救急看護師になるには?メリットは?デメリットは?

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#1512 2021/07/19UP
救急看護師になるには?メリットは?デメリットは?
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救急看護師は通常の看護師よりも命の危機に頻した人と接する為、仕事の難易度や重要度が高い職業です。
看護師の中でもエリート扱いされますが、その分精神面や肉体面でハードなことも…
そんな救急看護師になるためには、「通常の看護師とはなり方が違う」ことや「業務内容も看護師と比べて一段とレベルが高い」といった部分を理解しておく必要があります。
今回は、救急看護師になるための仕事に就く方法や特徴を紹介していきます。

救急看護師の主な役割

いうまでもなく、救急看護師の役割は救急処置をすることです。心臓や呼吸が止まってしまった患者さんへの蘇生処置や、止血、包帯、骨折時の処置などの応急処置。また、医師が行う様々な処置の介助も行います。他には体を清潔に保ったり、体位を整えたり、トイレの介助、鎮痛、さらには家族の心のケア、救急医療物品を整えることなど、通常の看護師と同様な仕事ももちろんあります。
働く場所については、基本的には救急医療施設です。24時間365日救急診療ができるように、患者さんの重症度に応じて初期、二次、三次と段階的な整備がされています。
また、ドクターヘリに同乗して救急看護を行うフライトナースや、災害時に現場に急行し、被災者への救急活動を行う救急看護師、海外の災害現場に派遣される救急看護師、救急看護の専門知識を持って教育指導する救急看護師、救急看護の質向上に貢献する研究を専門的に行っている救急看護師もいます。

〇メリット

救急看護師は一刻を争う重症患者さんを看護する機会が多いため、その経験を通じて多くのメリットを得ることができると考えられます。

1.さまざまな診療科に対応できる看護スキルが身につく

救急科には、どの診療科の患者さんが運び込まれてくるかわかりません。そのため、救急看護師には幅広い診療科の看護スキルが必要になります。

2.一刻を争う状況で冷静な対応ができるようになる

基本的に、救急科には急な事故や一刻を争う病気などで、生命の危機にさらされている患者さんも少なくありません。したがって、そこで働く看護師はすぐに状況を把握し、チーキャリアアップが目指せる
看護主任は通常の業務に加えて、リーダーシップをとって周りのスタッフをまとめる役割を担います。救急看護師として働くことはそのスキルを磨く、よい経験と言えます。
また日本看護協会の調査によると、認定看護師の取得がきっかけでスタッフから主任に昇格した人は全体の10%ほどいますので、キャリアアップの為の足掛かりにもなります。
業務の幅が広がる
救急科には様々な診療科の患者さんが搬送されますので、その現場で対応することにより様々な知識を実践で学ぶ事が可能です。

また、「救急センター」「ER」や「フライトナース」としてドクターヘリに同乗、災害現場で勤務するなど幅広い現場で様々なスキルを学び取ることで、通常の看護師以上の仕事をすることとなります。
命にかかわる緊急な現場で働く救急看護師は、冷静な判断力を養うことができ、命を救うという充実感や達成感も得ることができます。
 

救急看護師を目指す前に確認すべきポイント

救急看護師になれる段階になった時に、自分が働く場所を探しておくことはとても重要です。
仕事にしっかり集中するためにも、自分が働く場所はきっちり選定しておきましょう。

働く医療施設

前述した通り、一次~三次救急医療病院ではそれぞれ仕事の内容が異なりますので、自分が対応できるもしくは対応したい医療施設を選びましょう。

症状の軽いの患者さんへの多くの対応を望む場合は一次救急医療病院
入院や手術が必要な患者さんへの対応を望む場合は二次救急医療医院
命の危険が伴う重篤な患者さんへの対応を望む場合は三次救急医療医院
また三次救急医療医院は診療科の数も多いです。


救急科はすべての診療科の患者さんが搬送される可能性があるので、自分のスキルに合わせ対応できる診療科の種類も確認する必要があります。ムで動き、自分がするべき事をすぐに判断し立ち回れることが必要です。こうしたスキルは、救急科だからこそ身につくスキルなので、他の部署でも発揮できます。
このように、メリットが多い救急看護師の仕事ですが、一方でハードな仕事であることも間違いありません。

〇救急看護師として働くデメリット

救急看護師として働くデメリットは、以下のふたつです。

1.精神的にハード

救急科はほかの診療科以上に重症で運び込まれてくる患者さんが多いため、酷い怪我や出血等、目をそむけたくなるような場面に直面します。人の死に立ち会うことも少なくありません。ときには、患者さんの死を受け入れられない家族から、いわれのない責めを受けることも……。 

2.肉体的にもハード

24時間365日開けている救急科なので、夜勤も土日祝も関係なく仕事があります。さらに患者さんの状態によっては休憩や食事もままならず働き続けたり、残業せざるをえないこともあります。精神面のみならず、体力面でもハードです。 

〇救急看護師になる方法

救急看護師になる方法について説明します。
実は、救急看護師になるのに必要な資格は、「看護師免許」一本です。
特に「このスキルや経験がなくてはだめ」、というものはありませんが、「あったほうが望ましい」という意味においてならば、「急性期看護の経験を積んでおいた方がいい」ということがいえます。救急科には重症患者が運ばれてきますので、急性期看護の経験や急性期の疾患の知識等がまったくない場合、最初はとても苦労します。ですから、急性期看護の経験があると、救急看護師となってからも、仕事をスムーズに行うことができると考えられるのです。
さらに、オペ室経験があると重宝されますね。急変時には緊急なオペとなることもありますので、オペ室経験があり、器械出しができる救急看護師は重宝されます。
 
では、救急看護師としての仕事をどうやったら得られるのでしょう。
その方法としては、
・ 看護師として働きながら、救急科に異動したい、という配属希望を提出すること
・ICUやOPE室など他の部署から推薦を受け、救急科に推薦してもらうこと
・転職サイトを利用し、求人を自分で探す

一番多いのは「自分で探す」です。例えば救命救急センターなどは人気が高く、そのため、「救命救急センターに配属」という求人はほぼないといわれています。
わりあいすぐに、求人が締め切られてしまうんですね。
従って、スピーディーに情報を入手することがポイントになります。その点でも、ネットはとても便利で有利性が高いといえます。

さらに、そういった転職サイトを使うことのメリットは、「救急科に配属」という約束で採用試験を受けることができる点です。自分で転職をしてしまうと、配置の希望まで出しにくいところがあると思います。転職サイトなら、こちらの条件を提示する段階で、「救急科に空きが出たら、優先的に異動できる」という条件で入職することも可能になってきます。
現在、ナースフルなどの看護師専門の紹介会社もあります。そういったところへ登録して、キャリアアドバイザーから情報を入手するのもいいでしょう。
紹介会社に登録しておくとメリットが多いと言えます。新着の求人があった際に優先的に求人を紹介してもらうことができます。

〇救急看護師になるために、今やっておくべきこと

判断力や高いスキルが手に入る・求められる救急看護師を目指すなら、やっておくべき事の一番はスキルアップといえます。日本看護師協会などが定める資格を目指したり、講習会に参加したりするのも良いでしょう。たとえば、なかでもオススメとして、「救急看護認定看護師」の資格を目指すことなどがあります。
「救急看護認定看護師」は、日本看護協会が定めている資格で、救急外来で患者さんの病態に応じた迅速な救命技術を提供するほか、不安な状態にある患者さんの家族への早期ケアや、院内トリアージを実施できることを、対外的にも認められます。21の分野がある認定看護師のなかでも、一番最初につくられた資格です。
ただ、この「認定看護師」になるには、認定看護師の教育機関に6ヶ月以上通わなければなりません。したがって、取得を目指す場合は、勤務先との調整や準備が必要になってきます。

まとめ

いかがでしたか?
救急看護師は命を救う最前線で戦う、身体的にも精神的にも大変ハードな仕事だということ、がわかって頂けたのではないでしょうか。それだけにやりがいもあり、その仕事を得るためにはスキルアップや転職活動のため、自分で動くことが大事になってくるということも、お伝えできたら幸いです。看護師としてのスキルアップを目指したい方には、救急看護師として働くことは最適と考えられますので、興味のある方はぜひ、積極的に動き出してみてくださいね。

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