訪問看護師になるには。その方法とメリットデメリットについて

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#733 2019/06/14UP
訪問看護師になるには。その方法とメリットデメリットについて
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病院での在院日数が減ってきている今、注目されているのが訪問看護ステーションです。患者さんが日々生活していく中で看護を提供する訪問看護師になるにはどのようなことを身に着けておけばいいのでしょうか?実際訪問看護師として仕事をしてきた経験をもとに、訪問看護師になるメリットデメリットについてご紹介していきます。

 

訪問看護師の役割

現在、どのような病院も入院患者さんの在院日数が短くなっていることはご存知でしょうか?

早期退院がすすめられている一方で、家庭で介護する人の負担が大きくなってくることが大きな問題として挙げられています。

この問題を解決する方法として訪問看護というサービスの充実が図られています。

訪問看護とは看護師が患者さんが生活する場に訪問し必要な看護や医療行為を行い、患者さん本人やご家族に指導を行います。

必要な時には医師やケアマネージャーといった人たちと連携し、患者さんが在宅で生活する上で、最も適した方法について考えていくのも訪問看護師としての大きな役割です。

訪問看護師になる方法

では今後注目され需要が高まる訪問看護師になるには、どのような方法があるのでしょうか?
訪問看護師には大きく分けて2通りあります。

病院や施設所属の訪問看護師になる

総合病院や特別養護老人ホームなどの施設が訪問看護ステーションを併設していることがあります。この場合、入院中や入所中からアプローチして在宅に帰ってからも患者さんが望む看護やサービスを提供することができます。

また、病院と連携しているため、緊急時の対応が素早く行えるというメリットがあります。


病院や施設によっては、併設された訪問看護ステーション所属になることもありますが、いったん病院、施設の職員となり、そこから訪問看護ステーションへ移動になる場合もあります。

大きな組織に所属するため、福利厚生やサポート体制が充実しているというメリットもありますが、自由なサービスの提供や看護師の働き方の柔軟性ということに欠けるというデメリットや、人事異動する恐れがあるという可能性もあります。

訪問看護・訪問リハビリのステーションに所属して訪問看護師になる

訪問看護ステーションや訪問リハビリの事業所は最近多くなってきています。

患者さんの退院が決定して依頼、もしくは在宅や施設ですでに生活している患者さんからの依頼があればサービス開始になります。患者さんの退院前カンファレンスに参加してサービスの内容を考えたり、すでに在宅で生活されているところへ事前に訪問し、患者さんと一緒にサービス内容を決めていきます。

訪問看護ステーションは小規模なところが多く、看護師が5人程度のステーションも多くあります。少人数なためアットホームな雰囲気で仕事ができ、困ったことや看護の内容について相談しやすいというメリットがあります。勤務形態も融通してもらえることも多く、子育て中のママさんナースも多く所属されています。

デメリットとして、小規模であることが多いため、福利厚生やサポート体制が不足していることもあります。

訪問看護師に必要な技術

訪問看護師になりたい!そう思ったときに身に着けておくべき技術についてご紹介していきます。

訪問看護の場では、点滴や採血は行うことは多くありません。心電図や各種検査は在宅では行うことができないので、これらの技術が苦手な人でも安心してください。

訪問看護の場で多く経験するのは、摘便やバルン管理などの排泄の援助、入浴や清拭の清潔援助、褥瘡のケア、ストーマ、胃婁のケア、吸引です。者さんを見る上で重要なのは、精神的なケアです。患者さん自身もそうですが、一緒に在宅で看取る家族にも精神的ケアが必要になります。

どのように最期を看取ってあげたいのか、旅立たれた後どのようなケアをしたいのか、難しい問題ですがご家族の思いを上手に聞きながらアプローチする技術が必要になります。


看取りを行っている訪問看護ステーションでは、ターミナルの認定看護師が所属してることが多いですので、困ったときは相談するようにしましょう。

今、訪問看護以外の分野で仕事をされていて、いつかは訪問看護師になりたい!という思っている看護師さんはご紹介した技術を積極的に身に着けられるようにしましょう。

看護学生さんで訪問看護師を目指している人もいるかと思いますが、残念ながら訪問看護師は新卒採用をしているところはそう多くはありません。ですので、看護学生さんの場合何年か病棟勤務を経験してから訪問看護師になることをお勧めします。

上記で説明したように、訪問看護の現場では経験できる技術に大きな偏りがあります。できない技術が多いまま何年も経過してしまうと、看護師として仕事をしていく中で大きなハンデとなってしまいます。ですので、どんなことも身に着けて素晴らしい訪問看護師になってやる!という強い意志をもって様々な技術を身に着けてほしいですね。

しかしながら、近年の訪問看護のニーズの高まりから看護師不足が深刻で、新卒でも採用する訪問看護ステーションも出てきています。

そのようなところは教育体制も整っているので、訪問看護師として必要な技術を十分身に着けられるよう担っています。自分にあった方法をぜひ考えてみてください。

訪問看護師のメリット・デメリット

訪問看護師として働いてみて感じたメリットとデメリットをご紹介していきます。

メリット

患者さんとの距離が近いので、看護を提供していて楽しい、というメリットがあります。

病棟や施設では1勤務あたりに何人もの患者さんを担当することになります。患者さんのケアの合間に検査や処置があって、とても忙しいですよね。訪問看護では訪問先1件につき患者さんは1人です。訪問中はその患者さんのことだけをケアするので、患者さんと向き合う時間が長く、とても充実感があります。

また、実際生活されている場に行くので、その人の本来の姿を見ることができその人らしさを感じながら看護を提供できるので、個別性のある看護を提供したい人にはとても楽しいと思います。

ゆったりと患者さんと関われるというのも大きなメリットの一つです。先ほどもご紹介したように、病棟や施設のように訪問看護では患者さんのケアの合間に検査や処置をすることはありません。雑務も病院などに比べると少ないことも多く、ゆったりと仕事をすることができます。

スケジュールがある程度調整可能なケースもあります。

患者さんの生活の場に行くので、患者さんの予定に応じて訪問の予定を組むこともあります。勤務形態にもよりますが、件数制で仕事をする場合、ある程度仕事の予定を調整することができます。実際私が訪問看護師として働いていた時は、件数制でお仕事をしていたので訪問の予定を調整して、早く帰れるようにしたり、子どもの予定に応じて休みを調整したりしていました。

これは、勤務先によって異なりますので、気になる方は訪問看護ステーションで働く前に一度ご確認ください。

デメリット

緊急時の対応に困ることがありました。

在宅での看護サービスですので、常に医師がいる病院と大きく異なります。

例えば病棟で急変があった場合、緊急コールを押せば医師も応援の看護師もすぐに集まり、必要な処置がすぐに提供できます。訪問看護の場合、そうはいきません。


緊急時の対応は契約の際に決めていることもあるのですが、訪問中誰かに相談することもできないですし、医師の指示を仰ぐこともすぐにはできません。そういったことは訪問看護師として仕事をしていく中でデメリットとつぃて感じていました。

あと、病院や施設ではなく、患者さんの自宅でケアをするので設備や物品が十分ではないことがデメリットとしてあります。そこを工夫して行う面白さもありますが、なかなかうまくいかないという問題にも何度も直面しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今後もニーズが高まる訪問看護して働く魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。

難しいこともたくさんありますし、しり込みしてしまいそうになりますがこれからどんどん必要になるのが訪問看護師の仕事です。

興味がある、訪問看護師になってみたい!と思った方のチャレンジする一歩になって入ればうれしいなと思います。

もし訪問看護にご興味がある方は、当サイトの看護師エージェント(無料)にお問い合わせください。

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