一般企業の就職とココが違う!医療職の就職事情

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#2460 2024/02/04UP
一般企業の就職とココが違う!医療職の就職事情
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あなたが目指している医療分野の就職活動は、必ずしも一般企業と同じではありません。しかし、共通点もあります。流れやマナー、試験対策や提出書類の書き方などが一例です。ここでは、一般企業と異なる医療系の就職活動の特徴と対策についてみていきましょう。

まず、一般企業の就職活動と医療系の就職活動の違いについてです。簡単にまとめると下記の3つが挙げられます。
①活動開始時期
②採用条件
③病院(または施設)からの声掛けの有無

①の「活動開始時期」は一般企業に比べて医療系は比較的遅くなるケースが多いです。理由については後述します。②の「採用条件」については国家資格の資格取得が条件にあるということです。就職活動を終えて、採用が決定しても国家資格が不合格になり採用が見送りになるケースは少なくありません。③の「病院(または施設)からの声掛けの有無」は実習先などで声がかかる場合があります。担当症例についての課題への取り組み方や患者様との接し方など、実習担当者からみて評価が高い場合はこのようなケースがあります。看護師の方はよくあるケースと言われています。
医療系の国家資格は他の資格に比べて合格率が比較的高いものが多い傾向にあります。しかし、国家試験に合格したからといって就職できる確率が100%と安心することはできません。先述したように国家資格が不合格になるといった事例や応募先にとって応募者が国家資格不合格の不安要素が多いと不採用になる場合があるからです。したがって、一般企業の就職活動と共通する流れやビズネスマナーに加えて、医療系独自の就職活動対策が必要となります。
まずは、就職活動プランを立てましょう。医療系の専門学校や大学に通われている皆さんには実習が必ずあると思います。期間は学校によって異なると思いますが、それゆえに実習と並行しながら就職活動をしなければならない場合もあるでしょう。ここで大切なのは必ず実習を優先して就職活動のスケジュールを組むことです。就職活動プランを立てる際には実習期間や卒業研究、卒業論文、定期試験、国家試験対策の授業など考慮すべき点は多くありますが、必ず学業を軸に考えてください。その後、「いつ」就職活動を開始すべきか考えていきます。

次に、応募先の分析です。自己を売るにはまず相手を知ることからはじまります。応募先の概要について具体的にリサーチしていきます。リサーチの方法に決まりはありません。ホームページやインターネットの口コミ、学校での就職活動報告書などがあります。また、医療系の学校に通っている方のご家族に勤務されている方がいたら聞いてみるのも良いかもしれません。一番手が届きやすいのはインターネット検索です。見学会や説明会の有無・日程、応募締め切り、試験日程などをホームページで確認します。希望している診療科や分野の文章は特に理解を深めておくとよいと思います。見学が実施されている病院(または施設)は必ず見学の申込みを行うようにしましょう。自己のビジョン形成に有益な情報源となりますし、採用時にも有利になる可能性が高いからです。随時募集しているところや定期的に募集しているところがあるので注意が必要です。また、ホームページでは病院の理念や代表者のメッセージなどが記載されています。これらも履歴書作成や面接では大変重要な情報源となります。病院の施設基準、指定医療・施設認定、歴史、診療科、社会貢献活動などには目を通しておきましょう。このような内容は面接で問われることも多いので、入念に確認し頭の中に入れておくと良いと思います。

そして、自己分析を行います。自己分析において医療系の就職活動時に考えておくとよい項目を下記に挙げます。(事前にまとめておくと良いと思います。)
・医療従事者を目指した理由や時期
・希望職種(看護師など)を目指した理由や時期
・希望分野(小児看護など)の理由や時期
・希望分野のイメージ、印象
・入学する前の希望職種の印象と現在の印象は異なるか
・チーム医療で大切なことはなにか
・自己の職業観
・希望職種に今、何が求められていると思うか(AIとの関連性など)
・希望職種の良さはなにか
・将来どのような医療従事者になりたいと思うか(5年後、10年後)
・応募先で取り組みたいと思う内容(興味のある領域/急性期、回復期、生活期、維持期)
→どのように貢献したいか
・実習について(担当症例/担当領域/患者とのコミュニケーション方法/目標/実習担当者に褒められたところまたは指摘されたところ/大変だったこと/工夫したことや努力の方法/結果/学んだこと/今後どのように活かせるか)
・卒業論文や卒業研究について(テーマ/目的/方法/結果/考察/今後どう活かせるか)
・応募先と他の施設との違い(応募したのがなぜ他院ではなく応募先なのか)
・応募先での将来設計(ビジョン/キャリアプラン)
・現在の国家試験の勉強について(勉強方法/合格の自信の有無)
・専門知識(患者様に対するアプローチやケアの方法など)
・最近気になった医療ニュース(特に応募先の事業に関連する時事問題)についての内容と意見
・最近感動したこと(応募先の事業内容と絡める)
・他者とのコミュニケーションで心がけていること(医療従事者は患者とのコミュニケーションが必須なため)

面接では上記の内容をできるだけエピソードを交えて深堀りして答えられるようにしましょう。また、伏せて自身の取り組みと成果をアピールできると良いです。特に実習については医療系の面接において必須の質問項目になります。実習中に印象に残ったエピソードはできる限り深く掘り下げ、応募先での活かし方を考えておきましょう。

また、余談ですがよく耳にするのが志望理由として「~病院で~を学びたいから」という人がいます。これは志望理由としてNG例です。病院(または施設)はあなたのためにあるものではありません。医療分野を学ぶ場でもありません。学校でもありません。応募先で何を身につけどのように貢献したいか、病院(または施設)との共通点を見出しアピールすることが一番大切です。応募先が求めている具体的な能力や人物像を調べておくと共通点を見つけやすいと思います。応募先にとって、求める人物像が一致することは採用においてとくに有利な点だからです。情報収集については施設見学の際や実習の際に質問しておくことも良いと思います。応募先と自己キャリアのギャップを埋めていくように考えていきしょう。一般企業でも学業以外(サークル/部活アルバイト/ボランティアなど)で頑張ったことや長所と短所などの性格面、自己PRなどは必ずといっていいほど聞かれる項目だと思いますので、伏せて考えておきましょう。

次に、応募先の分析と自己分析が終了し共通点を見出したところで、一般企業の就職活動と同様にビジネスマナーの習得が始まります。また、履歴書の準備と面接や小論文対策が始まります。髪色や髪型について、医療業界は特に厳しいので注意しましょう。「医療現場で求められるマナースキルの基本」の身だしなみという項目で女性用と男性用のチェックリストが作成されています。(染色している場合の番号、ポケットに指すペンの本数、カーディガン、名札についてなど)また、表情(声)や挨拶言葉と態度といった医療現場に適したマナーの解説があるのでぜひ参考にしてみてください。また、医療現場ではコミュニケーションのマナーもあります。医療人として、一般社会の常識を心得た言動が取れているか、SNSの活用のマナーなどが挙げられます。医療職の仕事相手は患者様ですから、患者様にとって思いやりのある言動が必要となります。ぜひこの機会にご自身のマナーを振り返り、応募先の採用者や患者様の視点に立ってメディカルマナーを考えてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。上記の内容に加えてビジネスマナーが必須となってきます。医療系の就職活動ではまず資格取得が大前提です。学業を軸に活動することで就職活動においてアピールできるエピソードも自ずと増えていきます。まずは、資格取得のために就職活動プランを立ててみてください。応援しています。

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