医療関係の就職につながる面接での大切なポイントを紹介します。
介護・福祉業界では学歴や経験よりも、コミュニケーション能力などの人柄重視で採用をしている会社がとても多いです。例えば、働く仲間や利用者の方に対する思いやりが必要であったり、利用者の家族等接する相手も多いため礼儀正しさや、常識があるかどうかなどが求められます。企業側にぜひ採用したいと思わせるのが大切なのです。
自己PRサンプルとしては、
【希望職種】福祉・介護サービス
自己PR【職務経歴概要】
介護施設の職員として、排泄介助、食事介助、入浴介助、レクリエーションなど、生活全般にかかわる介助や作業の指導・管理を行ってきました。また、施設広報活動では、施設案内のパンフレットや広報誌の作成をしていました。
【私の強み】
介護施設では、利用者、ご家族、職員、外部の業者などとのかかわりがあり、仕事における人とのつながりの重要性を実感しました。特に、利用者について職員同士の情報共有が大切ですが、口頭での申し送りや、ノート、ホワイトボードへの書き込みなど、統一されていない点があったため、情報共有方法の見直しを上長に相談し、皆の意見を取りまとめて改善することができました。
3年間にわたり勤務したなかで、利用者に気持ち良く過ごしてもらうためのホスピタリー精神や、状況を見極め、問題を把握して改善する力、広報業務で相手に分かりやすく伝える力等が身に付きました。今後もこれらのスキルを生かして貢献していきたいと思います。
【今後のビジョン】
これまで利用者の方々やご家族への助言、サポートなどを行ってきましたが、心を込めて対応することで、相手の心を開くことができることを知り、より福祉の仕事が好きになりました。そしてさらに知識を深めようと思い、介護福祉士の資格を取得しました。近い将来はケアマネージャー資格取得を目指し、実務経験を積みながらさらに学んでいきたいと考えております。
このように書いてみるといいでしょう。
【STEP1】過去の仕事での経験・実績を洗い出しましょう。
まずは、自分が今までしてきた仕事の内容を徹底的に洗い出してみましょう。営業職であれば「新規顧客の獲得」「既存顧客への継続提案」などが挙げられるでしょう。企画・マーケティング職であれば、「新規プロジェクトの立ち上げ」「プロモーション施策の立案」といったものになるかもしれません。技術・開発職であれば「製品の製造・工程管理」「品質管理」「新製品開発」といったものが挙がるはずです。このとき、具体的な作業内容や自分のポジションも併せて洗い出してください。
続いて、洗い出した仕事内容に数字で表現できる実績を付け加えていきます。営業職なら、「1年間に新規顧客を20件獲得」「売上予算の150%を達成」などといった形になるはずです。企業の利益に直接的に関わるものが最も分かりやすいのですが、それが難しい場合は、「合計30人が関わるプロジェクトの進行管理」「製造効率を120%上昇」といった形でもかまいません。とにかく数字で表現してみることが大切です。
【STEP2】応募企業・職種で求められる能力を想像して経験・実績を厳選しましょう。
続いて必要になる作業は、応募する企業・職種で求められている能力を想像してみることです。応募企業・職種で必要とされていなければ、過去にどんなに仕事で優れた実績を残していたとしても意味がないということを理解しておいてください。例えば事務職に応募するのに、「新規開拓の営業を得意としており、前職では前年比150%の売り上げ増を達成しました」と自己PRをしたとしても、採用担当者から良い評価は得られないのは明白です。
自己PRの内容は、応募企業・職種で求められる能力と自分の経験・実績・専門性・スキルなどを合致させて組み立てることが非常に重要。やみくもに「私はこんな仕事ができる」「こんな能力がある」と自分の強みを伝えるだけでは不十分なのです。
応募企業・職種で求められる能力を理解するために第一にすべきことは、求人情報をしっかりと読み込むことです。求人情報には、職種や所属する部署での基本的な仕事内容のほか、「入社後に達成を期待されているミッション」が記載されているのが一般的。特にミッションには求められる能力が詳しく書かれているはずです。しっかりと理解した上で自己PRに含めるべき経験・実績を検討しましょう。
また、応募企業の事業規模やビジネスモデルも、求められる能力を知るためのヒントになります。例えばベンチャー企業に応募するなら「積極性」「目標達成意識の高さ」「ひとりで幅広い分野を担当できるスキル」を重視するかもしれません。逆に社員数の多い大手企業では、「他部署と連携したプロジェクト進行の経験」「外注企業をコントロールするスキル」が求められるかもしれないと考えるわけです。
さらにこの時点で、アピールするポイントを2~3点程度に絞っておくといいでしょう。履歴書・職務経歴書に書く際も、面接で答える際も、自己PRには簡潔さが求められます。むやみにたくさんの要素を詰め込もうとすると、内容が薄く、具体性に欠けるものになってしまい、逆効果になる可能性があります。
【STEP3】厳選した経験・実績を能力・スキルに言い換えましょう。
次に、厳選した経験・実績を実現するために必要だった能力・スキルをひとことで表現してみましょう。これは自己PRの内容を象徴するキーワードとなり、履歴書・職務経歴書に自己PRを記入するときの見出しにもなります。
例えば、「新規開拓の営業を5年間担当し、毎年、売り上げ150%増を達成した」という経験・実績からは、「開拓型の営業力がある」「積極性が高い」「フットワークが軽い」「目標達成意識が高い」などといった能力・スキルを導き出すことができるはずです。そのほか、「経理担当で業務フローの改善を提案し、計上ミスを50%削減した」という経験・実績からは、「提案力・実現力が高い」「改善施策を立案できる」「他部署との連携作業が得意」「正確性・効率性を重視する」という能力・スキルを導き出すことができます。
【STEP4】自己PRを100~200文字程度の短い文章にまとめてみましょう。
最後のステップは自己PRを文章にまとめること。といっても、STEP1~3を経ていれば難しいことはありません。ポイントは経験・実績、能力・スキルを入社後にいかに活かすことができるかを明確に記載することです。
まずはSTEP1~2で厳選した、自己PRに含めるべき経験・実績をそのまま文章にします。「前職では5年間、新規営業に従事してきました。業務にあたっては毎月20件の新規顧客への訪問を自身の目標として設定。結果として毎年、売り上げ150%増を達成しました」などと書けばいいでしょう。
続いて、求人情報などで調べた入社後のミッションに、STEP3で考えた経験・実績に紐づく能力・スキルが活かせることを記載します。例えば、「これまで培ってきた、新規顧客拡大に対するフットワークの軽さ、目標達成意識の高さを貴社の営業チームでも発揮することで、貴社の利益に貢献したいと考えております」などと書けば完成です。
自己PRは簡潔にまとめるのが鉄則です。履歴書・職務経歴書に長文で書き連ねたり、面接で長々と話したりしても、結局、何をアピールしたいのか分かりにくくなり、採用担当者に伝わりません。100~200文字程度にまとめるのがいいでしょう。気になる点があれば、面接などで採用担当者のほうから深掘りしてくれます。
このようにまずは、自分の長所と短所をしっかりと分析して、就職につながるアクションを起こすのが大切です。看護系の仕事は何よりも社会経験や就職してきた履歴が大切になってきます。今までの経歴を洗いざらい書き出して、就職につながるアクションを起こして下さい。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まず、履歴書・職務経歴書のどちらに書くとしても、自己PRは応募書類の中では長い文章になってしまいます。そこで重要なのがいかに見やすく、読みやすく仕上げるかと言う点を注意しましゅう。面倒でもしっかりとした履歴書を作るのが、就職につながります。
まず、おすすめしたいのは箇条書きにするという方法です。見出しとして「○○力」「○○ができる」などとSTEP3で考えた能力・スキルを使用して、本文に経験・実績や入社後の展望を記載します。こうすることで自分が訴えたい内容がひと目で採用担当者に伝わるようになります。
また、履歴書に自己PRを書く場合、記入欄の7~8割程度の文章量に収めるのが理想です。多少の空白スペースがあったほうが、長い文章は読みやすくなります。職務経歴書に書く場合、決められた記入欄がないのが一般的です。
テーマに沿って履歴書を作成してくださいね。
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