看護師の結婚後のライフスタイルを視野に入れた転職について

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#1913 2022/08/18UP
看護師の結婚後のライフスタイルを視野に入れた転職について
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看護師として命を救いたい、支えたいと急性期~終末期看護、命の誕生を共に喜びたいと産褥期看護など様々な志しを持って日々看護に携わっていることと思います。社会人として経験を積んでいく中で、自分自身も結婚そして出産・育児へとライフスタイルが変化していくことでしょう。ライフスタイルを視野に入れた転職について私がポイントとしていたことを参考にして頂けたらと思います。

結婚を考えた転職

私自身看護師1年目は、新人時代は大きな病院で臨床経験を積むことが知識及び技術面のスキル向上につながると信じ、ICU・脳外科の急性期病棟看護に携わってきました。
3年目以降は、臨床での経験が看護業務に生かせるようになってきて、専門職として認定士の取得や看護師としての新人指導やリーダー業務もこなせるようになりました。
8年目には私生活でも結婚を考えるようになりました。私の場合は医療職同士であったこともあり休日や夜勤もシフト制で、相手はオンコール体制の急な呼び出しもあったため、共に支えあって勤務を調整しながらの生活を基盤としていましたが、女性である自分が結婚後の出産・育児を念頭においた転職先を考えるようになりました。

・翌朝までの夜勤がないクリニック

私は結婚前の転職探しでしたが、私の中で結婚後の出産・育児を視野に入れる中で夜勤が一番の悩みでした。お互い夜勤や呼び出しもあるため、子供が生まれたとしてもフルタイムで働いていれば保育園に預けられるという安心感はあるものの、このまま病棟勤務を続けていることで夜勤時に母親不在で翌日まで父親一人で子供の育児を担うことを免れることができないことがお互いに不安が大きかったです。ましてや一人目であればお互い育児初心者なのでなおさらです。
透析のクリニックは主に通院できる方が対象であり、オーバーナイト透析を取り入れていない限り3~5時間の3クールで勤務が終わることが多い分野だと思います。そのため、私は未経験の分野でもあり夜勤があったとしてもその日には帰宅できるオーバーナイト透析を実施していない透析クリニックを選択し転職しました。
実際に転職後に結婚し出産・育児を経験してみての感想は、女性は、出産をするとホルモンバランスの不安定がおこることがあり、子供を守るために身内であっても触れられたくないや育児のやり方が納得いかないなどのガルガル期という不安定期があるといいます。。まさに私もホルモンバランスの不安定で、父親一人に育児を任せることの不安が大きくちょっとした出産後のガルガル期がありました。そのため、日中は保育園に預けられる安心感と、自身の職場復帰後勤務に慣れるまでは日勤帯のみに考慮してくれたり、夜勤開始後も父親が一人でも子供が保育園から帰ったあと私が4時間程度で帰宅できるといった翌朝までの夜勤がない職場に転職ができたことはとてもよかったです。
また、残業も病棟勤務よりも少ないこと、大学病院や総合病院では看護研究や病棟会・委員会・勉強会等は勤務時間外に行われることが多かったのですが、私の転職したクリニックでは看護研究は必須ではなく、勉強会や医療安全に関わる必要最低限の委員会は勤務時間内に行われることが大きなメリットでした。

・ママさん看護師が多い職場

もちろん、独身や既婚者で子供がいない看護師も共に働く仲間で出産・育児に伴う急な休みや勤務変更等を支えてくれます。
しかしママさんの先輩看護師が多いことは、なにより出産・育児への理解が得られやすいです。先輩自身も育児と仕事の両立を経験していることなので、仕事をしている中で保育園お迎えの退勤時間を考えてくれたり、勤務時間内に残務の軽減を声を掛け合いながら助け合ってくれます。
仕事上の支え以外にもお互いに出産・育児のトラブルやイレギュラーな出来事ことをフォローしてくれる存在です。例えば、子供の今後の成長に合わせた成長過程の悩みや保育園・学校での悩みの相談に先輩の「私もこうだったやこうしたほうがいいかも」などのアドバイスをもらえたり共感してくれたりすることが多く、私の場合は精神面も助かりました。また、学校行事に参加するための休み希望も伝えやすく受け入れてくれることが多いといったことがメリットでした。
ママさん看護師が多い職場ですと、面接時に独身の場合、今後は結婚及び出産を考えているかを確認されることが多いと思います。その時は自分のライフスタイルを視野に入れているため結婚・出産についてもきちんと面接時に伝えておくことが重要だと思います。
実際に私の場合、面接時に結婚・出産を視野に入れていることを伝えたところ、時短勤務についてや就学前後も子供の状況により夜勤は免除してくれるなどの対応もきちんと説明してくれました。
ママさん看護師の在籍が多いということは、育児休業取得や育児休業明けの勤務体制についても柔軟にきちんと対応しているということにもつながると思います。

・職場はできるだけ徒歩圏内か都市圏内であったら2から3駅くらいで検索

私は結婚後のライフスタイルを考えると、どうしても子供がいることをメインに考えていたため結婚前から職場までの距離も重要に考えていました。
希望の条件に合った転職先に出会えずにやむを得ず在住している県外や区以外に転職するとはあると思います。
そういった場合は出産後に子供を預ける保育園自体を自宅付近ではなく勤務場所の近くに検討する方法もあります。しかし、在住している県や区以外の保育園であると入園に必要な書類の手続きに追加される項目が増えることがほとんどでしょう。こういった保育園の入園に関する手続きの情報収集も、出産し育児をしながらの状態で始めると特に母親の身体的にも精神的にも負担が大きいと考えます。そのため、個人的な意見ですが保育園の手続きの負担を考慮するとできれば在住している区内の保育園の選択が良いかと思います。
緊急時の呼び出しは徒歩圏内か都市圏内であれば2から3駅くらいなら災害時でも徒歩や自転車でお迎えに行ける範囲と思い職場の検索を行いました。
実際に私は、徒歩圏内にヒットする転職先は見当たらず2駅先に転職先を見つけることができ就職しました。出産後は急病での呼び出しには迅速に対応でき、台風や雪などの気象状況での交通機関の遅延、運休は多々遭遇してきましたが、普段よりお迎えに時間がかかったとしても徒歩で1時間以内には必ずお迎えにいけるという安心感があり、子供を持つ母親として距離を考えたことはよかったと思います。

・転職サイトの支援を利用しながら個人でも情報収集する

私は、看護師としてのスキル向上も諦めたくなかったので今まで経験したことのない分野の透析をメインにインターネット上で検索するとともに出産・育児を念頭に、夜勤時間、残業時間を考慮した転職先の検索を転職サイトを利用しつつ同時に個人でも情報収集を行っていました。
実際には転職サイトの担当の方に個人での情報収集を同時進行している旨を伝えながら、転職サイトの担当の方は、希望の条件を私の都合に合わせてくれながら適宜コンタクトをとり親身に提案してくれました。しかし、個人での情報収集の中にインターネット上では求人はしていなかったものの、希望の条件に合ったクリニックを結果的に自分で見つけクリニックに直接連絡し就職しました。
個人的な感想ですが、個人で情報収集をしているとクリニックのインターネット上のサイトには求人を載せていなくても意外に看護師を求めているところは多い印象でした。

・転職先の近くに病児保育に対応した小児科があるもしくは転職先に病児対応の託児所がある。

最後に、私は結婚前の転職だったので実際のところ出産後の子供の病気時の対応までは考えていませんでした。しかし、運よく転職先の近くに病児保育に対応している小児科があったため、空きがあり子供を預けられる時は安心して仕事に行くことができました。そのため、病児保育に対応している小児科や託児所があることもポイントにすることをお勧めします。

まとめ

結婚後のライフスタイルを視野に入れた転職は、
翌朝までの夜勤は避けられる職場で自宅からの距離や病児保育についても重要、出産・育児に理解を得られやすいスタッフの存在、転職サイト等の支援を利用しながら個人でも情報収集し求人がかかってなくても直接連絡することで自分のライフスタイルにあった職場に就職することができると思います。
いかがでしたでしょうか?看護師としてスキル向上していくとともに、結婚というライフステージに至る方が多いと思います。その時に少しでも参考にして頂ければと思います。最後までご一読ありがとうございました。

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