いったん結婚や育児などの理由で退職した40歳前後の介護士の方へ、再就職するうえで選んでいただきたい老人ホームをお伝えします。
老人ホームで勤務する介護士の年齢構成
老人ホームは数多く存在しますが、介護士の年齢構成は比較的若くなっており20代が主体となっている老人ホームが多いです。年齢構成の比率としては、20代が70%、10代が10%、30代と40代が20%といったケースが多いです。
老人ホームに入居している高齢者の年齢構成
一方、老人ホームに入居している高齢者の年齢は若くても65歳前後であり、高い年齢となると100歳を超える入居者も存在します。もっとも多い年齢層が70代と80代であり、入居期間が10年を超えるケースも存在します。
再就職活動するうえで選びたい老人ホームとは
いったん結婚や育児などの理由で介護士の仕事を辞めた方が、40歳前後の年齢になって再び老人ホームで介護士の仕事をするために再就職活動や転職活動をしたい場合には、入居一時金の高額な老人ホームを選ぶことをお勧めしたいと思います。
理由は、老人ホームに入居している高齢者にとっては、自分を担当してくれる介護士が「大人」であってくれるほうが嬉しいからです。介護士が40歳前後の年齢であれば、新聞やテレビで報道されている時事問題などでも、介助をされながら介護士と雑談をすることができます。ところが20歳前後の若い年齢の介護士の場合、時事問題などについての知識に乏しく、高齢の入居者にとっては話し相手として物足りないと感じてしまうのです。
とくに、入居一時金が300万円や500万円に設定されていて、月額の利用料金が25万円前後に達する老人ホームに入居する高齢者は、富裕なインテリ層が多いです。とくに男性の入居者の場合、サラリーマンの現役時代には大手商社で働いて世界を飛び回っていた人や、大企業で取締役を務めてきた人もいます。そのような富裕なインテリ層にとっては、自分を担当してくれる介護士は、若くて元気な20代の人よりも、40歳前後の大人のほうが話し相手となるため嬉しいと感じるのです。
介助だけではなく話し相手となれることも介護士にとっては重要
介護士の仕事は、食事介助や排せつ介助だけではなく、入居者の話し相手となることも重要な仕事のひとつです。老人ホームでは、入居者が車椅子やダイニングの椅子に座って、下を向いて無言で座っている光景をよく見かけます。そして若い年齢の介護士から話しかけられても、つまらなそうに生返事しかしない光景もよく見かけます。
しかし、これは入居者が疲れていたり、痴呆の症状がでているわけでもないのです。介護士との年齢差があまりに離れすぎていて、会話が成り立たないため、介護士と話をする気になれないのです。この結果、若い年齢の介護士の側では、担当している入居者のことを「痴呆症状が進行しているのではないか」とか「疲れやすくなっている」と勘違いするケースもあるのです。
そのため、老人ホームに勤務する介護士業務には、もっと40歳前後の大人の方が務めるべきだと思うのです。
まとめ
老人ホームに入居している高齢者は、話し相手を求めています。このため、いったん離職したあと再び老人ホームへの就職や転職を望んでいる40歳前後の介護士の方へは、高額の入居一時金を支払う必要のある老人ホームへ再就職されることをお勧めします。富裕なインテリ層の高齢者は、話し相手となってくれる40歳前後の介護士が自分を担当してくれると、とても喜ぶためです。
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