを行えばいいのかを考える行為のことです。いわば、患者さんに対する看護の方向性を決める重要な役割でもあります。

【なぜ清潔ケアをするのにアセスメントが必要なの?】

看護業務には、バイタルサイン、採血、点滴、褥瘡などの処置、患者さんの排泄・食事などの補助、清潔ケアなど数え切れないほど多くの仕事があります。
その1つ1つを行うにあたり、看護師はアセスメントを行い、患者さんに合った看護ケアの方法を提供していきます。
数ある看護ケアの中でも、清潔ケアはほぼ毎日、全ての患者さんに行うものであり、看護ケアの基本であると言っても過言ではありません。
しかし清潔ケアは患者さんの命に関わることが少なく、毎日行うものであるがゆえ「昨日と同じ全身清拭でいいや」などとしっかりアセスメントせずにケアをしてしまうケースも少なくありません。

清潔ケアは単に患者さんの体を綺麗にするためだけではなく、精神面でも様々なメリットがあります。

清潔ケアのメリット

・皮膚を清潔に保つことで感染を防ぐ
・血液循環が促され拘縮等の予防になる
・全身状態を観察できるため異常の早期発見ができる
・リハビリになり、褥瘡予防になる
・リラックス効果があり、精神が安定し入眠しやすくなる
・ケアを通して患者さんとコミュニケーションが図れる
などのメリットがあるため、清潔ケアを実施する際には、患者さんの今の状態を把握し、必要なケアを厳選し実施する必要があります。

【清潔ケア前のアセスメントのポイント】

清潔ケアを行うためのアセスメントはどのようにすればいいのでしょうか。
まずはどんな清潔ケアが患者さんに合っているか考えるため、患者さんをよく知ることが大切です。

アセスメントポイント

・患者さんの年齢、飲んでいる薬の種類、ADLの自立度などの基本的な情報の確認
・検査、手術などの予定があるのか、又は終わっているのかを確認する
・抗がん剤治療を受けている、人工透析をしているなどの医療処置の確認
・褥瘡がある、下痢気味で褥瘡をしやすい、皮膚がベタベタしている、乾燥しているなどの皮膚の状態を確認する
・なんでも積極的に行おうとしている、又は全て看護師に依存しているなど、患者さんの精神面の確認
・退院の予定がある、毎日面倒を見てくれるキーパーソンがいるなどのバックグラウンド背景の確認
など、様々な観察ポイントがあります。
褥瘡がある患者さんは褥瘡が悪化しないように臀部周りのケアを重点的に行わなければなりませんし、退院しても近くにサポートしてくれる家族がいない場合、一人で入浴ができるよう指導をしていかなければなりません。清潔ケアについてアセスメントする時は患者さんの状態を把握した上で、退院後の生活を含めて幅広く考えていくことが必要です。

【清潔ケア後の結果を確認するのも大切】

清潔ケアを行なったら、それで終わりではありません。ケア後の皮膚の状態や患者さんの精神状態も観察する必要があります。皮膚の状態は改善したのか、悪化してしまっているのか、今行っているケアが患者さんに合っているものなのかを継続的に観察しなければなりません。また、看護師は「ケアができて良かった」と思っていても、患者さんにとっては苦痛であり、「もうやりたくない」と思っている場合もあるかもしれません。ケア後は必ず患者さんの反応を確認し、このまま同じようにケアを行なってもよいのか、変更するべきなのかを考えることも重要です。

【私が実際に会った患者さんの例】

私が働いていた病棟で入院が長期化していた患者さんがいました。看護師とも仲が良く、気さくに話ができる方でした。ADLは自立して一人で入浴などができていたのですが、検査のためベッド上安静になり、看護師が清潔ケアをすることになりました。
ベッド上安静が続き、褥瘡のリスクも高くなっているので、担当看護師が全身清拭を提案したのですが、患者さんは断りました。翌日、別の看護師が同じように全身清拭を勧めましたが、受け入れてもらえませんでした。
なぜ患者さんがケアを断り続けるのかが分からず、看護師間でのミーティングで話し合いが行われましたが、解決しませんでした。
ある日、看護師が患者さんの傍を通った際、患者さんと家族が話している内容を偶然聞いてしまいました。
患者さんは看護師に申し訳なくて全身清拭を断っていたこと、すぐに前のように歩けるようになると思い断り続けていたと話していました。
看護師と仲が良いのでなおさら頼みづらかったそうです。
看護師は再度、患者さんに全身清拭の必要性を説明し、「申し訳ないと思わなくて大丈夫です、それが私たちの仕事です」と話しました。
さらに、毎日担当の看護師が清潔ケアについて提案するのではなく、曜日別で月曜日は全身清拭、火曜日は洗髪などいつどのようなケアを実施するのかをあらかじめ決めて患者さんに表にして渡すようにしました。こうすることで、やってもらうのではなく、やらなければならないという義務感を持ってもらい申し訳ないという気持ちを少しでも軽減できるようにしました。
患者さんに表を渡してからは、清潔ケアを断ることなく、受け入れてもらえるようになりました。
看護師は清潔保持のため、褥瘡予防のためなどと、つい清潔ケアの必要性ばかりの気を取られてしまい、患者さんの気持ちを理解できていませんでした。
看護師は患者さんも当然分かってくれるだろうと思うのではなく、患者さんの気持ちを最優先に考え、お互いが納得してケアをすることが大切であると感じました。

【アセスメントはケアが終わった後も必要!】

患者さんに必要なことをアセスメントし看護計画を立案することも大切ですが、患者さんがきちんと受け入れてくれているのかを常に確認していくことが大切です。
ケアを行うということは、どうしても看護師が主体となってしまいがちですが、患者さんもケアに納得してくれているのか、受け入れ状況を確認しながらケアを進めていくことが必要です。そのためには、一度アセスメントしたらそれで終わりにするのではなく、ケアが終わったあとの患者さんの反応を観察して次に活かせるように継続的にアセスメントしていくことが重要です。

まとめ

清潔ケアをするにあたりアセスメントは必要不可欠です。また、清潔ケア後の患者さんの反応をよく観察し、次のケアに繋げていくことが大切です。
清潔ケアと聞くと看護師が主観的と考えてしまいがちですが、ケアを受ける患者さんを把握し、患者さんに一番合ったケアの方法をアセスメントしていくことが重要であると考えられます。

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