看護師の就職先を決める自己分析で失敗しない「Will, Can, Must」の法則

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#2396 2023/12/02UP
看護師の就職先を決める自己分析で失敗しない「Will, Can, Must」の法則
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「Will, Can, Must」の法則は就職や転職をするときに自己分析をするフレームワークとしてよく用いられています。就職の応募先を決められない看護師にとって「Will, Can, Must」の法則は有効な自己分析方法なのでぜひ試してみてください。

#「Will, Can, Must」の法則のフレームワークとは

「Will, Can, Must」の法則とは英語で助動詞として使われるwill、can、mustの意味を生かして物事を3つに分類したときに、すべてが重なり合う場合に満足できるという経験則です。分析フレームワークとして使用する際には物事を3つのグループに分類していき、重複の有無を確認することで分析します。平たく言えば、「これからやりたいこと」、「今できること」、やらなければならないこと」をグルーピングして、全部実現できたら理想的と考えるのが「Will, Can, Must」の考え方です。
「Will, Can, Must」の法則によるフレームワークではwill、can、mustの意味が重要になります。英語に強くない人でもわかりやすく、自己分析の目的で使いやすいように詳細を理解しておきましょう。

・Willとは

Willとは「今はやっていないけれど、これからやりたいこと」を指します。英語では「意志」の意味を持つ名詞としても用いられていて、自分の自由意志によってやりたいと思うことがこのグループに該当します。ルールで定められているからやるというのではWillではありません。ただ、ルールで定められていたとしても、自分は好きだから率先してやるというのならWillに該当します。看護業務でもバイタルチェックのようにルーチンでやらなければならない業務があります。それが義務だと感じず、やりたいという意欲があったらWillです。Willは看護師に就職してやりたいことに直結するので、Willの中に含まれている仕事に専門的に携われることを目指すのが理想的です。Willが多い職場に就職できれば学ぶモチベーションが上がり、積極的に仕事に取り組めるでしょう。

・Canとは

Canとは「今でもできること」、「やればできること」、「資格やスキルがあってできること」を指します。例えば、看護師免許を持っていれば、資格があるので医師の指示を受けて注射投与ができます。看護学校で経験を積んだ人なら患者の脈を取ったり、検温をしたりすることができるでしょう。今でもできることは強みになるポイントです。看護師の就職では看護スキルだけでなく、自分の性格やプライベートの経験などを踏まえてできることもアピールすると効果的です。Canには看護スキルだけでなく、コミュニケーションが好き、負けず嫌い、英語を話せるといった点も含めると良いでしょう。あくまで「たった今できること」がCanで将来的に身に付けたいことは含めません。

・Mustとは

Mustとは「やらなければならないこと」です。英語でのMustは自発的にやらなければならないと思って取り組む意思を持つというニュアンスがあります。外的要因によってやらなければならないわけではなく、「やらなければ目標を達成できない」という意味合いが強い言葉です。つまり、Mustは就職したらやらなければならないことを意味するわけではありません。現状からWillに書いた「やりたいこと」を実現するために必要なことがMustです。
MustはCanとWillを橋渡しするためにやらなければならないことです。Canの内容だけでWillを実現できるなら特にMustがありません。ただ、就職活動では入職後に成長して活躍する展望を採用担当者にイメージしてもらえるのが大切です。看護師の職場では就職したら教育を受けて成長できる体制を整えているので特に将来のビジョンは重要になります。Mustを徹底して考えるのが「Will, Can, Must」の法則を使うときのポイントです。
Mustが多かったとしても、就職後に職場での教育研修でカバーできる場合には採用してもらえる可能性が十分にあります。エンゲージメントの向上につながるので、看護師にとっても施設にとっても良い関係を作れるでしょう。

#「Will, Can, Must」の法則による自己分析のやり方

「Will, Can, Must」の法則で自己分析をしてみたいと思った人のためにやり方を流れに沿ってまとめました。実際にやってみた方が良し悪しもわかりやすいのでぜひチャレンジしてみてください。

・WillとCanをリストアップする

まずはWillとCanをリストアップしていきましょう。看護師の仕事内容や職場を理解したうえで、どんな仕事をしていきたいか、将来にはどのような立場で働いていたいかといった広い視野で考えてWillを書き出していきます。また、自分の過去を遡っていき、自分の長所となる性格や看護の仕事に関連する経験をCanに書いていきます。リストアップするときには単語または1文で箇条書きにするとわかりやすくなります。

・WillとCanの重複部分を確認する

WillとCanを書き出したら重複部分を確認します。表現は違っていても関連性が深いところを見つけられたら自分の強みを生かせます。Willに「健康を支えている実感を得て働いていきたい」、Canに「地道な作業」といった内容があったら、例えば健診センターで働くとたくさんの人たちの毎日の健康を支えるルーチン的な作業の仕事に従事できるでしょう。重複部分を考察してイメージを膨らませると看護師としての働き方の視野が広がります。

・WillとCanをつなぐMustを分析する

次にMustを導き出します。CanだけではWillを実現することはできない場合がほとんどです。何があったらやりたいことを実現できるかを具体的に考えてリストアップしましょう。Willに「高齢者介護」があったとしてもCanには特に目立つような要素がなかったとします。するとMustには「介護経験」、「高齢者医療の経験」といった内容を入れられます。

・MustとWillの重複部分を探す

MustのリストアップができたらWillとの重複部分を探しましょう。MustとWillが重なっている部分があったら、就職先の施設を選ぶときにとても役に立ちます。本当にやりたいことを実現するために必要なことを、現場で学べる環境があるのが理想的でしょう。働きながら自分の理想を追求できるからです。施設が求めていることや教育制度として取り入れていることにMustが該当したら、エンゲージメントを高められます。

・すべてが重複する内容を見つける

最後に「Will, Can, Must」がすべて重複する内容を見つけていきましょう。エンゲージメントを上げられるだけでなく、魅力的な看護師候補として受け入れてくれる施設を選び出すには「WillとCanの重複部分」に対してMustを当てはめて条件を探すのが効率的です。自分が考えるMustと施設が人材に求めていることの重複内容をMustとして再定義して、WillとCanの重複部分に一致するものを探します。すべて重なる要素が多い施設ほど働くモチベーションが上がりやすいと考えられるでしょう。
また、書類や面接の対策を考えるときには「MustとWillの重複部分」にCanを照らし合わせるのが効果的です。この場合にもMustは施設が求めていることに厳選して重複部分を選ぶことが必要です。そこにCanを当てはめられたとしたら強みとしてアピールできるのできっと前向きに採用を考えてくれます。Canの内容は1つずつ丁寧に照らし合わせて、最も重複が多いポイントを重視してアピールしましょう。

まとめ

看護師が就職先を決めるのに「Will, Can, Must」の法則が役に立ちます。具体的なやり方を詳しく説明してきましたが、自己分析にチャレンジできそうでしょうか。実際にやってみると就職に失敗しにくい手堅い方法になっていることがわかります。看護師は職場の選択肢が広いので、丁寧に分析をして第一希望の就職先を見つけ出しましょう。

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