採血で皮下出血を起こさないコツ! 

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#1704 2022/01/24UP
採血で皮下出血を起こさないコツ! 
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病院での検査というと、誰もが採血と答えることが多いと感じます。その採血は、患者さんの状態を知る上で,とても大切な検査です。しかし採血により、皮下出血を起こすことにより患者さんがそのあとにトラウマになってしまうことも少なくありません。ここでは、採血でアセスメントし皮下出血を起こさないコツについてお話します。

・採血で皮下出血を起こしやすい 採血は、看護師としてとても大事な処置の一つです。看護師というと、注射をする人、採血を行う人という意識を患者さんが持っていることがあります。そのことから、採血の上手な看護師は,とても喜ばれることがあります。 全く痛くなかった、一回ですぐに採血できたなどの内容は、患者さんの中にずっと残っているのです。そして失敗された、皮下出血を起こしてしまったということについても同じように、患者さんの記憶の中に残ることになります。 一回で採血を行うことができないのは、仕方のないことです。また皮下出血を起こすことも仕方がない場合があります。しかし見た目が汚くなったり、なかなかその跡が治らないと、患者さんにするととても辛いです。そこで、できるだけ皮下出血を起こすことがないようにアセスメントして採血したいですね。
・採血は誰でも緊張する 採血をする時、新人看護師の場合は特に緊張します。それは、一回で採血できるのか、失敗をしてしまうのではないか緊張をしてしまうのです。それが新人看護師でない場合も、一回失敗をした患者さんの採血を行うときは、かなり緊張します。 その緊張するという場合も、失敗を起こしてしまうことがあります。緊張するということは、冷静に採血できる血管を探すことができなかったり、手が震えたりして失敗をする確率が高くなるのです。そのことを思うと、緊張しないようにしたいですね。 緊張するという場合は、自分なりの緊張のほぐし方を掴んでおきましょう。私の場合は、指と手のマッサージをしていました。そしてそれを、採血を行う前に実施することにしました。すると、手が動きやすくなります。
・患者さんの要因 採血で皮下出血を起こす要因の一つに、患者さんの疾患があります。血液疾患である場合は、採血をしている時とその後に出血をして内出血をしてしまうことがあります。 また疾患により、治療を行う時も同じように採血により皮下出血を起こすことがあります。疾患により、抗がん剤の治療を行った患者さんは、皮下出血を起こしやすくなります。出血しやすい状態にあるということですね。その時も、皮下出血を起こす可能性が高いとアセスメントをして実施することが大切です。 また、内服薬でも出血しやすくなる薬があるのでそれを内服している患者さんの場合は、かなり皮下出血を起こしやすくなります。 これらの状態にある患者さんは、皮下出血を起こす可能性があることを、患者さんに説明をします。それをしておくと、その後に患者さんの不安を軽減させることができます。
・針の刺し方の要因 採血で皮下出血を起こす場合の要因として、なんといっても針の刺し方があります。針は、患者さんの皮膚を刺すのでその時点でその可能性があることを認識しておきましょう。 針を刺す角度により、皮下出血を起こすこともあるし一回で血管内に針が入らない場合は、その後に皮下で針を動かす時に皮下出血を起こしてしまうことがあります。 針を刺して、一回で採血できない場合はその皮下で採血できる血管を探すことを極力避けたいですね。そのためには、確実に採血できる血管で実施することが望まれます。一番いいのは、腕の正中の血管です。ここは、大きな血管があるので、入りやすいです。
・血管がはずれて漏れる 採血をする時に、採血している時点で皮下出血を起こしてしまうことがあります。その場合は、採血をしていて血管から針が外れていて漏れることがあるのです。針を刺した穴から、その皮下出血が起こります。採血をしていて、みるみる皮下出血が確認される場合は、採血を中止して一旦針を抜くようにします。その後に、しっかり止血を行い止血されていることが確認できてから、次の採血できる血管を探すようにします。
・採血時に患者さんが動いた 採血をしている時に、患者さんが動いた場合も針の刺激により皮下出血を起こすことがあります。患者さんが動くと、せっかく採血を順調にしていても、その血管から針が外れてしまうことがあるのです。そのときは、とてもがっかりしてしまいます。 しかし動く危険性のある患者さんの場合は、あらかじめもうひとりの看護師が採血を行う部位をしっかり固定をして、動かないようにすることが重要です。ほとんどの患者さんは、採血をされることを恐れています。しかし動いてはいけないと、理解をしてくれているのです。そのことは、ありがたいことですね。 しかし、余りにも痛いと思った場合は動いてしまったり恐怖でパニックになる患者さんもいます。 一回でもそのようにパニックになる患者さんがいた場合は、アセスメントしてそのことを看護師間で情報共有して、最初から二人の看護師で実施することをオススメします。特に採血することを理解できない人や、小児の場合は動く危険性が高くなります。そのことを思い、採血での準備の一つとして人の確保も必要となります。
・針の固定の仕方 採血で皮下出血を起こす原因の一つとして、針の固定が甘い場合があります。それは、いろいろな理由で針が動いてしまうと、その針を刺している部位が、出血をしてしまうことがあるのです。 特にお年寄りの場合は、皮膚が弱いので少しの刺激でも傷ついてしまうことがあります。そのことから、採血する時に片方の手でしっかり針を固定するようにしましょう。 そして血液を吸引します。その吸引する時に、針が動いてしまうことがあります。針を刺している部位をしっかり見ながら固定をして、吸引するようにします。血液を吸引する時も、注意が必要です。 それは、強い力で吸引をしてしまうと、吸引の圧で血管がしぼんでしまい吸引出来なくなってしまうことがあります。血管内に針が入ったことを確認すると、ゆっくり吸引するようにしましょう。 特にお年寄りの場合は、血管が弱いので吸引を強くしてしまうと血管が破けてしまうこともあります。正中の大きな血管では、そのようなことは起こりませんが毛細血管などで採血を行う時には、ゆっくり焦らずに吸引するようにします。 ・一回失敗したら代わってもらう 採血を行っている時に、失敗してしまう事があります。どんなにベテラン看護師でも、調子の悪い時があり失敗ばかりすることもあります。その時、責任感の強い人は、自分の力でなんとか採血を終了させたいと思うことがありますね。 しかしそれは、やめておきましょう。失敗をしてしまうと、その後に自分自身と患者さんに採血は怖いものというトラウマを持たせてしまうことがあります。 一回失敗したら、できるだけ他の看護師に依頼をするようにしましょう。
・採血後の注意 採血を行うと、その後に皮下出血を起こしてしまうことがあります。それは、圧迫が甘い場合です。しっかりその針を刺していた部位を圧迫して、血管外に血液がもれないようにします。 またその部位をもんでしまうこともありますね。看護師が揉むことはないのですが、患者さんがもんでしまうことがあるのです。そのときは、採血後に揉まないように患者さんに説明をしておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?採血で皮下出血がおきる理由としては、たくさんあります。その都度、注意をすることが大切です。採血に関しては、実施することによりそのこつを掴むことができるので、皮下出血に注意をしてチャレンジすることをオススメします。新人看護師の場合は、最初が下手でも必ず上達するので心配することはありません。 

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