今の職場がつらくてやめたいと思い切って言い出してみたけれど、引き留められてなかなかやめることができないという場合があります。それはどこの人員不足で困っているから。そのため時には、やめるためにうその理由を言ってしまう人も…。今回は、そんな退職するときの注意点をご紹介します。
転職の際の理由はどうすればいい!?
今の職場がつらくて、何気なく転職や求人募集を見ていると、時にこれはいいなと思うものに当たることもあるのではないでしょうか。もしも自分が今、どこにも所属をしているわけではなく、フリーという立場であれば、すぐにでも転職の求人募集に応募することもできますね。しかしながら、もしもどこかに所属している場合、やめたいと思ってはいるけれど、まだずるずると働いている場合には、すぐに応募できないこともあるのです。そんな時理由をつけて、うまく退職したいと思う人もいるはず。しかしどこの病院も看護師の人員確保に一生懸命であり、なかなか退職を言い出したにも関わらず、承認されないということもあるのです。また退職を言い出した後、数か月も退職をやめるように説得されることも。
自分の目指す道があり、どうしてもやめたいという決意が強ければもちろん応援してくれるかもしれません。また今の職場がつらくて、身体や精神状態まで影響を及ぼしているという場合にも、退職願いを出したときに受理されやすいです。
しかしながら、なんとなく今の職場が嫌だ、気分を変えるために職を変えたいと考える場合は、なかなか退職をさせてもらうことができないのです。退職が出来なければ、次の転職活動にも影響が及びます。また退職を言い出したのに、まだずるずると残っている場合には、ほかの看護師の手前仕事しにくい状況になるかもしれません。
そこでうその理由をついてやめてしまう看護師もいるのです。私が実際に体験したやめていく看護師の理由についてご紹介します。
妊娠して出血した、安静が必要になるから退職したい
これはいっしょに働いていた看護師のやめる時の理由です。
もちろん彼女は妊娠はしていませんでした。しかしなかなかやめさせてもらえそうにない、もうすぐにでも看護職をやめたいと思ったことから、このような理由をつけてやめてしまったのです。
病院というところは、まだ女性の看護師が多いです。そのため妊娠や出産など育児支援に力を入れる病院も少なくありません。
- そのため妊娠して出血をした。
- 病院に行くと安静が必要になるといわれた。
- 前回の妊娠時も出産まで安静にしている必要があったので、今回もそのような状況になるかもしれない。
籍を残したまま、休むことはみんなに迷惑をかけるし、心苦しい。そのため一度退職という道を選びたいと彼女は退職理由を伝えたのです。
もちろん妊娠で出血ということは、赤ちゃんの命に係わることです。そのため上司もすぐに承認。そして無事に退職することができたのです。
しかしその後、どうも彼女は妊娠していなかったらしいといううわさが広まりました。真相は本人に聞かなければわかりませんね。そのためみんなどうなんだろうと不思議に思いながらも、時間がたつと彼女のことなんて忘れてしまっていたのです。
そんなあるとき、私は彼女に出会う機会があり実際のところを知ることになりました。
彼女は妊娠なんてしていなかったのです。単に退職理由をこじつけただけだったのです。
彼女もばれなければいいかと思って安易に言ってしまったそうですが、その後、誰かに会うと安静にしていないことがわかってしまう、こじつけた理由が自分の生活にも影響を与えることになり、非常に困ったということでした。また理由が理由だっただけに次の転職にすぐにできるわけでもなく、そんな理由を言わなければよかったというのが彼女の本心でした。
このことから、やっぱり退職をするときには、うそのこじつけの理由はダメだなと思いましたね。うその理由が自分を苦しめることがあるからです。やはり正直に、そして誠実な理由で辞めることが一番です。
ヒステリックな行動が引き金で辞めた看護師
性格は人それぞれ。そのため看護師で働いていると、忙しくてヒステリックになる人も少なくありません。また自分の意見に反することや注意を受けると、それが受け入れられずきれる人も。
私の職場には、あるヒステリックな性格の看護師がいました。その看護師は患者からクレームがあり、師長が注意をすると、そんなことで注意を受けるなんて…とややヒステリックに号泣。そしてその場でこんな職場辞めてやる!と言い出して二度と出勤してこなかったのです。
看護人員の足りなくなった私たちは、病棟を回すのに精いっぱい。そんな彼女のことを誰も考える余裕はなかったのです。また看護師は、やめていく人の後は追わないという、あっさりとした人が多いかもしれませんね。
正直彼女のことはうわさにはなりましたが、大丈夫かなという強い心配はしておらず気にしていなかったのですが、そのやめた後の手続きに来た時に彼女の気まずそうな顔。私たちもなんて声をかけていいのかわからず、ナースステーションから患者の部屋へラウンドに行ったのです。
そのような行動も、彼女を刺激したのかもしれません。
彼女は誰も自分のことを心配してくれないと感情的になったということ。結局彼女は院長との話し合いで、無事に退職をすることができたのですが、気分にむらがある人、ヒステリックな行動が引き金で急にやめてしまうこともあるんだなと実感しました。急にやめられると、残された私たちは困るのは当然ですが、それでも次にいい人がきたらという期待をするので、やめる人を強く引き留めるわけではありません。そんなあっさりとした人間関係が看護師にはありがちなのかもしれませんね。
ただ急にやめてしまう人は、印象が悪いのは確かです。
その後狭い田舎の社会では、彼女がきれてやめたということが広まってしまいました。そのようなやめ方をすると、次の転職もしにくいですよね。そのためきれいなやめ方ができるように、そして社会人として責任あるやめ方ができるようにすることが重要だといます。
まとめ
いかがでしたか?新しいところ、自分の希望に合うところに転職することも大切ですが、実は退職の仕方も重要なことがわかりましたか?どんな理由があるにせよ、次に転職を考えているという場合には、きれいなやめ方をすることが一番重要です。また社会人としての責任だといえます。
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