社会人から看護師になるまでの方法と道のり

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#1936 2022/09/10UP
社会人から看護師になるまでの方法と道のり
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新型コロナウイルスの影響や超高齢社会のため病院・高齢者施設が増え、看護師の需要が高まっています。社会人から看護師を目指すことも稀ではありません。転職を考えた時に、看護師を目指そうと思っている方もいるのではないでしょうか。ここでは、社会人の方が看護師になるための道のりをお伝えします。

私が看護師を目指したわけ

私は高校卒業後、2年間公務員として勤務していました。元々旅行や人との交流が好きで、いろいろな土地に住むことが夢でした。将来のことを考えたときに、定年までこの仕事を続けて、毎日同じ業務の繰り返しでいいのかと、自問するようになりました。看護師は田舎でも都会でも仕事があり、給料も良い、そんな理由から社会人2年目の夏に、退職することを決意しました。

学校の選択方法

退職を決めて看護師を志してから、まず受験する学校を探し始めました。正看護師になるには3年制の専門学校と、4年制の大学があります。当時、ネットで調べたところ、卒業後の看護師としての働き方や給与は変わらないと書いてあり、なるべく早く働き始めたかったことと、学費や生活費の面から看護学校を受験することに決めました。
私が調べたときにはオープンキャンパスが既に終わっている学校が多く、ホームページの情報を頼りに学校を選びました。
入学方法は大きく分けて以下の3点あります。
・推薦入試
・社会人入試
・一般入試
推薦入試は現役の高校生の枠です。社会人入試は学校によりますが社会人経験が3年以上ある人が対象になっています(入学時点でということなので、願書提出時は社会人経験3年未満でも可能です)。私は社会人でしたが条件を満たさなかったため、一般入試で志願することになりました。

受験準備

募集要項に沿って準備していきます。願書の準備は、志望動機や社会人としての経験をもとに書いていきます。複雑ではありません。私は全部で3校に志願しました。全て一般入試です。現役の高校生、社会人共に看護師を目指す人が多く、どこも倍率が高くなっていました。受験は一次試験が筆記試験、二次試験が面接やグループディスカッションという流れになります。看護師はコミュニケーションスキルが必要な仕事です。面接はどこの学校もあります。一次試験の合否に関わらず面接がある学校もありました。
一次試験の科目は学校によりますが、私が受けたところは国語・数学・英語・生物・小論文でした。

勉強の方法

社会人の方にとって、働きながら受験勉強を進めることは、とても大変なことだと思います。既に結婚されている方や、お子さんがいる方は尚更です。私が受験勉強を始めた時は、高校を卒業して1年半経過していました。私の学力レベルですが、高校は進学校で東大・京大・医学部に入学する人もいました。しかし、私はほぼ勉強についていけず、いつも赤点をギリギリ免れるといったところです。勉強は嫌いでしたが、学校の環境や周りの友達も優秀な人が多く、自ずと毎日勉強する習慣は身についていました。
看護学校の一般入試対策では、まず書店へ行き看護学校用の問題集を買いました。必要な科目は全て購入しました。大学入試対策の問題集に比べて、内容は薄く問題数もかなり少なかったです。看護学校の過去問なども販売されていません。なので、私は高校の時使っていた問題集を再び使うことにしました。看護学校用の問題集に出題されていた内容に関係があるところを強化していきました。
勉強時間は平日、仕事が終わってから2?3時間。休みの日は5?8時間ほど勉強していました。高校の時に勉強する習慣が身についていたため、社会人になってからも毎日机に向かうことは苦ではありませんでした。しかし、周りに同じような志をもった人はいなかったため、モチベーションを維持するのは学生の頃と違って難しかったです。しかし、看護学校の合否に関係なく退職を既に決めていたこともあり、絶対に合格しなければいけないと自分に言い聞かせて勉強を続けていました。
元々、高校で勉強したことの復習という感じでしたので、「難しすぎて手が付けられない、全く意味がわからず勉強が進まない」ということはなかったです。わからない問題があった時は、同級生が現役の大学生でしたので、メールで質問ました。
一番、難しいと感じたのは小論文です。書いた内容を添削してくれる人はいません。ですから、小論文の対策問題集を解いて、模範解答をみて書き方を身につけていくという方法で取り組んでいました。
面接の対策についてですが、面接に関しても対策の本があったので、それをもとに話す内容を考えていました。社会人の方は、既に歳上や知らない人と仕事で話す機会が多いと思うので、難しく感じることは少ないと思います。
受験勉強は5ヶ月ほどありました。短すぎず長すぎず、十分であったと思います。
ただ、受験勉強の期間や方法には個人差があると思うので、もし勉強が心配だという方は翌年の受験を考えたり、1年間予備校へ通うことも一つの方法だと思います。ご自身に合った勉強方法を選び、勉強を継続していくことが合格への近道だと思います。

受験日と合格発表

他の受験生は高校生ばかりでした。社会人は全体の1?2割ほどで、40?50代くらいの方もいました。高校生は同じ学校の同級生と話しているのが目立ちましたが、社会人は周りに知り合いや友達がいないので孤立しています。高校生が自分の知らない内容を話しているのが耳に入ると不安になりますが、気にせず平常心を保つことがとても重要です。今まで勉強してきたことと、自分の実力を信じて臨むしかありません。大学入試と違って、看護学校の入試は科目が少ないため1日で終わります。合否に関係なく面接がある学校は、そのまま当日に面接、もしくは翌日に面接という形でした。面接官は2?3人です。私が受験した学校は全て個人面接でした。グループディスカッションは5名の受験生で行いました。
合格発表はおおよそ1ヶ月後にあり、インターネットで受験番号を確認しました。3校受験し、A校が合格、B校が補欠合格、C校が不合格といった結果でした。私は補欠合格だったB校に進みたかったのですが、結局学校から合格決定の連絡はなく、合格したA校に入学することを決めました。
余談ですが、なんと一般入試で最も点数が良かった生徒が私で、入学式の新入生代表挨拶しました。

看護学校に入学してから

看護学校の授業内容は大きく分けると以下の3点です。
・座学
・演習
・実習

座学は、看護学校の先生や病院の医師、外部講師の方々による授業です。看護学校の先生は、もともと5年間以上の実務経験がある看護師ですので、体験談や看護師になるにはこの知識が絶対必要といったような実用的な内容を教えてくれます。とてもわかりやすいです。医師や外部講師の方は、人によりますが難しい内容を話す人が多く、テストで赤点をとる人も多くいました。看護学校入学までの勉強も大変でしたが、入学してからの勉強の方が大変です。
演習は、清拭やバイタルサインの測定、陰部洗浄、足浴など援助の練習です。学生同士で患者役・看護師役を交代しながらやります。もちろんテストもあります。
実習は実際に病院へ行って患者さんを受け持ち、その方の看護計画を考えたり、必要な援助を看護師の指導者の方と一緒に行っていきます。病院で8時?16時まで実習したあと、家に帰りレポートを書きます。次の日に教員や指導者に提出しなければいけませんので、徹夜で取り組みます。実習期間中は眠れません。平均睡眠時間は4時間ほどでした。

国家試験

看護師の国家試験の合格率は90%以上です。3年間、必要な内容を勉強していけば普通に合格できます。実技試験はありません。

まとめ

看護師になる道のりはやや困難ではありますが、看護師の資格を取得すれば仕事探しに困ることはありません。患者さんや家族、職員の方との出会いもあります。経験をしていけば仕事にも慣れますし、看護師の仕事も病院だけではなく、いろいろな種類があるので、自分にあった働き方ができる仕事だと思います。転職を考えている方はぜひ看護師を検討してみてください。

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