訪問看護師になってから現実とのギャップにショックを受けないために。

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#2078 2023/01/24UP
訪問看護師になってから現実とのギャップにショックを受けないために。
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住み慣れた環境での生活を保ちながら、安全安楽に過ごせるように関わっていく訪問看護師にやりがいはありますが、デメリットがあるのも事実です。訪問看護師について現実を話したいと思います。
 

高齢化が進み、また在院日数短縮が進んだり、在宅療養を望む方が増えていっている中で訪問看護師の需要が高まっているように感じます。看護師として自宅で療養する方への健康チェックや医療的処置、人としての生活を支えることなど大きな関わりをしていくのが訪問看護師の役割ではないかと思います。住み慣れた環境で生活を続けながら療養をしていくことを支えられるやりがいは感じられる大切な仕事だと思います。

①訪問看護師になる方法

訪問看護師になるにはある程度の経験は必要かと思います。新卒で求人募集をしているところもありますが、やはり経験がものを言うのである程度病院勤務などをして疾患や看護について学んでからの方が安心かと思います。新人教育ができるほど訪問看護師が飽和状態にある事業所は少ないので数回同行をしたら1人で訪問することになると思います。ある程度の年数病院勤務などをした後、訪問看護ステーションなどに転職していく方法が1番いいと思います。また、そのようにされる方がほとんどです。パート勤務の方も多いので、子供が小学校に入って少し働きたいという方にもおすすめかもしれません。
仕事を探す際は、転職サイトやハローワーク、訪問看護ステーションや訪問看護をやっている病院などいろんな方法があります。

②訪問看護師の仕事

訪問看護師は訪問してバイタルなどとって健康チェックをするだけが仕事ではないです。自宅での生活の中で病院受診ができてない場合の代行や清拭などの清潔介助、排便コントロールなど病院で基本的にすることを自宅ですることになります。指示に点滴や呼吸器管理などがあればその指示に従って処置をすることになります。病院でする処置と同じことをその人が生活する場ですることになります。限られた器具や物品の中で処置を行わないといけないのでいろんな工夫が必要にもなります。1人で訪問することが多いので、技術的にも経験があるほうが安心して対応することができます。なので先程も言ったように病院での勤務経験はあった方がいいです。
利用者さんの家で訪問した際に行う処置や看護だけでなく、指示書を確認し、指示切れがないかや指示内容、疾患や内服、家族歴など確認し、それに基づいてデータベースを作る必要があります。またそこから訪問看護の計画を立て、本人または家族に同意を取る必要があります。その書類作りや日々の報告書、月毎に主治医とケアマネージャーに送る報告書を作成することも仕事してあります。家族からの相談に応じて話を聞いたり、ケアマネージャーと連携してサービスを見直したりすることも仕事になります。
在宅でターミナルを迎える方も多く、そういった方のところへ訪問看護として入る場合は家族への対応も必要になります。

③訪問看護師の現実

訪問看護師として働くことにやりがいはあります。ただ、現実はゴミ屋敷が多かったり、家族との関わりも濃厚だったりきついことも多いです。老々介護などでゴミ屋敷になっていたり、家族が揉めていたりする中に入る精神的苦痛もあるのは事実です。実際、ゴミ屋敷とはどんなところだろうと想像できても入ったことがある人は少ないと思います。足の踏み場がなく散らかってるだけではないです。虫が沸いていたり、ジメジメしていたり‥臭いもきついです。苦痛ですが、それを表に出さずに処置などしないといけないです。物品をそんなゴミを漁って探したりしないといけないです。また、できることが限られていて時間内でやれることをやるしかなかったり、認知症の方がほとんどなので病院のように完璧は求められません。内服管理で入っていてもサービス内での関わりなので飲み忘れや飲み過ぎがあっても工夫を凝らしながら飲み込むしかないです。妥協と言ったらいけないですが、ここは仕方ないという線引きをしないといけないことも多いです。

④働く環境について

需要は高まっているのですが、人員不足が問題で正職員の方がずっと辞めれずにいる職場もあります。
事業所などが多いため利用者の増減によって売上が変動し、その中から給与が出るためギリギリの人数しか確保してないところが多いです。そのため次のスタッフが来ないと辞めれないという現実があります。また、パートで働く場合は利用者の増減で収入が変動したりします。働こうと思う前にきちんとその事業所に確認をしておいた方がいいです。見学をさせてくれるところもあるので見学して訪問看護の実態を見て知っておくことが1番実感が湧くと思います。知り合いがいればスタッフの事情や給与面も聞けるのでいいですが、なかなかないと思うので口コミなどあれば参考にするのもいいかと思います。求人サイトから検索した場合は担当者に聞いてみるのもありかと思います。病院経営の訪問看護だと割と職員を配置して調整できるとも聞きます。中に入ってからではなかなか動きづらいので、入る前にわかる範囲内で調べておくことは大事がと思います。

⑤訪問看護師の働き方とお給料

訪問看護師として働くと言っても正職員として働くのとパートとして働くのでは働き方が結構違います。まず一日の流れは病院のように早くは始まりません。
9時から勤務するところが多いです。
9時に事業所に行き、その日のスケジュールを確認します。
訪問時間に間に合うようにその後は行動します。
訪問と訪問の間に空き時間がある場合は報告書や書類を作成します。勤務時間が終了したら帰りますが、急な訪問がない限りは残業はありません。事業所に朝から行かずに訪問先に直行したり訪問先から直帰することも事前に上司に言っていれば可能です。病院より融通が効きやすく、子育て中の方が働きやすいと言われるのをよく聞く方もいると思います。
正職員の訪問看護師は緊急対応として電話を持ち歩いています。問い合わせがあったり、急な医療行為の必要な訪問看護の際にその電話に連絡があり、調整します。その日に訪問することもあります。
正職員が多い事業所は数名で回すことができますが、少ないところで1人が病気で休んでいたり産休だったりする場合はそれを1人で担うことになります。土日祝日、夜間も対応しなければならず、結構負担は大きいです。パート勤務の場合は週に数回出ることになりますが、利用者が多かったり、急な訪問看護が入ったりすると勤務日数が増えたりします。またギリギリのスタッフで回しているところは1人休み希望があると代わりに出たりしなければならず、急な休みに対応できない場合もあります。子育て中の人が働きやすいと聞くと思いますが、案外大きな病院のほうが代わりの人が多くそう言った面での不安は少ないと入ってから思うこともあるかと思います。
給与に関しては決して高くはないです。正職員も病院より安いと感じる人が多いようです。基本給が低いところが多く、そこに技術料や資格料、緊急加算、経験年数などが重なってきて月給を確保できる状況です。基本給が低いのでボーナスは病院より安いと嘆く人も多いです。パートの時給は他の病院よりも高いイメージがある方も多いと思います。ただ移動時は時給が変わる、直行直帰の際の勤務開始時間は訪問看護を開始した時間になる、自家用車で訪問した場合でもガソリン代が安いなどのマイナス面もあります。事業所によって様々ではあります。
訪問看護師に限らず、メリットデメリットはあると思います。訪問看護師としては生活の中での支えという面で病院より一人一人とじっくり向き合えるのがやりがいかと思います。

まとめ

いろいろ訪問看護について話しましたが、どこでもメリットデメリットはあると思います。訪問看護師としては生活の中での支えという面で病院より一人一人とじっくり向き合えるのがやりがいかと思います。働きやすそうだからと入って、ガッカリすることがないようよく調べて入るのがいいと思います。合う合わないはあると思いますが、日々勉強しながら進められるといいかと思います。

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