発熱している患者さん!どんなケアが必要? 

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#1710 2022/01/30UP
発熱している患者さん!どんなケアが必要? 
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入院してくる患者さんの中には、発熱の症状があることも少なくありません。その時、看護師としてどんなケアをして、ケアに対してどのように考えてアセスメントすればいいのでしょうか。ここでは、そのアセスメントトケア内容についてお話します。 

・発熱と関連付けた観察

発熱をしている患者さんの場合は、発熱をする理由が必ずあります。特に急変をした時などは、患者さんが入院をしているときの疾患をアセスメントして、関連付けることが大切です。その疾患により、肺炎を起こしかけている、感染を起こしているなどです。 また全く疾患に関係なく、単純に発熱する場合もあります。風邪などはその一つです。どうして発熱をしているのか、看護師としてそこでアセスメントをするようにします。まずは、見た目と看護師の勘があります。勘というのは、それまで看護師としてケアをしてきて、このようなことが考えられるという内容です。そのことも経験を積むことにより、できるようになります。

・検査データの把握

発熱をしている患者さんの根本原因として、一番科学的なデータとして示されるのは検査です。特に採血は、簡単にできる検査となります。発熱をしている患者さんには、ほとんど採血を実施します。 小さい病院だと、医師の診察によりそのまま内服薬などを処方されることもありますね。大きな病院の場合は、必ずと言っていいほど採血を実施してその原因を探ります。

・医師の指示

発熱をしている患者さんの場合は、その状況でとても苦しんでいるのでその発熱している状況を改善させてあげることが大切です。そして医師の指示が出されます。 医師の指示としては、クーリングや解熱剤などが出されることが多いです。また基礎疾患により、これからのいろいろな検査を踏まえて血管確保を行い点滴を始めることもあります。

・安静を保てるように援助する

発熱している患者さんの場合は、それだけでエネルギーをかなり使っていることになります。そしてその時に、疲れてしまいぐったりします。発熱している時には、何もしたくないし横になりたいと思いますね。 倦怠感が著しくなるので、まずは横にしてあげることが大切です。横になり、エネルギーの消費をできるだけ少なくすることにより、体力を使うことを少なくして、早く回復しやすくなります。 安静を保つことが出来るように、できれば個室がいいのですが個室ではない場合は、安静を保ちやすいようにカーテンを閉めるなどして配慮します。同室の患者さんには、その発熱している患者さんのことを伝える必要はありませんが、大きな声で話をする場合などは、配慮をお願いすることもあります。

・悪寒がある場合は保温する

発熱をしている患者さんの場合は、発熱をしている早期の段階で悪寒があります。ブルブル震えてしまい、寒気があるのです。そのときは、寒さを訴えることが多く、保温をしてあげることが大切です。 寝巻きに関しては、観察の点からもあまり厚着にならないようにします。毛布や、必要時は電気毛布などを準備して、保温をして上げるようにしましょう。

・解熱時は衣類を交換する

発熱があり、解熱するとすぐに発汗がひどくなります。ひどい人の場合は、びっしょり濡れてしまうこともあるのです。発熱したあとは、必ず発汗があると思い、すぐに寝衣の交換を実施します。そのままにしておくと、その濡れている寝衣により、また風邪をひいてしまうこともあるので、素早く交換をするようにしましょう。 寝具も濡れている場合がありますが、ベッドメーキングをするのは、患者さんお負担になることも考えてよほどのことがない限り、後で寝具の交換を行うようにします。 また体がべとつくなどの気持ち悪さも訴えることもあります。その様な場合は、完全に解熱していることを確認して、部分清拭などを行います。いきなり全身清拭を行うと,とても寒いです。少しずつ体力の回復に合わせて清潔保持をするようにしましょう。

・医師の指示を踏まえて水分摂取を促す

発熱をしている患者さんの場合は、かなり脱水になってしまうことがあります。ほとんど体の水分を汗により出してしまうことになるからです。そのことからも、脱水を予防したりその対処をすることが大切です。 まずは、水分摂取を勧めましょう。水分を口からとれる場合は、それが一番です。そのような気持ちにならない患者さんもいます。嘔吐があったり、嘔気がある場合は無理に水分摂取を勧めてしまうと、また嘔吐することになります。嘔吐がある場合や、それが考えられる場合は、水分摂取ではなくほかの方法で脱水を予防します。 その時、医師の指示により血管確保を行うこともあります。脱水が考えられる場合や、しばらく水分摂取ができそうにない患者さんの場合などは、血管確保を行い輸液を開始します。その後は、輸液の管理を行います。 嘔吐がある患者さんの場合は、感染症を疑うこともあります。発熱と嘔吐のある場合は、流行性感冒やその他のウィルス性疾患を予想して、感染管理を行います。 必要時は、ガウンテクニックや個室を準備して感染を院内で広げないように看護師が率先して行います。一番大切なことは、やっぱり処置後は、しっかり手洗いを実施して、ほかの患者さんに感染させないことをしっかり頭に留めておきましょう。

・食事の変更

発熱をしている患者さんの場合は、普段食べている常食が食べられなくなることがあります。私たちも、発熱をした時には食欲が減退してしまうことがありますね。特に脂っこいものなどを食べたくないと思ってしまいます。そのように思うのは、なんといっても消化のよいものを体が求めていると言えます。体の中に入れるものは、消化のよいものが一番です。 そこで医師の指示により、食事の変更がなされます。食事を流動食にしたり、絶食にすることもあります。それはそのときの患者さんの状態により、対応することになります。患者さんに食欲があり、そのまま食べられるようである場合は、そのまま変更しないで食事をされることもあります。

・家族への連絡

患者さんが発熱すると、いろいろな処置をすることになります。また急変してしまうこともあるので、そのようなことが予測される場合は、家族にどのような状態なのか連絡をします。 家族は、患者さんと離れているので少しの変化についても知っておきたいと思っています。できれば変化のある時には、連絡をするほうが望ましいです。発熱は、連絡をしてどのような状態で、今後どのような処置や検査をするのかなど、経過も含めて家族も話しをします。 看護師から話をするのではなく、医師から伝えることが多いです。医師が不在で、医師に依頼をされた場合は、看護師が家族に連絡をすることもあります。家族は必ずびっくりします。 その後に、心配になり状態を知りたいと思うようになります。そこで、できればこまめに患者さんの状態を伝えてあげることが大切です。解熱をした場合は、特に安心しますね。熱がなかなか下がらない場合は、どのようなことが考えられるのか、検査結果を含めてアセスメントを行い詳細な説明をすることが大切です。 その時、対面で行うこともあるし、電話で伝えることもあります。

まとめ

いかがでしたか?発熱をしている患者さんの場合は、発熱により倦怠感やその他の症状がありそのことで本人が一番辛いです。そのため、その辛さを理解しながらケアを行うことが大切です。また患者さんに変化がある場合は、家族に連絡することも忘れてはなりません。医師と連携して、患者さんと家族のケアをしっかり行えるようになりたいですね。

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