看護師として自分に適切な機関に就職、転職するために必要な知識

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#352 2018/06/22UP
看護師として自分に適切な機関に就職、転職するために必要な知識
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この記事では私自信の経験から看護師として病院・施設に就職、転職する際に必要と思ったポイントをステップに沿ってお伝えします。 是非参考にしてみてください。

看護師転職のキャリアアップ方法

STEP1.自分の意思を確認する

まず、自分の思いがはっきりしていなければ就職・転職は始まりません。 看護師の場合、奨学金等で就職先が決まっている方はその機関で働くしかありませんのでこの先は転職したいと思った時に読んでください。 本題に戻ります、「自分の意思とは」

  • どのような機関で働きたいか(病院、急性期、慢性期、精神病院、施設など)
  • なぜ転職しようと思ったのか
  • どのような看護師になりたいか
  • どのような勤務形態で働きたいのか(2交代、3交代、夜勤専従、日勤のみ扶養内)

です。

STEP2.就職・転職したい機関が決まったら、その機関(病院、施設)の特徴を知る。

県立病院、市民病院の場合
  • 主な勤務形態としては2交代、3交代があり2交代の場合は夜勤の拘束時間が12~16時間の所が多く、同じ病院でも配属される部署によって勤務時間が異なる場合がある。
  • 県立病院の場合は県の試験を受ける必要があり、希望する県立病院に就職となっても数年後に同じ県内の県立病院に転勤になる可能性がある。
  • 県立病院、市民病院では公務員扱いを受けることができ、福利厚生が充実している。有給休暇も取得しやすいメリットがあり、4週8休などではなく。祝日も休日の日数としてカウントされることができ年間休日は120日程度あることが多い。
  • 産休後の復帰に関しても育児短休制度を活用している機関が多く、産休前は夜勤があったが産休後は夜勤が免除されたり、一般職員と比べて休日が多くなる。その際も給与は減額されず、減額されるのは夜勤手当等の手当だけであり、基本給は保証される場合が多い。
  • 産休や病気で長期休暇が必要な場合でも給与が8割保証されることが多く休暇期間中の生活も保障される。
  • 年金は共済年金になるため、将来の年金受給額が高くなる。
  • 退職金も各県市町村の公務員と同規定である場合が多く、退職金が勤続半年から支給されることが多い。
  • 専門や認定看護師の資格を取得する際に、基本給を保証してくれる所が多い。

 

民間病院の場合
  • 主な勤務形態としては2交代、3交代と県立、市民病院と変わりはない。
  • 福利厚生や休日に関する規定はその病院にある法人によって定められているため、公務員と比較して保証が圧倒的に少ない。
  • 産休や病気休暇では給与が保証されないケースが多い。
  • 県立病院や市民病院と違い、独自に給与水準を定めているため、夜勤手当等を含めて給与が高水準な所もある。
  • 年金は厚生年金となるため、一般社会人と同等である。
  • 退職金に関しては勤続1年以上からと定めている所がほとんどであり、定年まで勤めた場合の総支給額も公務員と比較して圧倒的に少ない。
  • 独自に特化した分野(循環器、整形、精神科など)があることが多く、その分野のエキスパートになれる可能性はある。
施設の場合
  • 基本は日勤帯(9:00~18:00など)で実働8時間の所が多いが、夜間帯のオンコールがあるところがほとんどであり、オンコール時に夜間出勤しなれければいけない可能性がある。
  • 看護師が少人数(2~5人程度)で稼働している施設が多く、少ない人数の中で勤務しなければならず急な欠勤等ができない環境である。
  • 看護師だけでなく、相談員、ケアマネージャー、介護士と連携をとらなければ適切な看護ができないのでスタッフ間の人間関係が非常に重要である。
  • 施設によって法人、個人が運営している所があり、福利厚生の内容がバラバラである。また、それらは病院と比較して圧倒的に劣る場合が多い。
  • 特に、ボーナスが少ない所が多い(私の経験では平均年3.0カ月に至らないところが多い)
  • パートの募集をかけているところが多く、常に人手が不足している場合が多いので週2日程度のパートでも募集しているケーズがあり、扶養内でも働きやすい。
  • パートとしては高時給(1500~1700円程度)であり、看護師の派遣会社を利用して就職すれば時給2000円以上も可能である。
  • 少人数で稼働しているため、看護師として正社員でしっか努めれば経験年数と共に出世できる可能性が高い。
  • 病院等で総合的な医療経験があればすぐに役職に就くことも施設によっては可能である。

 

STEP3.その機関(病院、施設)の見学をする

第一印象はとても大切です。 実際に働くにあたって、自分の目で見て「あ、ここで働いてみたいな」と感じたり、働いている自分がイメージできるかが大事です。 病院や施設に見学を申し込んだ際は、同時に面接もさせて下さい。といわれるケースが多々あります。 面接も同時にしてしまって構いません。看護師業界は人手が不足しているので、採用になる可能性が80%以上はあります。見学の時点で気に入らなれば断りましょう。 また、比較するためにもいくつかの病院、施設を見学するのもありです。 上記を読んで頂いているなら分かると思いますが、機関によって福利厚生の手厚さが全く違います。面接の時点で福利厚生についてしっかり確認するのもいいと思います。

STEP4.就職・転職が決まったら

自分の配属部署等が決まっていればそれに関する自己学習をしておくことをおススメします。 特に新米看護師の場合、先輩看護師の第一印象によって今後の仕事のしやすさや自分への評価が決まってくるので、勉強していたか、していないかは重要です。 私自信プリセプターをしていましたが、配属前から勉強してきていた子は働きながらもよく勉強できていましたし、逆に何もしていなかった子は配属後も勉強していない子が多かったです。 どの機関やどういう形態で働くにしろ、私たち看護師は「人の命を預かる仕事」ということを忘れてはいけません。大きなミスがあれば相手の命だけでなく自分の首も絞めることになります。 よく考えて就職先を決めましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?選ぶ機関によって福利厚生や働き方の内容がかなり違うことが分かったと思います。皆さんにとってしてはいけないことは「何も見ずに適当に決める」ことです。看護師は転職の多い仕事です。一生働ける病院や施設に出会うために参考にしてください。

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