今後人材が求められる場所、訪問看護のメリットデメリットについて

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#1898 2022/08/03UP
今後人材が求められる場所、訪問看護のメリットデメリットについて
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看護師の働く場所と聞くと、病院の病棟が一番に多くあげられる場所ではないかと思います。しかし、看護師の働く場所は病院だけではなく、他にも様々な場所があります。
今回はその様々な働く場所の一つの訪問看護師になるには知っておいていただきたいメリット・デメリット含めてお知らせします。

看護師の皆さんは資格取得をされた後最初に選ぶ職場としては、病院などの病棟勤務が多いのではないかと思います。
今回お話しする訪問看護師のイメージとしては、数年経験を積んでからの転職じゃないとできない職場と思われている方も多いのではないでしょうか?
高齢者の増加が進み、病院での在院日数の短縮化が進んでいる傾向にある今、訪問看護師の需要はこれからどんどん高まっていくことが予想されます。
そんな訪問看護ですが、職場によっては新卒の方でも採用をし、教育体制も整っている場所も増えてきているのが現状となってきています。
一人で利用者様のお宅に訪問し、状態の判断をしなければいけない責任の重さがあるイメージも強くあるのではないかと思いますが、実際ではチームで情報共有・相談を密に行う必要のある分野の職場になりますので、一人ですべてを判断するということは多くはありません。
私の訪問看護への転職経験からのメリット・デメリットをお伝えさせていただくことで転職の際の職場選びのコツややっておいたほうがいいことが何かを考える際に生かして頂けたらと思います。

1.メリット

・基本的には夜勤なし

病棟勤務だと夜勤が必須であることがほとんどではないかと思います。日勤専従だと正社員ではなくパート扱いになってしまうところもあるでしょう。
ですが、訪問看護の場合基本的には夜勤はありません。
職場によっては、「オンコール制度」というものがあり、当番制で営業時間外の夜間などに利用者様からの相談の連絡対応や訪問対応をしなければならない場合もありますが、毎回の勤務ではありませんし、オンコール対応のない職場も存在します。
病棟勤務だと夜勤や日勤の繰り返しで体内リズムが崩れやすい傾向にありますが、訪問看護では日勤が基本の出勤スタイルになりますので、そういった面では身体的な負担が病棟よりは少ないのではないかと思います。

・利用者さんの入れ替わりが少ない

病棟勤務だと特に急性期病棟では入退院が多く、患者さんの入れ替わりも激しいと思います。そんななかで常に入れ替わる患者さんの状態把握をしなければなりません。
ですが、訪問看護では利用者さんは基本的には固定であり、新規の利用者さんが入ることはあっても、急性期病棟のように常に目まぐるしく患者さんが入れ替わるということはありません。
担当の利用者さんも受け持たせて頂くなどもありますし、病棟よりも利用者さんと向き合うことのできる時間が多いところはメリットのひとうではないかと思います。

・訪問をしながら外の空気を吸い、気分転換ができる

病院の病棟などの場合、常に病棟内などの屋内で仕事をするのが基本になります。ですが訪問看護の場合ですと、利用者さんのお宅まで社用車や自転車など事業所によって交通手段は違うものの、訪問先までの道中などで景色をみるなどの気分転換ができます。
私も訪問看護勤務時、社用車で訪問先まで訪問を行っていましたが、季節毎の外の景色を楽しみながら訪問ができるため、気分転換ができていました。これは訪問看護ならではの良さではないかなと思います。

・一人の時間が確保できる

先ほどのメリットに少し似ていますが、基本的には訪問先には一人で訪問することが多いです。病棟勤務ですとほかのスタッフと過ごすことがほとんどで、それが良い時も悪い時もあるのではないかと思います。
スタッフ間の連絡や情報共有は密に行う職場ではありますが、訪問先への道中など一人の時間も確保できるので、一人の時間を確保したい方・一人で過ごす時間も好きな方には良い業務スタイルだと思います。

・訪問中は利用者さんとの時間に集中することができる

病棟の場合、めまぐるしいタイムスケジュールのなか、一人の患者さんの対応をしながらほかの受け持ち患者さんの対応も並行で行わなければならない状況がほとんどではないでしょうか。一人の患者さんに集中して寄り添いたくても、そうはできない現状があると思います。
その反面、訪問看護の場合、利用者さんのお宅へ訪問し、サービスを行っている最中は集中して利用者さんと向き合う・寄り添うことができる環境にあります。
サービス提供時間、訪問時間は決まっているので、無限に利用者さんのそばにいることができるというわけではありませんが、短くても30分前後、長いと90分以上などの滞在時間があります。
病棟で現在勤務されていて、もう少し患者さんに寄り添いたいのにできなくて葛藤されている方にとって、理想の職場といえるのではないかなと思います。

ここまで5つのメリットをお話してきました。
次は私が訪問看護として働いていて感じたデメリットについてお話したいと思います。

2.デメリット

・人間関係のトラブルがあると病棟よりもストレスが大きい

これは個人的な主観も入ってしまうかもしれませんが、病棟で働いていてもしスタッフ間の人間関係のトラブルがあったとしても、毎回勤務で顔を合わせなければならないということはないと思います。勤務があわない日もありますし、同じ勤務だったとしてもほかのスタッフに協力を依頼するなどうまくかわすこともできるかと思います。
ですが、訪問看護の場合、スタッフ間での利用者さんに関する情報共有・報告連絡相談が密に必要になってきます。そして基本的に日勤しかありませんので、苦手なスタッフ・人間観関係のトラブルがあったとしても、連絡のやり取りであったり、コミュニケーションを必ずとらないといけないのです。
人対人なので合う合わないはしょうがない部分ではありますが、転職の前には知っておいたほうが良いことの一つだと思い、デメリットとしてあえてあげさせてもらいました。

・運転技術が必要になる職場がある

このデメリットについては職場にもよりますし、個人差もある問題ではあるかなと思います。
職場にもよりますが基本的には社用車で訪問先まで自分の運転で行かなければなりません。道が覚えられないなどについては最近では運転のナビが発達していますので、方向音痴の私もあまり困ることはありませんでしたが、問題なのは運転技術になります。
訪問先によっては狭い道や駐車位置が狭かったり、駐車が難しいなどのお宅も多くあります。縦列駐車が必要な場合もあります。
訪問に慣れていくにしたがって運転技術も鍛えられていきますが、車の運転が苦手な方は自転車などで訪問もできる職場もありますのでそういった交通手段について意識して就職活動をされた方がよいかなと思います。

・採血や点滴は基本的には自分一人で乗り切らないといけない

採血や点滴などの静脈注射の穿刺を行う際に、難しい血管の患者さんだった場合に、自分では失敗してどうしてもできない状況を経験されたことがある方は多くおられると思います。その場合、ベテランの先輩看護師の方であったりなど、他の看護師スタッフの方に選手交代をすることが病院などほかのスタッフが常にいる環境下だとできると思います。
ですが、訪問看護の場合、基本的には自分一人での訪問になります。在宅であっても医師の指示で採血や点滴の指示が出ることも多くあります。しかし、例え血管が細い方・脆い方・難しい方であっても、病棟でのように簡単に他の看護師スタッフに依頼することは基本的には難しいのが現実です。
どうしても難しい場合は他のスタッフに連絡し、依頼することもありますが、それはなるべくないようにしなければなりません。なぜなら他のスタッフも同じように他の利用者さんの訪問を行っているからです。
そして穿刺を行っている際にご家族様の前で行わなければならない状況もおおくある為、見られていると緊張してしまう方には少し大変な状況ではないかなと思います。私自身も訪問看護で採血をご家族様に凝視されながら行った際は冷や汗が出たのを覚えています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
看護師の数ある職場の一つ、訪問看護のメリット・デメリットについて、私の訪問看護での働いた経験から感じたものではありますが、お知らせさせて頂きました。
在院日数の短縮化や高齢者が増え続けていくこれからの世の中で、訪問看護の需要は増えてきています。
数ある職場の中の一つでの訪問看護は、利用者さんの生活にも寄り添うことのできるやりがいのある職場です。
メリット・デメリットをみて頂いて、訪問看護の良い職場選びのコツや事前にやっておいたほうがいいことについて考える際に生かしていただけると幸いです。

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