ペーパー看護師の就職!7つのポイント

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#2111 2023/02/25UP
ペーパー看護師の就職!7つのポイント
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看護師免許を取得していても実際に働いたことがない65歳以下の看護師 臨床で働いた期間が極短に短い65歳以下の看護師 以上をペーパー看護師の定義として、話を進めていきます。 このページでは、ペーパー看護師が就職しやすい職場や病棟に就職したい場合、履歴書の志望動機を書く時のコツや面接官に好印象を与えるために必要なこと、ペーパー看護師が就職先を探す方法などを説明していきます。

臨床経験が少ないペーパー看護師は、医療の知識や技術に自信が持てないため、医療行為に関わることの少ない職場が就職しやすいです。 それでは、以下に医療行為が少ない職場を具体的に見ていきます。

高齢者施設(介護保険施設等)

高齢者施設でペーパー看護師が働く際には日中がメインになる、 通所型のデイケア(通所リハビリテーション) デイサービス(通所介護) 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 施設型の特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 施設型の介護医療院 等をおすすめします。 施設型の場合は、夜間の待機がある場合もありますが、面接や就職時に自身の説明を行っておれば、日中の業務に慣れる前に任されることは、まずないと言えるでしょう。 また、介護保険施設の場合、「特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院」の順番に入居者の重介護度が上り、看護師の医療行為も多くなります。

介護施設のサービスと利用者の介護分布

そのため、医療行為に不安がある看護師の場合は、デイサービス、サービス付き高齢者向け住宅等を検討しても良いでしょう。

高齢者施設での看護師の仕事

高齢者施設での医療行為としては、経管栄養・採血程度であるため、看護師は主にバイタルサイン測定・服薬管理・薬の塗布・経管栄養を行います。 高齢者施設での看護師の仕事は、経管栄養をした経験がなかったり、見たことのない薬の管理をしたりすることもありますが、看護師2名以上常勤で在籍している高齢者施設を選ぶことで、初めから一人で実施することはなく、最初は経験のある看護師に指導をしてもらえるため安心と言えるでしょう。 そのため、看護師が一人体制の職場は避ける必要があるため、注意しておきましょう。

訪問入浴

ペーパー看護師におすすめの仕事として、在宅療養をしている患者の自宅を訪問し、持参した浴槽を使って入浴介助を行う訪問入浴もあります。 訪問入浴での看護師の主な仕事は、 入浴前のバイタルサイン測定 入浴可否の判断 ルート類の保護 創部の保護 薬の塗布 等があり、入浴介助は介護スタッフ(介護福祉士やヘルパー等)がメインで行います。 在宅で仕事をするという点で不安があるかもしれませんが、複雑な医療処置がないので働きやすいでしょう。 「介護スタッフ2名と看護師1名の3人ペアで行う事業所」「介護スタッフ1名と看護師2名で行う事業所」等がありますが、初めての場合、最初は先輩看護師が基本同行してくれるため安心です。(運営する事業所により多少違いがあるため注意してください。)

健診センター

病院とは異なり、基本的には今すぐに治療が必要になる人はいないため、企業健診や市の健診などを行う健診センターもペーパー看護師におすすめの仕事です。 詳しくは、「健診センターへ転職する看護師のメリット・デメリット!楽な仕事ではない?」を参照ください。 看護師の主な仕事は、問診・身体測定・バイタルサイン測定・採血・診察の介助を、規模が比較的大きな健診センターではローテーション等で受け持ちます。 採血は対象者によって血管が細かったり漏れやすかったりと、ある程度の採血スキルを要するため、採血の経験がほとんどない看護師は、事前の研修があるかなど一度相談するようにしましょう。(ただし、健康な方なので、入院中の患者より格段に採血は行いやすいと言えます。)

クリニックや外来勤務

診療科にもよりますが、病院の中でも外来看護師であれば直接的な医療行為を行うことは少なく、ほとんどは診察前の患者のバイタルサイン測定・問診・検査の案内・採血・診察介助を行います。 点滴処置があることもありますが、件数は少なく、独り立ちするまで経験のある看護師からじっくり指導を受けられるため、ペーパー看護師でも働ける職場です。 また、クリニックや外来は、来院患者の状態をアセスメントするなどの判断が必要な場面も多く、即戦力を期待されることもあるため、ペーパー看護師を採用してくれる求人が極めて少ない可能性もあり、注意が必要です。 クリニックの場合は特に、先輩看護師が指導してもらうことが可能な、常時看護師2名体制の職場を選択することがおすすめです。

看護師資格を活かせる企業

病院や施設ではなく、看護師という資格を活かせる企業もあります。 例えば、以下のような職場となります。 企業内医務室や健康管理室 保育園の看護師 企業のコールセンター 治験コーディネーター(CRC) 臨床開発モニター(CRA) 医療機器メーカー(フィールドナース) 職場によっては医療知識や、臨床経験を求められる場合もあるため注意が必要です。 しかし、医療の知識や技術ではなく、看護師という資格を求めている企業もあるため、仕事を学ぶ姿勢があれば、ペーパー看護師でも問題なく働くことが可能な職場も多いと言えます。 ただし、看護師に人気がある職場ばかりのため、現実的に就職するのは困難となることを覚えておきましょう。

どうしてもペーパー看護師が病棟に就職したい場合

ペーパー看護師の場合、知識や技術面では新人看護師と同じ扱いで一から指導しなければならず、ブランク期間があることや、臨床経験がないことで「長く続かないのではないか」と思われることもあるため、病棟勤務で採用してもらうことは難しい場合が多いと言えるでしょう。 そのため、ペーパー看護師がどうしても病棟に就職したい場合、どうすれば良いのか以下で説明していきます。

慢性期病院・療養型病院に就職後にじっくり学ぶ

ペーパー看護師の方で「やっと働ける生活環境ができたからバリバリ看護師として働きたい」という人には、慢性期病院、又は療養型病院をおすすめします。 慢性期病院急性期の治療を完了した患者や在宅療養中の方が悪化した際に、継続的な医療提供や治療、リハビリテーションを行うことで、患者の在宅復帰を目指す病院 療養型病院主な病床が「療養病床」である病院の通称を言い、病状が慢性期となり、長期にわたる治療又は介護が必要な患者が入院している病院となります。 慢性期病院・療養型病院は、看護師の医療行為も適度にあり、患者の病態の変化が緩やかで、改めて多くの病気を学ぶには最適の環境であるため、急性期のように焦ることなく知識と技術を身に付けていけるでしょう。 ただし、療養型病院は介護スタッフが在籍しているものの、介護の仕事も多くなるため、注意しておきましょう。

再就職支援がある病院へ就職する

中途採用のペーパー看護師の場合でも、新人看護師と同じくらい充実した再就職支援を行っている病院もあり、そこでは他の病院に比べてペーパー看護師の受け入れや病棟勤務に対して寛容的です。 (地域差や病院差が激しいため、選択が必要となります。) そのため、病棟勤務したいペーパー看護師は、再就職支援がある病院を選ぶと良いでしょう。

再就職支援を行っている病院の特徴

再就職支援を行っている病院の中には、一から順に知識と技術を学ばせてもらうことが可能で、 習得できたものをひと目で分かるようなチェックリストなどを活用して支援してくれる病院 施設内に自主練習ができるような設備を整えている病院 等もあります。 あらゆる病院の再就職支援の内容をチェックし、自分にとって学びやすい環境を選択してみましょう。

復職支援研修を活用する

復職支援研修とは、潜在看護師(働いておらず看護師免許のみを所持している65歳以下の方を指す)が病院、施設への復帰を行いやすくする研修プログラムとなります。 この復職支援研修は、ナースセンター(日本看護協会)が行っている場合や、病院がナースセンターの委託で行っている場合など地域によって様々です。 一般的に、病院や施設でスムーズに看護師が働くことができるように、以下のような研修を行っています。 採血・静脈注射・筋肉注射 BLS(一次救命処置) 医療機器の取扱い(輸液ポンプ) 経管栄養・吸引 記録と電?カルテの???法 褥瘡・創傷ケア 看護の動向 医療機関での実習 復職における?構え・交流会 特にペーパー看護師として病院等へ就職を考える場合は活用しておきましょう。 医療行為がほぼ初心者の場合、「人に何かをするということ自体怖い」と感じる看護師が多いですが、模型や人形を使った練習からスタートできる復職支援を活用することで、初歩的な部分から少しずつ学ぶことができます。 復職支援は、臨床の場ではなく全くの初心者であっても温かく見守ってくれるため、学びやすいでしょう。 ※「地域名 復職支援研修」と検索することで、探すことが可能です。

ペーパー看護師の履歴書の志望動機を書く時のコツ

ペーパー看護師が履歴書の志望動機を書く時には、どのようなことに気をつけるべきでしょうか。 志望動機を書く時のコツを以下で説明していきます。 ・看護師として働きたい理由を明確にする ペーパー看護師になった理由によっては、せっかく採用しても仕事を続けられないかもしれないため、雇用側はどうしてブランク期間があったのかを一番気にすることが予想されます。 そのため、看護師としてどのように働いていきたいのかを伝えるだけでなく、「どうして再び看護師として働きたいのか」を伝えなければなりません。 また、履歴書の志望動機には「今までの経験」を書くことが出来ないため、以下のような順番で記載すると良いでしょう。 どうして看護師として再び働きたいのかを記載する なぜ、その病院・施設を選択したのか記載する 入職後の意欲又は貢献できることを記載する 「看護師として●●で働きたいため、●●がある貴院で、●●として意欲を持ち、貢献したい」と言うような流れで記載しましょう。 ・言葉を選択し、正直なことを書く 志望動機を背伸びして書いた場合でも、結局は面接担当者に見抜かれてしまう場合が多いため、ペーパー看護師の場合でも、ある程度正直に書くことも大切です。 また、事実を記載しながら、言葉を選んで書くことがポイントです。 例えば、看護師の仕事が嫌で逃げてしまった場合などは、「結婚を理由に一度看護師を諦めましたが、子育てを通して看護師と関わる度にそのありがたみを感じました」等、遠からず近からず事実を書くことで、相手に不信感を与えないような志望動機に仕上げます。 できないことを「できる」とは書かない・言わないこと 少しでもペーパー看護師であることを伏せようと、できる仕事を過度に表現したり書いたり、できないことをできると書いたりする看護師がいますが、それでは信用を失うだけです。 また、就職後のトラブルにも発展する可能性があり注意してください。 そのため、できないことを受け入れながら「できるようにどのように努力しようとしているのか」を伝えるようにしましょう。 ※特に看護師数が少ないクリニックや介護施設の場合、面接等では、できないことは「すみません、経験がなく行うことが一人ではできません」とはっきりと答えても良いでしょう。

まとめ

基本的なことですが看護師として働くためには日々勉強が必要であり、毎日学んだことを振り返ることや、分からないことをその場で確認することを徹底しながら仕事に望んでください。 看護師資格を活かして働く機会さえできれば、あとは頑張り次第でいくらでも追いつくことができます。 例えば、一度社会人を経験し、普通の看護師よりも年齢が高い状態で、新人看護師として日々努力している方もいます。 ペーパー看護師が利用できる支援を活用しながら、自分らしく働ける職場を探してみましょう。

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