看護師にもキャリアの方向性はいくつかあります。そんな中でも緊急性が高いことをやることになる、救命看護師というのがあります。これはどんな仕事であるのか、どんなやり方で目指すのか、というのをよく知っておきましょう。
・看護師にも色々と種類がある
看護師にも色々と種類があります。一般的に看護師と呼ばれているものにもそうですが准看護師と呼ばれるものもあります。そこに認定看護師といったようなものもあったりしてそれぞれに合わせて違いがあります。より専門性が高くなるということになり、給金も高くなることでしょう。ですから、そうした看護師を目指すということはとてもお勧めできます。
・特化したスキルの看護師を目指すにしても
そうした特定のスキルに特化している看護師を目指すというのは良いですが当然ながらまずは普通の看護師にならなければならないということにはなります。ですから、最初に考えることは普通の看護師を目指すことになるわけですが、これは学校にいくことになります。看護師を目指すための学校です。救急看護師になるには、なる方法といえばまずはここから始まるといってよいでしょう。
・救急看護師になるには、なる方法
まずは普通の看護師の資格を取得した上で、救急看護師を目指すという形になるわけですが、看護大学等を卒業して、すぐに救急医療施設に就職して一気に救急看護師を目指す人もいるでしょう。逆に卒業後に救急以外の看護経験をしっかりと積んでから、と考える人もいます。つまりは、救急医療施設、そっち系にいないといけないわけであり、救急看護師はかなり求められる能力が特殊です。看護師であればそれはほとんどの人がそれなりに持っていることではありますが緊急看護の経験というのは住んでもなかなか本人の資質では難しいということもあったりします。それこそ、名前の通り緊急なわけですから迅速な判断力も求められることになりますし高度な知識も当然求められることになるでしょう。確かな緊急処置の技術とか適切な自分自身のストレス対処能力などがなければそれこそ自分自身が潰されてしまうこともあるくらいのストレス負荷のある職場が殆どです。これはネガティブ要因というよりは仕事としてのやりがいとして捉えられる人こそが緊急看護師に求められる能力である、資質であるといえるでしょう。
・救急看護師は資格ではない
よく聞く救急看護師ですが、実はその特別資格があるわけではないです。つまりは資格取得をすることによって救急看護師になるというわけではありませんので特別な資格を持っているからできるというわけではないです。もちろん、前述の通り、看護師であるということは前提の話ではあるのですが、どこで働くのか、ということによって救急看護師になれるかどうか、ということが決まるといってよいでしょう。要するに勤め先というのをよくよく選ぶことによって、そうした分野に進むことができるようになります。
・救急の措置が仕事
そもそも救急看護師というのはどのようなことをするのかと言うと名前の通り救急処置の実施を行うということになります。今すぐ何かをしなければならないというようなことではない人に対してではなく心臓とか呼吸が止まってしまっているような患者に対しての救命蘇生処置とか出血を止める止血とかほうたいほう骨折時の様々な応急の処置というのを実行するのが仕事になるでしょう。痛みを和らげたりするような生活行動援助なども仕事になりますから、緊急に迫られるようなレベルの状況での看護の技術が必要になります。まず、基本的に救急の仕事になりますから、とにかくその時の状況に合わせた緊急処置などをしなければならないということに関しての技術が求められるということになるわけです。そして、当然ですが、チームで動くということになりますから救急医療チームが円滑に機能するような調整とかも救急医療物品を整えることも大事な仕事となります。
・なるためにはどこで働くの?
救急看護師の働く場としては救急医療施設となります。前述の通り資格が明確に存在しているというわけではないのでそこで働くということそのものが、救命看護師である、ということになるといってもよいでしょう。日本の救急医療施設は、要するにどんなところであるのかということになるわけですが24時間365日の緊急の診療ができるようにということになっています。もちろん、どんな状況であろうとも受け入れるというわけではないのですがだからこそ患者の重要度とかに合わせて様々な整備が行われているということにもなっています。その制度としては初期、二次、三次と段階的になっています。初期のところは、怪我が軽いところに対応するものであり、休日夜間急患センターや休日外来診療を行っています。二次救急医療施設では、当然ですが初期救急医療施設の機能に加えて、そこからさらに重い症状の人にも対応できる施設となります。入院などにも対応しています。三次救急医療施設はさらに対応が難しい重症患者を受け入れているところであり、ここが一般的に救命救急センターと呼ばれているようなところになります。基本的には救急看護師はこうしたところで働くということになるわけですが救急医療施設以外にも救急看護師というのは働く場所があったりします。ドクターヘリに搭乗するようなナースもそうですし、災害時に救命活動を行う看護師なんかもそうでしょう。看護技術というのは当然、幅広いものではあるわけですが特に救急看護という専門的な知識というのが必要になってくるわけですからどんな看護師でもやれるというわけではなくそこで、経験を積んでこそ、救命看護師と言われるようになるとかそう名乗って採用されるようになる、ということになります。
・救急領域の認定看護師とは?
認定看護師制度というのがあり、これはキチンとしたものになります。民間の資格とかではなく、きちんと日本医療界において認識されているものになります。認定看護師というのはどんなものであるのか、といえば特定の看護分野において、高い水準の看護を実践することができたり、看護実践を通して看護職に対し指導をすることができる、或いは看護職に対しコンサルテーションを行うこと、といったような役割があります。そして、救急看護認定看護師というのもあり、これこそが認定されている救急看護師となります。救急看護師としての資格は特別になく、働けるということはあるのですがやはりこういう資格を持っていると非常に高い水準の人材として働くことができるようになります。救急看護認定看護師は、非常に高いスペシャリストレベルということになりますのでそれこそ救急施設において全員が持っているというわけではないというものです。他にも日本看護協会が認定している専門看護師というのもあってこちらも救命医療において非常に高く評価されている能力を持っているということで重宝されるようになっています。
・最終的に目指す部分
救急看護師として働くというのは基本的には特別な資格というのがなければできないというわけではないですがそういう資格も存在していることは確かです。救急医療施設などで働く看護師のことをそう呼ぶということもあるわけですがやはり目指したいのはその特別な資格を持った存在ということでしょう。資格取得を目指してより高い専門性を身につけてより良い待遇の所で働くということを目指すこともできるようになっています。最初から目指すということではなく途中からキャリアを変更してそちらに向かうということもできるのでそんなに心配することではないです。ゆっくりと目指しましょう。
まとめ
救急看護師という専門看護師というのはあるわけですが、救急看護師として働くということで救命医療施設で働くこと自体は資格が看護師以外には特に必要ないことも多いです。しかしながらやはりそういう専門性の非常に高い専門看護師として働く、というのを目指すのであれば、協会等が認定している認定看護師で救命看護師を目指しましょう。
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