看護師が結婚・出産を機に転職する場合のポイント

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#1776 2022/04/03UP
看護師が結婚・出産を機に転職する場合のポイント
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働く女性看護師にとって、結婚や出産といったライフイベントは、
今後の働き方を考え直す大きな転機となります。
特に総合病院など規模の大きい病院で働いている看護師の中には、
結婚や出産後も現在の職場で働き続けていくのは困難だと考えている方も多いでしょう。
今回は、結婚や出産をきっかけに転職を考える際に、抑えておきたい様々な働き方についてご紹介します。

結婚後も仕事を続ける場合は?

結婚すれば、しばらくは夫婦2人の暮らしを続けるという方も少なくないでしょう。
ここでは、結婚直後の生活をしながら看護師の仕事を続ける場合のメリット・デメリットをご紹介します。

結婚直後

結婚してからも仕事を続ける場合の大きなメリットは、安定した収入が得られることです。やがて育児を予定しているなら、この時期のうちにしっかり貯金しておくことがおすすめ。
また、育児期に仕事を休むことを予定している場合も、復職の予定があるかぎり結婚生活と家事との両立はいつか考えなければならない課題です。この時期に慣れておけば、育児後に復職しても慌てずに済むでしょう。

デメリットとしては、せっかく夫婦2人でのんびり過ごせる貴重な時間を忙しく過ごさなければならない点です。
交替勤務を回避したり、診療科を異動できる職場の場合は、少し時間にゆとりを持たせた働き方にシフトすることも有用でしょう。

子供ができたら

子供ができ、妊娠中も働き続ける場合は、やはりその間も収入が途切れない点がメリットとなります。
デメリットは、夜勤などはむずかしくなり働き方に制約が出てしまう点や、つねに気遣いながら仕事をしなければならない点でしょう。

出産後の復職

出産後、産休明けから復職する場合には、収入面でのメリットのほか、育児に専念することで社会から孤立してしまうのではないかという不安を回避できる点があります。
デメリットはやはり、いちばんかわいい時期の子供と一緒にいられる時間が限られてしまう点です。
また、おそらく育児中は交替勤務をすることはむずかしいと思われますので、働く場所も育児シフトや時短勤務などを設けている職場に限定されてしまうでしょう。

仕事を辞める場合は?

若手ナースの仕事は基本的に激務なので、結婚を機にいったん仕事を辞めてゆっくり休もうと考えている方もいるでしょう。ここでは、結婚を機に仕事を辞める場合のメリット・デメリットをご紹介します。

結婚直後

もっとも大きなメリットは、夫婦2人の時間をゆっくり過ごせることでしょう。これまで忙しくしていた分、心身をしっかり休めてこの先長く続く家事や育児の日々に備えることができます。また、自分の時間が増えることや仕事のストレスから解放されるというメリットもあります。
デメリットは、やはり自身の収入がなくなってしまうための金銭的な問題が挙げられます。
寿退職を予定しているなら、独身時代にしっかり貯金をするなどして備えておくと困らないでしょう。

子供ができたら

妊娠が分かって仕事を辞める場合は、出産に備えて準備をする期間を長く設けられるというメリットがあります。
子供が生まれた後の育児や教育のことについても、じっくり考える時間が取れる安心感は大きいはずです。
デメリットは収入面のほか、これまで意欲的に仕事に取り組んでいた日々から打って変わってあまり起伏のない毎日になってしまうため、張り合いが感じられない点でしょう。
妊娠中でもできる体操や習い事などで気分転換をして、メンタル面でのバランスを取れる状態にしておくとよいですね。

出産後の復職

出産後に復職する場合も、いったん退職しているのでさまざまな求人から仕事場を選べるメリットがあります。
ママさん向けの職場も数多くあるので、ご自身に合った働き方をするための自由度が高くなります。
デメリットは、結婚や妊娠の前に積み上げてきたキャリアを1度リセットしてからの復職になる点です。
カムバック後のキャリアアップなどを視野に入れているなら、以前の経歴などをしっかり評価してくれる職場を見つける必要があるでしょう。

転職する場合は?

ここでは結婚に関するそれぞれのライフイベントを機に、転職する場合のメリット・デメリットをご紹介します。

結婚直後

結婚を機に転職するメリットは、ライフスタイルの変化に応じてそれに合った働き方を選べる点です。
デメリットは、もし子供ができた場合にすぐに産休・育休に入らなければならず、短期間でいったんキャリア形成をお休みしなければならなくなる点でしょう。

子供ができたら

妊娠が分かって転職する場合は、やはりご自身の体調などに合わせて適した働き方を選択できる点です。
デメリットは、妊娠してからの転職の場合には次の職場で育休制度が使えなくなるため、短期の産前産後休暇を経てすぐに復帰するか、退職するしかなくなってしまう点でしょう。

出産後の転職

出産して転職する場合、産休・育休を経て転職という選択肢があるため、じっくり時間をかけて転職先や今後の働き方を選べる点でしょう。
デメリットは、前職場で培ってきたせっかくのキャリアをリセットしなければならない点です。
転職してからもさまざまなことを習得してキャリアに活かしたいと考えているなら、それに見合った学びができる職場を選ぶことが必要になってくるでしょう。

■結婚・出産後も現在の職場で働き続けたい場合

結婚・出産後も、転職はせずに現在の職場で働き続けるパターンです。
看護師の中には、初めて入職した際に、この職場で働き続けると決心している方もいます。
そのような場合、多くの看護師は結婚や出産後も見据えて働き続けられる病院を選んでいます。
そのため、出産後も育児休暇をとり、それから職場復帰を果たしている人が多いです。

このように、看護師として結婚・出産後も働き続けたいと考えている看護師が多い職場では、
結婚や出産に対する周囲の理解もあり、またサポート体制も整っていることが多いため、
育児と仕事を両立するママ看護師にとっては働きやすい環境であることが多いようです。

■結婚後は家庭(家事・育児)を優先したい場合

結婚後には仕事よりも家事や育児など、家庭を優先したいと考える看護師も多いかと思います。
その場合、結婚前と同じようなペースで働くことは難しいため、転職を考える方も多いです。
結婚後に転職をして、家庭を優先したい場合は、経済的な事情や職場の理解を得られるかどうかも重要です。
経済的な事情に関しては、ご主人とも相談しておくと良いでしょう。
また、転職を考える前に、現在の勤務先の病院での、保育所や託児所などといった、
育児のサポート体制の有無も確認しておきましょう。
場合によっては、同じ職場で働き続けることもできるでしょう。

■結婚・出産後に転職をするかどうか

一般的に、多くの看護師が結婚後も引き続き同じ職場で働き続けているケースが多いようです。
また出産に関しては、2パターンの働き方が一般的です。
まずは、妊娠後期に一旦退職して育児に専念し、子供の手が離れた後に復職するケースです。
もう一つは、産休・育休後に職場復帰し、子供が2~3歳くらいになった時点で転職するケースです。
一度専業主婦を経験した看護師は、復職後も家事や育児の状況に合わせて日勤のみで働いたり、
非常勤で働くなど、家庭を優先する働き方をしている看護師が多いようです。

■転職せずに今の職場で働き続けるメリット

結婚や出産をきっかけに、転職するのが必ずしもベストとは限りません。
現在の職場があまりにも働く女性に対する配慮を欠いている場合を除いて、
多くの場合、慣れ親しんだ同僚や環境で働き続けるほうが、かえって育児に関する融通もきいて働きやすい、といえるでしょう。
現在の職場が女性の出産や育児に理解がない環境だと思っていても、
実際に体験してみたら予想と違って働きやすかった、というケースもよくあるので、
転職を考えるのは、実際に今の職場で結婚・育児を体験してみてからでも遅くは無いでしょう。

■結婚後すぐに妊娠発覚した場合

結婚後すぐに妊娠が発覚した場合は、転職はせずに、現在の職場で働き続けるのがお勧めです。
妊娠発覚から出産までは、母子共に大切な時期にあるため、ストレスも感じやすくなっています。
そのため慣れない新しい職場で働くとなると、出産に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
また転職をするにしても、採用後にすぐに産休に入ってしまう看護師を雇ってくれる病院も少ないでしょう。

現在の職場で働き続けて、あまりにも仕事がきつく、身体への負担が大きい場合には、
積極的に配置換えなどを申し出て、働きやすい環境をみずから作り出していくのが良いでしょう。
また夜勤を担当している場合には、身体への負担も考慮して、
いつまで夜勤が続けられるのか、いつから日勤専従として働くのか、上司とよく相談しましょう。

まとめ

看護師が結婚を機に転換食する場合についてご紹介してきました。転職を考える前に、現在の勤務先の病院での、保育所託児所などといった、
育児のサポート体制の有無も確認しておきましょう。
場合によっては、同じ職場で働き続けることもできるでしょう。
一度専業主婦を経験した看護師は、復職後も家事や育児の状況に合わせて日勤のみで働いたりしましょう。

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