現在、看護職でない社会人の人でも別に看護師になるということは不可能ではありませんから、目指してみる価値はあることでしょう。しかし、社会人であるが故の大変さ、というのは確実に存在しているのです。
・資格取得を目指す
新卒で初めて働いた仕事がそのまま一生の仕事になるというわけではありませんので今まで看護師でなかったとしてもこれから看護師を目指すという人は社会人になってからでも十分に遅くはないのです。
しかし、どのような形で社会人として看護師を目指すのかというのがわかっていないとどうしようもないことではありますのでそれをよく知っておきましょう。社会人から看護師になるには、なる方法とは、まず、当たり前のことなのですが、資格を取らなければならないです。
看護師資格というのは医療系の資格ということであり、国家資格の一つでもあります。そのためそうそう簡単に取れるというわけではありませんので受験のためにはそれなりの覚悟をしなければならないというのは確かでしょう。
・目指すためのハードル
まず社会人に限ったことではない部分としてあるのが金銭的なハードルが存在しています。つまりは、学費です。
要するに学校に通わなければならないということになりますので指定の看護師養成学校を卒業した上で国家試験に合格する、というルートになります。
高校等を卒業している場合においては看護師専門学校または短大といったような方法で最短で3年で受験資格が得られるようになるようにもなっています。
まず時間的なコストもかなりかかるというのはこの辺りから理解できることでしょう。働きながら通うというのもできなくはないのですがフルタイムで働いているとしても夜間の看護学校に行かなければならないということになるので結構きついです。
金銭的なことも当然学費で年単位での通学ということになりますので、相当な金額を見込んでおかなければならないということになるでしょう。
・不安になるのが年齢
すでに社会人として何年も働いている場合においてこれから看護師を目指そうとすることの不安の一つとしてあるのが何歳まで大丈夫なのか、ということでしょう。
しかし、その点は安心して大丈夫です。
看護師を目指すにあたり年齢制限というのは気にする人が多いですが実は看護師資格において取得する年齢の制限というのは指定が一切ないです。
国が指定している教育課程をクリアすることができる教育機関で卒業をして看護師資格を得るための国家試験の受験資格を得て合格すれば看護師として働くことができるようになります。
しかしながら、だからといって年齢によっての採用に不利有利がないのか、といえばそれは否定できないことです。
一応、年齢による求人の制限というのはやってはいけないことにはなっていますが実際問題として社会ではあり、得ることですし看護師でも当然それなりの年齢であれば即戦力であるということ、つまりは経験があることというのが求められるわけでこれまでの社会人経験というのが役に立つという可能性は十分にあるのですが、それが看護師としての高い評価として採用にいたるということはあんまりないです。
ですがやはり年齢は不安であり、実際に資格をとっても採用されるかわからないから不安と思うかもしれませんが看護師自体は相当に需要のある仕事であり、それこそ初心者と言うか初めて看護師をやる人であろうともとにかく採用して育てていって今後につなげたいという医療機関というのはいくらでもありますので資格をとった後に採用されるかの不安を感じるよりは資格が取れるかどうかということに集中したほうが良いでしょう。
・看護師にも種類がある
看護師になるには、前述の通り、資格を得る必要があります。 その資格を得ることそのものに対して勉強をして学校などに通わなければならないということになるのですが看護師の資格そのものにも実は種類がいくつかあります。
上位資格のようなものがあるのですが、とりあえずは正看護師と准看護師というのがあることを知っておきましょう。
どちらも看護師とついているのですが、正看護師は厚生労働大臣が発行する免許であり、准看護師は都道府県知事が発行する免許となります。
具体的に何が違うのかといえば出来ること、つまり権限が違うことになります。当然、正看護師のほうがより強い権限を持つことができて、その上で給料も高くなります。
正看護師になるためには高校卒業が必須となりますが、准看護師であれば中学校卒業資格でも准看護学校などに入ることができます。
そして、資格を得るまでにこなさなければならないカリキュラムの量も大分違うことになります。
正看護師の場合であれば、3、4年課程で、3,000時間以上の履修が必要です。実習に関しても1000時間以上も必要になります。しかし、准看護師であれば課程は2年、1,890時間以上の履修、そして735時間以上の実習なのでかなり短い時間でとりあえず看護師として働くことができます。
目指すハードルであれば准看護師の方が相当に低くなります。ですから、別業種からでも看護職を目指そう、ということになるのであれば准看護師から、と考える人が多いです。
・数字的にはどうなのか
社会人から看護学校へ入学をした上で看護師を目指すということは珍しいことではないですしそれこそ看護学校へ入学した30歳以上というのは実は何倍にもなってきていたりするのでますます増えてくるであろうというような存在であるのは間違いないです。
そして、医療というのは根幹的なことを言ってしまうと国がやっていることであり、様々な制度などを作ったり調整したりしているわけで、国的にも看護師は増やしたいと考えることが多いのです。
看護学校への働きかけとかハローワークへ連携させたりとか実はかなり社会人から看護師になった人に対してのフォローというの国や自治体というのが積極的に行っていることでもあるのです。
確実にこれからはますます高まっていくであろう高齢化社会において看護師を育てるということは政府であったり、自治体のような存在にとっては早急に実行しなければならないものとして認識されている理由であって社会人でも勉強しやすい環境というものを作り上げていこうという姿勢は常に出されています。
実際社会人から看護師を目指してそして実際に看護師として働いているという人はどんどん増えてきていますので目指す分には良い環境が作られてきているというのは確実なことでしょう。
サポートなどが受けやすいというのは間違いなく良い部分であると言えますし、へんに特別視されるということでもありませんので安心して見出すことができるようになっています。
・ ルートとしては別に違いはない
社会人から看護師になるには、ということでよく調べられたりとか何か変わったことになってしまうのではないかと思って不安になっている人がいるかもしれませんが結局のところ看護師になるルートというのは別に特別な部分があるわけではなく、学校に通うことになる、という一点においては違いはないのです。
社会人からということで不安になる要素はまずは年齢であり、そして勉強している間の生活費の事であったり、学費であったりすることでしょう。
年齢はすでにあまり気にしなくてもよくなってはいますがさすがに生活費に関することであったりとか、学費とかは金銭的な面においては最短で看護師を目指した人たちと比べると苦労かもしれませんが、社会人の時に働いて得た貯金などでどうにかする、という人が多いです。
なる時間ための時間とかコストに関しては社会人であるからといって違いはないのです。ただ、その負担が大半の場合、自分自身で工面することになるということでしょう。
まとめ
社会人から看護師になることは色々と最短でなった人とは違うと思うかもしれませんが、進むべき道自体は同じです。年齢の不安、就職の不安などはあるかもしれませんが、すでに看護師という職業はその点はあんまり気にされないようになってきます。時間と金銭的なコスト、そして勉強、学力などに関しての部分がやはり社会人としては厳しいと感じる要素となることでしょう。
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