看護学生の就活はいつから? 看護師の就職活動の進め方

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#1959 2022/10/02UP
看護学生の就活はいつから? 看護師の就職活動の進め方
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試験や実習など、毎日の学校生活も忙しい看護学生。看護に関する技術や知識を習得しながら、将来のことや具体的な就職活動についても考えなければなりません。
看護学生の中には、就活をいつ頃から始めれば良いのか分からない方もいると思います。就職活動のおおまかなスケジュールや、ポイントを知っておけばスムーズに進められるでしょう。 そこで、看護師を目指す看護学生向けに、就職活動の進め方についてご紹介します。

1.就職活動の開始はいつから?

12月から就職活動を意識

まず、就職活動における大きなキーポイントとして、自己分析や目標設定、選考準備、病院比較などが挙げられます。就職活動の準備が早い方は、12月頃から自己分析や情報収集をしながら徐々に動き出しています。そして、3月の春休みを活用して病院見学やインターンシップに行けるように準備をしておきましょう。

病院の選考開始は5月頃

病院側が選考を始める時期は、5月頃です。それまでに複数の病院を比較し、自分が志望する病院を見極めておくことがおすすめ。また、看護師の国家試験に万全の体制で挑むためにも、9~10月までには就職活動を終わらせて、試験勉強に集中できるのが理想的です。

病院合同就職説明会は必ず参加しましょう

説明会に参加する看護学生たち
病院合同就職説明会は、一度で複数の病院から話が聞けて、各病院を比較できる貴重な機会のためぜひ参加しましょう。特に、自分が気になっている病院が説明会に来ていれば、そこに勤める方と直接話ができるチャンスでもあります。また、病院合同就職説明会の当日は、インターンシップや就職活動に役立つセミナー、マナー講座への参加予約が可能です(詳細は主催者や会場ごとに異なります)。

2.選考準備を始めましょう

志望する病院が決まったら、履歴書の確認はもちろん、面接対策や就活マナーを身につけるなどの選考準備を始めましょう。自信を持って面接に挑むためにも、面接時の服装やマナーはしっかり押さえておくことをおすすめします。

面接時の身だしなみ

落ち着いた色味のリクルートスーツを着用していれば問題ありません。スーツや白シャツにシワやホコリが付着していないかよく確認してください。ストッキングはナチュラルな肌色で、足元はローヒールのパンプスが良いでしょう。 髪型やメイクに関しても第一に清潔感を心掛け、ロングヘアの方は後ろで1つ結びにし、表情がしっかり見えるように前髪もヘアピンなどで留めることをおすすめします。

就活マナー

基本的な就活マナーとは、言葉遣いや礼儀作法のことです。相手に失礼のないよう、1つ1つの動作や発言を丁寧に行うよう心掛けてください。特に、敬語には尊敬語や丁寧語、謙譲語があるため、その使い分けは意識した方が良いでしょう。お辞儀をするときも、会釈と面接時のお辞儀では角度が変わります。 礼儀正しい対応と、元気で明るい受け応えができれば、会話の内容で多少のミスがあってもカバーすることができます。

3.新卒看護師の目標の立て方

新卒看護師として毎日の教育や研修を受けながら、少しずつ能力を身につけていく過程の中で大切なのは、看護師として働く目的や目標を明確化することです。目的や目標があれば、自分で振り返って反省しながら人としても成長できます。

就活するにあたり、まずはどのような看護師を目指すのか、なぜ看護師になりたいかを考えてください。看護師になりたい理由や、自分が思い描く理想の看護師像がイメージできたら、その理想を現実のものにするために何を学べば良いのか、何が自分に必要なのかを探し出せれば、おのずと目標が見えてくるはずです。

4.看護学生向けのインターンシップ

インターンシップ中の看護学生
病院合同就職説明会についてお伝えしたときにも少し触れましたが、看護学生向けのインターンシップがあります。看護学生向けのインターンシップは、春休みや夏休みの数日間を使って行われ、看護実習などのプログラムが組まれます。看護学生の多くが参加する傾向があり、パンフレットやインターネットサイトでは分からない病院の雰囲気や働く人たちの様子を実際に見ることで、働く自分の姿がより明確にイメージできるようになるでしょう。志望病院を選択するときにも大切なステップになるため、看護学生向けのインターンシップには積極的に参加してみてください。

・ジョブローテーション

ジョブローテーションは、新卒看護師が配属された病棟以外の部署を一定期間をかけて複数ローテーションする教育制度です。病院全体の把握やスキルアップが望める反面、看護業務に慣れないうちに多部署を経験することの有効性も問われています。

・各病院独自の教育制度

「保助看法」などの一部改正により、「新人看護職員への臨床研修等」に対する努力が義務化されたのを受けて、厚生労働省が研修ガイドラインを作成。これにより、どの病院においても一定したレベルの研修を行えるようになりました。
病院によって、このガイドラインを基に独自の教育制度を組み立て実践しているところもあります。病院の資料やWebサイト、説明会で確認できるケースが多いでしょう。

教育制度は病院によって異なります。充実した教育制度はスキルアップや働きやすさにつながるため、自分の看護師としてのビジョンと照らし合わせながら検討すると良いでしょう。

3.夜勤体制やシフトの組み方

看護師として病棟に勤務するのであれば、基本的に夜勤がシフトに組み込まれます。夜勤には、2交代制と3交代制があるのが一般的。どちらの夜勤体制を採用しているかは病院によります。
以下は、2交代制と3交代制それぞれの勤務時間の1例です。
・2交代制…日勤8:00~17:00、夜勤16:00~9:00
・3交代制…日勤8:00~16:30、準夜勤16:00~24:30、深夜勤24:00~8:30
2交代制の勤務時間は日勤と夜勤の2つに分かれ、夜勤を16時間に設定したシフトになります。3交代制の勤務時間は日勤・準夜勤・深夜勤の3つに分かれ、各勤務8時間を基本に時間が組まれるのが特徴です。
3交代制夜勤に比べて、2交代制夜勤の方が勤務時間は倍になります。その分、夜勤明けから翌休日までとプライベートな時間を確保しやすいといえるでしょう。3交代制夜勤は勤務時間が短いため、仕事での集中力を保ちやすく精神的プレッシャーを軽減しやすい点がメリットです。
病院によって勤務時間の設定は異なるため、各病院における新卒看護師のシフトスケジュールを必ず確認しましょう。それぞれの特徴を掴み、自分のライフスタイルを考慮したうえでよく検討する必要があります。

4.福利厚生や待遇

病院選びで、給与や休日数、福利厚生などを基準にする新卒看護師もいるでしょう。給与は基本給を確認し、夜勤や特別手当、賞与がどれくらい付与されるかを確認してください。
年間の休日数や有給消化率なども、ワークライフバランスを重視するなら大切なポイントです。福利厚生は社会保険にくわえて、家賃補助や社員旅行、資格取得支援など病院独自の待遇に、どのようなものがあるかを比較検討すると良いでしょう。

5.職場の雰囲気

職場の雰囲気が良いかどうかは、働きやすさにつながります。働きやすい職場にいると、仕事へのモチベーションが保てるとともに知識や技術を周囲と共有しやすいでしょう。自己の成長やスキルアップに最適な環境だといえます。
先述したインターンシップや職場見学、実習などは、職場の雰囲気を知るための良い機会です。病院内では、職員間のフォロー体制やコミュニケーション、患者さまや外部関係者への対応などに注目して、その職場の風土や人間関係を感じ取るようにしましょう。

看護師に必要とされる素養は病院の種類で異なる

病院の規模や科目によって、看護師に求められる役割は異なります。以下で、それぞれの詳しい違いを確認しましょう。

大学病院と地域病院の違い

病院規模による看護業務の違いとは何でしょうか。ここでは、大学病院と地域病院におけるそれぞれの特徴や、主に求められる看護業務についてご紹介します。

・大学病院

幅広い診療科がそろい、各医療従事者に求められる役割も専門的で分業化されているのが特徴です。新しい医療の開発・研究や医師の育成を担う役割も。最先端の医療技術が実施され設備も充実しているため、小規模病院では対応できない患者さまも多く来院します。
看護師の業務は、患者さまの日常生活や心身状態の把握・ケアに伴う点滴管理やバイタル測定などが主です。スキルアップを図れる研修会や勉強会も充実しています。最新医療や多種多様な患者さまに対応する必要があるため、看護師にも豊富な知識や高度な技術が求められるでしょう。病院によりますが、給与や待遇、福利厚生は基本的に充実している傾向です。

・地域病院

その名のとおり、地域に密着した医療を提供します。疾病予防や健康増進、地域住民との関わり方など包括的な医療を求められるでしょう。診療科目が少なく、大学病院ほど仕事が細かく分業化されていないこともあります。大学病院に比べて、医療や設備の高度性は劣るでしょう。
看護師の役割には、点滴管理やバイタル測定にくわえ、注射や採血といった業務が含まれることもあります。看護師として幅広い看護業務への対応が必要になるでしょう。そのため、総合的な看護師スキルを身につけられる可能性があります。
待遇や福利厚生の充実性は、病院規模や地域性によって差が出ます。就職前によく確認し比較検討しましょう。

病院の診療科目による違い

病院にはさまざまな医療分野があるため、どの診療科に所属するかで看護業務にも違いが出ます。以下は、主な診療科目とそれぞれの特徴です。ぜひ参考にしてください。

・内科

消化器、循環器、呼吸器など複数の科目があります。基本的な看護技術が身につき、患者さまとの関わりも多めでしょう。

・外科

外科手術を施して治療にあたる分野です。脳外科、心臓外科、小児外科などがあります。患者さまの状態改善を認識しやすいため、医療の効果を間近で感じることができ、やりがいを持ちやすいでしょう。

・整形外科

患者さまの年齢層に幅があるのが特徴です。骨や筋肉に関する治療が中心で、急変対応は少ない傾向にあります。

・産婦人科

助産師と連携して、出産や妊婦の心身ケアに携わります。生活指導などを行う場合も。生命の誕生に携われることにやりがいを見出す看護師もいるようです。

・小児科

子どもの命や心身状態の維持に関わります。患者さまやその保護者とコミュニケーションを図ることも重要な役割です。

・精神科

患者さまの日常生活ケアや管理が主です。患者さまの訴えに耳を傾けるなど精神的サポートにくわえて、必要に応じた看護ケアの検討が求められます。業務内容が病院方針によって異なる傾向が強い診療科でしょう。

「初めから診療科目を限定すると看護師としての方向性が狭まるのでは…」と心配に思う新卒看護師もいるでしょう。しかし、自分のやりたいことが見えているのに、異なる分野を選ぶと入職後に後悔する可能性もあります。
看護師として携わりたい専門分野があるのなら、そこに的を絞って専門性を極めていくのも1つの手です。また、「方向性は定まっているけれど、さまざまな技術やスキルを身につけたい」と考えるなら、最初は志望する診療科以外の病院で働き、一定程度の経験を経てから自分の志望分野に移るという方法も良いでしょう。
病院選びで肝心なのは、「どうしてその病院で働きたいのか」という目的意識を持つことです。自分の看護師としてのビジョンに近づくにはどのような病院で働くと良いのか、という視点で病院選びを行うと、入職後のミスマッチ防止につながるでしょう。

まとめ

看護学生の就職活動は、自分がどのような看護師になりたいかの目標設定や将来的なキャリアプランの構築、病院に関する情報収集などからスタートします。実際に働いている方や現場の雰囲気を感じるためにも、病院選びに大切なインターンシップや病院合同就職説明会には基本的に参加してください。 病院が選考を開始する時期に合わせ、12月頃から少しずつ就活の準備をしておくと安心できるでしょう。

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