訪問看護師として地域の利用者さんの力になろう

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#1655 2021/12/07UP
訪問看護師として地域の利用者さんの力になろう
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家庭に行って看護を行う分野です。今需要が高まってきている訪問看護師になるためには、どのようなことが必要なのか。また、訪問看護の現場とは実際どのような感じなのかを、まとめていきたいと思います。

病院や施設とはまた違った訪問看護。新たな分野に進む時には、不安が付き物ですよね。そこで、訪問看護を目指すときに、役立つ情報をまとめていきます。

①訪問看護はいつからでも挑戦することができる

今や新卒でも訪問看護を目指す方はたくさんいると聞きました。訪問看護ステーションによると、平均年齢が20歳代のところもあるとか。また、施設長が20歳代の場所もありました。また、融通が聞きやすいため、子育て中のママさんナースや、病院を色々と経験してきて、最後に訪問看護を選んでいる人もいます。幅広い年齢層が活躍する場であると感じました。
色々な病院を経験してから…などと聞いたことがありますが、訪問看護ステーションの方に聞いたところ、そんなことはなく、訪問看護に携わりたいという思いとやる気があれば、いつからでも出来るということでした。
新卒に向けてや、色々な病院を経験したけど訪問看護は未経験と言う様々な状況に合わせて、教育制度を充実させているところもあるので、始めるに当たって不安も軽減されると思います。

②訪問看護師になるための方法

看護師養成過程のある学校を卒業して、看護師の資格を得たあと、訪問看護ステーションに就職するのが主な方法です。介護施設と併設されているステーションもあります。また、訪問看護師になるためには、車での移動が必須になることもあるため、普通自動車免許も必要となります。あまり大きな移動はないですが、運転が必要な職種となるので、自信が無い方は面接で伝えた方が良いかもしれません。なんと、運転技術から教えてくれるステーションもあります。
それから、訪問看護には認定看護師がいます。そういったスキルアップも望めます。

③訪問看護の現場は、利用者の生活の場。そこで働くためには…

訪問看護は、利用者が普段生活をしている家で、看護を行います。実際に訪問看護ステーションで働いている方から聞いて、ためになったことをまとめていきます。

◎利用者さんに緊張を与えない配慮
病院に患者として行くと、緊張することは無いですか?白衣を着ている人を見ると、緊張してしまう人もいます。その緊張感を、訪問看護では家庭に持ち込むことになるのです。
訪問看護に携わるには、良い意味で「看護師」らしくない方が良いと聞きました。
病棟では、治療に専念してもらうために、ひとりひとりの患者さんと長い時間関わることが難しく、バタバタしていることもあります。業務に追われてしまい、患者さんとの関わりが、必要最低限になってしまうこともありますよね。でも、訪問看護は、20分から1時間、比較的長い時間、1人の利用者さんにつきっきりで看護をします。家族がいることもありますが、1:1での看護となるので、利用者さんがいかにリラックスしていられるかが重要になります。
ケアの中には、傾聴など、病棟では時間をとってできないことも含まれます。看護師の資格がないとできない専門的なケア、と言うよりは、資格がなくてもできることでもあります。でも、それが重要で、いい意味で利用者さんと看護師の距離感がちょうどよく、フレンドリーに接することができることが大切です。その人その人の疾患や生きてきた背景を知りながら、傾聴することが大切です。

◎観察力と咄嗟の判断力
訪問看護は、1人で家庭を回ります。病院と違い、近くに医師や他の職種がいません。そのため、ひとりひとりに振り分けられている時間内で、コミュニケーションをとりながらも、観察をして普段との変わりがないか、判断してくる必要があります。しっかりと観察をして、小さな変化にも気づく力が養われます。1人の利用者さんと関わる時間が長いため、そういった変化に気づきやすくなるという声もありました。

◎オンコールに対応する
365日、24時間対応している訪問看護ステーションであると、オンコール対応があることがほとんどです。オンコールとは、携帯電話を当番の看護師が持ち帰って、利用者さんの夜間や休日対応に当たることです。家に帰って、普通の生活を送ることができます。でも、飲酒はもちろん出来ず、入浴中は脱衣所に携帯を持ち込んですぐに出られる体制を作る、外出は近ばで済ませるという縛りは出てきてしまいます。必ずしも電話が鳴る、呼ばれると言ったことはないので、病棟での夜勤より、拘束はされないし日勤だけなのでオンコールの方が楽という人もいれば、勤務時間が終われば縛られない夜勤の方がいいという人もいます。人それぞれですね。
場所によっては、オンコールがないステーションもあります。しかしかなり数が限られていました。
オンコール担当は月平均7~10回、呼ばれる回数はそのステーションを利用されている方の重症度にもよります。訪問看護に携わるには、オンコールのメリットとデメリットを理解して、対応できるか考えることが必要となります。

◎日常生活援助が主な役割
家庭で生活している利用者さんの入浴、足浴、服薬管理、嚥下体操など、医療行為と言うよりは、日常生活援助が主に必要となります。しかし、急変したが自宅で過ごしたいという利用者さんに対しては、医師の判断を受けて、点滴をしたり、モニターをつけて観察することもあります。また、重症な利用者さんを受け入れているところは、人工呼吸器管理、吸引、胃瘻管理なども必要となります。お看取りをする場合には、駆けつけてエンゼルケアや家族への支援を行うこともあります。基本のやり方と変わりません。でも、その家庭のやり方に柔軟に合わせて、それを全て家庭で行うことが、病院、施設で働くのと大きな違いになると思います。

④同行訪問をしてみて
私は、転職活動をしていた時期に、同行訪問に参加させていただいたことがあります。そこで感じたことは、「ゆったりとした時間が流れている」ということです。バイタルサインをチェックしたり、入浴したり、傾聴したり…やることは山ほどありますが、ナースコールもモニターの音も聞こえない、ゆったりとした家庭の中で過ごしていくのが、この訪問看護だなと感じました。
バリバリ働きたい!という人よりは、ゆったりと利用者さんと向き合いたいという人が向いていると思います。
利用者さんと1番密に関わることが出来るのは、訪問看護であると感じました。限られた時間で関わって、その日の終わりに「どうもありがとう。また来てね。」とお見送りしてもらう場面をみて、こういったところにやりがいを感じるのだろうと思いました。人の心の温かさに沢山触れることが出来ました。

⑤今後活躍が期待される分野

最期をどこで迎えたいか。その質問に、少し前は家族に迷惑をかけないために、病院や施設で過ごしたいという方が多かったそうです。でも、訪問看護などの在宅支援の場が整ってきた今、家で最期を迎えたいという方がたくさん増えてきました。最期は治療をしないで、自然のままに家族に見守られながら亡くなるという選択が多い今、訪問看護はとても重宝されると思います。
また、入院したり施設に入るほどではないけど、独居で不安がある、内服の管理が出来ないと言った利用者さんも多くいます。医療機関にいれば必ず人の目が届きますが、家庭では届かないこともあります。そういった時に、訪問看護の出番が来ます。
高齢者がこれからますます増えていく中で、訪問看護の分野は活躍が期待されていると言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んだ後に、病院や施設とはまた違うこの分野、少しでもイメージしていただくことが出来ていたら、嬉しく思います。
皆さんが、新しいことに挑戦したい!という思いを大切に、看護師として新たな道で活躍するお手伝いが出来たら幸いです。きっとステキな職場と出会えることをお祈りしています。

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