ブランクありの看護師でも訪問看護でのアセスメントを心配しなくてOK!

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#2555 2024/05/08UP
ブランクありの看護師でも訪問看護でのアセスメントを心配しなくてOK!
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育児休業やライフワークバランスを整えるために看護から離れていた方が、復職先の候補として訪問看護ステーションを考えるケースは多々あると思います。そんな時に頭によぎるのは、「ブランクがあるけど、アセスメントできるかな…」「訪問看護って一人で訪問するから一人で判断しないといけないのでは…」という不安ではありませんか。そんな不安を少しでも解消するために、訪問看護でのアセスメントについてお伝えします。

1.訪問看護は一人で行うものではない

まず初めに、訪問看護は一人で行うものではありません。これがどういうことかというと、訪問看護師それぞれが連絡用の携帯電話を持ち歩くことになっている事業所が多いからです。訪問先の利用者さん宅で何か判断に迷うことや分からないことがあった場合、すぐに携帯電話から先輩訪問看護師に電話連絡をして相談したり、指示を仰いだりすることができます。また携帯電話の撮影機能を使えば、言葉で伝えられないような創部の状態などを撮影して、画像データをもとに他の訪問看護師とやり取りをすることができます。そこで自分のアセスメントと、他の訪問看護師のアセスメントをすり合わせていけば、看護の質を保つことに繋がるので安心です。筆者も訪問看護を始めて間もないころは、何か不安があればすぐに先輩訪問看護師に電話をかけて相談していました。先輩看護師も落ち着いて話を聞いてくれたので、ブランクありの状態でも利用者さんに不利益を起こさずに対応できました。

そして頼る相手は実は訪問看護ステーションのスタッフだけではないんです。中には訪問先の利用者さんのご家族が、看護師以上に鋭い視点で利用者さんを診ているケースもあります。またご家族の視点だからこそ、「いつもと違う」「いつもと同じ」「前はこうだったよ」といったことに気が付けるケースもあります。となると、一人で黙々と利用者さんに向き合うだけではなく、ご家族ともコミュニケーションをとっていくことで、利用者さんのアセスメントをしやすくなると言えます。筆者の場合、利用者さんの排便状況で判断に困った際に、「普段と変わらない量と硬さだよ」と利用者さんのご家族から助け舟を出してもらえたことがありました。そのご家族からの情報も踏まえて、経過観察をして大丈夫だなと判断できました。訪問看護を始めたばかりだと、いつもと同じなのかどうかという自分の中のデータがない状態です。そのためいつも利用者さんをみているご家族からの情報はとても貴重だなと感じています。

他には訪問看護記録をさかのぼって読んでみて、アセスメントの材料にすることもできます。またヘルパーさんの記録やデイサービスからの連絡帳などを読んで、利用者さんの普段の様子と現在の様子を比較してアセスメントの材料にすることもできます。
利用者さん宅に一人で訪問したとしても、他の訪問看護師やご家族、介護職の方の記録というように、他の方々の協力も得ることでアセスメントを行うことができます。そのため、ブランクがあったとしても安心して訪問看護を行うことができます。

2.そもそもいきなり一人で訪問することはない

ブランクあり・なしに関わらず、訪問看護ステーション勤務が開始して、すぐに一人で利用者さん宅に訪問することは、まず無いといえるでしょう。というのも同行訪問というものがあるからです。同行訪問とは、先輩訪問看護師と一緒に利用者さん宅に訪問することです。そこで看護の流れを教わります。この時に、「この患者さんの場合は何に気を付けて観察すると良いか」、「この患者さんにとって何が普通でどうなれば危険信号なのか」…といったことを確認すると良いです。

筆者の場合、同行訪問は2~3回経験しました。1回目は見学、2~3回目は自分が主体となって看護を行いました。そこで疑問に思ったことや分からないことを先輩訪問看護師に相談したり確認したりしたことで、訪問に慣れることができました。また先輩訪問看護師からも、「ここ気を付けた方がいいよ」、「ここ観察すると判断しやすいよ」などのアドバイスをもらえたので、アセスメントに活かすことができました。このように同行訪問の期間にアセスメントの視点が広がります。よって利用者さんを前にして「何を観察したらいいのか分からない!」とパニックにならずに済みます。ブランクありの看護師でも安心です。
そうは言っても自分が就職を考えている訪問看護ステーションに、同行訪問の期間があるか分からないし…という方は、面接の際に質問してみると良いと思います。少しでも不安をなくしてから就職できると安心ですよね。

3.訪問看護ステーションの勉強会やカンファレンスに参加するのも有効

訪問看護ステーションによっては、定期的に勉強会を開催しているところがあります。そういった勉強会に参加するのはアセスメントの視点を広げるチャンスです。筆者が勤める訪問看護ステーションの場合、実際の利用者さんの事例紹介をもとに勉強会をすることがあるので、疾患の知識がつき、また観察ポイントなどを確認することができます。

またカンファレンスに参加するのも、自分自身のアセスメント力を上げるチャンスです。自分以外の訪問看護師が診ている視点に刺激を受けたり、自分も診た方が良い視点に気づけたりと学びが深まります。訪問看護師以外の職種(例えばケアマネージャー、薬剤師、医師)も参加するカンファレンスの場合、看護の方向性の確認もできます。看護の方向性が分かれば、次回訪問時に注意することも把握できます。
というわけで、勉強会やカンファレンスに参加することで、アセスメントの視点を広げられます。勤務時間内に開催する勉強会やカンファレンスがあれば、積極的に参加してみると良いです。

4.訪問看護師のアセスメントのポイント

ここまで色々書きましたが、訪問看護師のアセスメントポイントも押さえておきましょう。
看護師であればバイタルサインの測定、問診・視診・聴診・触診・打診といったことでフィジカル面を観察しますね。
訪問看護の場合、それ以外にも、自宅療養されている利用者さんの心理状況や住環境、ご家族の介護力も診ていきます。
まずは利用者さんの心理状況ですが、鬱っぽい様子はないか、看護や介護を拒否する様子はないかといったことを診ていきます。言語的コミュニケーションのみならず、非言語的コミュニケーションからも様子を伺うとよいです。
住環境については、利用者さんが生活しやすいかどうかという視点で診ていきます。例えばトイレまで歩行可能な利用者さんの場合なら、ベッドからトイレまでの動線に無理はないか、途中に障害物はないか、というようにみていきます。ふらつきが強く転倒リスクが高い利用者さんの場合、滑り止めや手すりの設置を検討する、というアセスメントもできます。
ご家族の介護力については、訪問看護師が訪問していない長い時間の介護を担うのがご家族だから、という点から忘れてはいけません。介護疲れはないか、利用者さんとの関係は良好か、おむつ交換や血統測定などは可能か…という風に、利用者さんの状況に応じて様子をみていきます。ご家族の介護職も、言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションの両方から診ていくと情報を得やすく、アセスメントにも繋げていきやすいです。
利用者さんの心理状況や住環境、ご家族の介護力のアセスメントは、自分一人で判断するよりも、訪問看護ステーションにいる他の看護師と相談しながら行うと、多角的な視点で看護の方向性を決められます。またカンファレンスで話題に出すことも良いですね。

まとめ

看護の現場へのブランクがある場合、訪問看護を始めるにあたってアセスメントに関する不安が湧いてくるのは当たり前のことです。でも実際の現場では、一人でアセスメントを完結することはありません。先輩看護師に相談したり、ご家族から情報を得たり、勉強会やカンファレンスで視野を広げる中で、利用者さんのアセスメントを行っていくことができます。そのためブランクがあるかたでも、心配しすぎなくてよいと言えます。

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