新人ナースもこれで大丈夫。急性期病棟の効率のいい部屋回りのコツ。

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#851 2019/10/07UP
新人ナースもこれで大丈夫。急性期病棟の効率のいい部屋回りのコツ。
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急性期病棟では、一人一人の患者さんの状態を把握するための情報収集と観察は、とても大切。新人ナースさんは、ただでさえ慣れない部屋回りに加え、重症患者さんや術後の患者さんなどの観察やケアでいっぱいになっていませんか?そんな新人ナースへ、しっかり観察し効率よく部屋回りするコツを教えます。

1)情報収集

まず、情報収集から始まります。申し送りからは、急変をした患者さんや、術後の患者さんの申し送りがありますので、しっかり情報収集をしましょう。また比較的、元気な自立度の高い患者さんも、何か変わった事がなかったかもしっかり情報収集しましょう。

2)優先順位を考える。

部屋回りは、何人かの患者さんの様子を見ていきますね。まずは、どの患者さんから部屋回りをするかを決めておきましょう。夜勤帯に、急変を起こした患者さん、術後すぐの患者さんは、まず先に部屋回りをします。そのあとに、自立度高い患者さんを回っていきます。

3)観察項目

部屋回りをする前に、何を観察すべきを頭にいれておきましょう。バイタルサインはもちろんの事、その患者さんにとって重要なポイントで観察をすべき事があります。重症患者さんや、術後の患者さんは、特に観察項目がたくさんになります。事前に何を観察すべきか把握しておき、ノートにでも書き留めておくと焦らなくて済みます。

4)部屋へ訪室

緊張するかもしれませんが、まずは患者さんにご挨拶。声をかけた時の、反応や表情も観察の一つになります。

5)観察

大事なポイント。予め観察項目をノートに書いている思うので、それにそってまずは観察をはじめます。最初は、バイタルサインから測定するといいでしょう。それから、術後の患者さんであれば、創部の観察、出血、ガーゼ汚染、疼痛、などとゆっくりでかまいません。焦らず観察していきましょう。

6)一通り観察したらベッド周囲を見る

これは、急性期病棟でなくても大切になってくるポイント。急性期病棟では、観察項目が多く何から観察したらよいのか頭がいっぱいになりますよね。また見落としがないか部屋を出る前に不安にもなりますよね。
そんなときは、一通り観察したら、ベッド周囲をぐるりと見てみてください。
落ちついて、見てみるとたくさんの見落としに気がつくことがあります。
点滴は落ちていますか?挿入部はどうですか?尿量は、把握しましたか?ドレーンはどうですか?また、床に落ちている内服薬や、ゴミに気がつくことがあるかもしれません。
部屋を出る前に、ベッド周囲をぐるりとみるクセをつけるだけで、不安になって何度も部屋を見に行く回数も減るのではないでしょうか。

これは、私が新人ナースの頃ベテラン看護師の先輩に教わったポイントです。新人ナースの頃は、部屋回りで頭いっぱい。
とくに、重症患者さんや術後患者さんなんて、何から観察していいのか、見落としがあるんじゃないかと不安いっぱいになったものです。その不安が、次の患者さんの部屋回りにも影響して、結果として部屋回りでいったい何時間かけたことか。また見落とした観察項目から、先輩からきついお叱りをうけたこともありました。そんな失敗から、この教えを頂きこのポイントを頭に入れて部屋回りをするようになってから、気持ちが楽になり、効率よく部屋回りができるようになりまさした。

また効率よく部屋回りができると、少しでも患者さんとゆっくり関わる時間ができますよね?そんな時間を有効に使いましょう。
患者さんと車椅子でお散歩をするもいいでしょう。普段はバタバしてゆっくり関わる事ができないかもしれません。
こういうときに、ゆっくり患者さんと関わり、お話するのです。あなたにしか、見せない患者さんの顔や、お話がきけるかもしれません。患者さん話をきいて、看護に役立ててください。

看護師は、身体的な苦痛をケアするだけでは、ありません。精神的な部分にも、目を向けてこそ看護と言えるでしょう。入院中は、身体的にも、精神的にも辛いものです。そんなとき、患者さんにとって優しく話をきいてくれる看護師さんは重要。家族にも言えない、辛い思いをしているかもしれません。家族と患者さんの間に入って、ケアをしていくのも看護師の仕事といえるでしょう。

看護師は、患者さんだけをみるのではなくそれをとりまく環境や家族は、大事なキーポイントになります。
新人ナースのうちは、まだ部屋回りでたくさんになり、余裕がないかもしれません。でも大丈夫。困ったときは先輩たちがサポートしてくれますし、このポイントを押さえて、患者さん思いのナースになってください。
新人ナースさんの頑張りを、病棟の先輩たちは、いつも見舞ってくれています。時には厳しいお然りも、あるかもしれませんが、大丈夫。先輩たちも通ってきた道。あなただけではありません。慣れるまでは、先輩に遠慮せず甘えてみるのもいいかもしれません。

私自身、新人ナースに可愛くお願いされると、さっきまで厳しく言っておいても動いてしまうものでした。毎日少しずつ成長していますよ。素敵な看護師になってくれることを、先輩たちは楽しみしています。ポイントを押さえたら、こっちのもの。あとは、自分のものにしていきましょう。

毎日、勤務おわりの勉強もつらいものでしが、いつかあなたのためになるはず。知識は、いつもあなたの見方です。知識は、裏切りません。ですから、頑張ってくださいね。
看護師は、観察にはじまり、観察でおわります。患者さんの一番近くにいますから、ドクターよりも異変に気がつくのも看護師です。それには、どの疾患にはどの観察項目が重要なのかもちろん把握すること。一番大切なことですからね。
疾患によって、重要な観察ポイントが違ってきますから、必ず把握しましょう。
またノートにしっかり、書き留めておくこと。迷ったら先輩に、見てもらいましょう。ベテラン看護師からのアドバイスをとても参考になるはずです。自分では気がつかなかったポイントを教えてくれるはずです。日々成長を目指して頑張ってくださいね。

まとめ

部屋回りのポイントを押さえておけば大丈夫。焦らず落ち着いて部屋回りができるようになれば、患者さんが見えてきます。身体的なケアだけでなく、精神的な面にも目を向ける事のできる余裕さえそのうちでてくるでしょう。ポイント押さえて、素敵な優しい看護師さんを目指して頑張ってください。先輩たちも応援していますよ。

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