オペナースになるためにはどうすればいいの?オペナースの役割や向いている人の特徴とは?

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#1889 2022/07/25UP
オペナースになるためにはどうすればいいの?オペナースの役割や向いている人の特徴とは?
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手術室看護師は、オペ看やオペナースと呼ばれています。
文字通り手術室で働く看護師のことをいいます。
手術室は特殊な職場と思われがちですが、看護師資格があれば誰でもなることが可能です。
オペナースの役割は大きく分けると「器械出し」「外回り」の2つに分かれます。
あまり表舞台に出てこないオペナースの仕事内容や、向いている人についてお伝えしていきます。

目次方

オペナースになる方法オペナースの役割は
オペナースになる方法どうすればいい?器械出し看護師の役割とは?
オペナースになる方法
手術のない時間帯はなにをしているの?
オペナースの勤務体制は?夜勤はあるの?給料は?
オンコールとは?夜勤との違いは?
オペナースの給料は?
オペナースに向いている人はどんな人?3つの特徴を紹介
知識を学び続けるのが好きな人
精神的に強い人
コミュニケーション能力の高い人

オペナースになるためにはどうすればいい?特別な資格や経験は必要?

手術室で働く看護師は特殊だと思われがちですが、実は特別な資格や経験は必要ありません。
手術室に配属されれば誰でもオペナースになることができます。
もちろん、新卒の看護師や既卒で未経験の看護師が配属されることもあります。
ただ病院の方針により多少の違いがあるため、オペナースになりたい場合は新卒や未経験でも配属可能なのか確認すると良いでしょう。

オペナースの役割は?

オペナースは、手術前・手術中・手術後の周術期の看護を展開していきます。
役割として重要なのは、「手術」を中心としているということです。
手術がスムーズに進行できるよう、技術や知識を駆使することが患者の看護に結びつきます。
オペナースの役割は大きく分けると「器械出し看護師」「外回り看護師」の2つに分かれます。

器械出し看護師の役割とは?

器械出し看護師の主な役割は、手術の進行に応じて必要な器械を術者にタイミングよく手渡すことです。
まず、手術当日までに各手術に応じて必要な器械や器材を判断し過不足なく揃えます。
手術当日は、患者入室後に滅菌ガウンを着用し、滅菌手袋を装着し術者や助手と共に術野に立ちます。
そして、滅菌シーツをかけた器械台で、必要な器械や器材の管理を行います。
器械は定数揃っているか、器材や正常に動いているか、破損や欠損はないかなどを確認しています。

手術中は、手術の進行状況を把握し、先読みをしながら正確な器械を迅速に手渡さなければなりません。
手術中に起こる予想外の展開にも臨機応変に対応し、執刀医の指示に正確に応じる必要があります。
手術中に起こる予想外の展開とは、大量出血や臓器破損、術式の急な変更や追加などです。
これらの展開に対し、必要な物品や器械、器材の手配を外回り看護師に伝えることが重要です。
このときばかりは、医師に怒鳴られることもしばしばあります。
手術が終了する前には、外回り看護師と器械・針・ガーゼのカウントを行い体内異物遺残防止を行います。

外回り看護師の役割とは?

外回り看護師は、器械出し以外の全てのことを担当します。
これから手術を受ける患者に対し安全・安楽を確保する重要な役割です。
手術前は、カルテなどから情報を収集し患者の状態や麻酔方法などを確認し看護計画を立てます。
手術当日は病棟看護師から引継ぎを受け、患者を手術室に案内します。
患者の不安を和らげられるような関わりが必要となってきます。
手術中は体位チェックを行い圧迫部位の保護や除圧、保温などを行います。
手術の進行状況を把握し、必要なものや術野の確保などを行い手術がスムーズに終わるよう支援します。
出血量や尿量の測定を行い水分出納バランスを麻酔科医と共有し、必要によっては血液製剤の発注や管理を行います。
患者の急変や、術野の進行状況に応じて臨機応変に動かなければなりません。

手術のない時間帯はなにをしているの?

手術のない時間帯はピッキング作業をしたり器械組や滅菌作業をしています。
ピッキングとは、手術に必要な物品を倉庫やストックからピックアップする作業をいいます。
また、術式によって分けられた器械を定数に分け滅菌する作業をしたりします。
病院によっては委託業者が行っているところもありますが、自分でピッキングを行ったり、器械組をしたりするのはとても勉強になります。
機会があれば積極的に行ってみてください。

オペナースの勤務体制は?夜勤はあるの?給料は?

オペナースの勤務体制は病院によってさまざまです。
大きく分けると、日勤とオンコールをとっている病院、日勤と夜勤をとっている病院に分かれます。

オンコールとは?夜勤との違いは?

オンコールとは、日勤帯が終了した後の緊急手術を担当する役割です。
また、日勤帯で終わらなかった手術が終了するまでを担当することもあります。
基本的にはに日勤ですが、月に数回オンコールの担当がまわってきます。
夜勤体制をとっている病院は、日勤のスタッフと夜勤のスタッフに分かれます。
日勤帯で終了しなかった手術は夜勤帯のスタッフに引き継がれます。
緊急手術がない時間は病棟の夜勤を担当したり、緊急外来で勤務したりする病院もあります。
オンコールや夜勤は、経験が必要となってくるため新卒や未経験の看護師がすぐに担当することはありません。
日勤で色々なことを覚えて、オンコールや夜勤に対応できるようにしましょう。

オペナースの給料は?

病院によっては手術室手当てがあったり、危険手当があったりします。

金額も病院によって様々です。
オンコール体制をとっているところはオンコール手当てが、夜勤体制をとっているところは夜勤手当がつきます。
病院によって様々なため、病院に直接問い合わせるか転職サイトを利用するのも一つの手です。
転職サイトは実際に働いていても見えない部分を教えてくれたりするのでおすすめです。

オペナースに向いている人はどんな人?3つの特徴を紹介

オペナースに向いているのはこのような特徴をもっている人です。
知識を学び続けるのが好きな人
精神的に強い人
コミュニケーション能力の高い人
知識を学び続けるのが好きな人
オペナースに必須の知識は解剖生理、基本的な看護技術、薬剤の種類や作用などです。
そして、なによりも手術そのものの理解が必要です。
もちろん、手術を行う科はさまざまです。
消化器外科、整形外科、婦人科など、身につけなければならない知識は広範囲に及びます。
しかも、最新技術をどんどん取り入れるためその度に新しいことを覚える必要があります。
知識を学び続ける姿勢がある人にとってはとても楽しくやりがいを感じる仕事です。

精神的に強い人

オペナースに求められるのは精神的な強さです。
手術は緊張の連続です。一歩間違えば患者の「死」に直結するため常に緊張感をもっておかなければなりません。
緊張感の中、的確かつ迅速な対応を行う必要があるため精神的な強さは必須です。
また、手術中の医師は集中しているため時に怒鳴られることもあります。
それを乗り越えられるような精神的な強さがあれば素敵なオペナースになれます。

コミュニケーション能力の高い人

オペナースが患者と関わるのは術前訪問や手術直前くらいしかありません。
そのため、短い時間で患者との関係性を築くコミュニケーション能力が求められます。
限られた時間で患者が不安に感じていることや疑問に思っていることを把握し緩和できるように関わらなければなりません。
そうすることで、患者が万全の状態で手術に挑めるよう支援します。
また聞き取りをすることでカルテには載っていない手術に関するリスクを知ることができます。
患者と会話することはほとんどないため、話し相手になったり、相談に乗ったりするのが好きな人には物足りないかもしれません。
間接的であっても患者の看護が出来たと思える人にとってオペナースはとてもやりがいがあります。

まとめ

オペナースは特別な知識や技術がなくても、なりたい人は誰でもなることができます。
配属されてから覚えることはたくさんありますが、ひとつひとつ習得していけば立派なオペナースになれるので安心してください。
今はオペナースの認知度も高まり、わかりやすい書籍もたくさん増えています。
オペナースになりたいと思っている人はぜひ一歩を踏み出してみてください。

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